12月7日日曜日、またまた日帰りで松本に行ってきました。
今回は....
KIRIN ザ・プレミアム無濾過『ビアショコラ』発売記念
黒ビールとショコラの会 !!
日本における農家製チーズの一大生産地長野県にあって、農家とワタシたち消費者を繋ぐ『生産地の門番』こと ジュレ ブランシュ(Gelee Blanche ) でのイベントです!!(大げさ?)
今回のこのイベント、黒ビールとショコラは相性が良いはずと、霜田さんが密かに温めていた企画らしいのです。
そー言えば、一昨年だったかバレンタインの頃に神奈川の小さなブルワリー(サンクトガーレンでしたっけ?)がチョコレートビールなんて黒ビールを大ヒットさせたことがありましたね。
今回の黒ビールとショコラの会はゲストが2人。
キリンビールよりビアテイスターの小島さん。
以前ショコラの会でもお世話になった松本のショコラティエ中澤さん。
(参照:2007/02/14 ショコラの会 ジュレ・ブランシュ 松本)
地産地消の店 ジュレ ブランシュ で 何故に大手ビールメーカー?
正直そんなこと思ったりもしましたが....。
この会でビールに関するたくさんの知識を得ることになりました。
まずは発売になったばかりのKIRIN Theプレミアム無濾過<ビアショコラ> Alc 5%。
原材料は 麦芽(大麦麦芽 小麦麦芽)、ホップ。
カカオを思わせるチョコレート麦芽を一部使っているというビール。
確かにややカカオを思わせるニュアンスがありますね。
やや酸があり黒ビールとしては軽くて飲みやすく、いかにも大手メーカーのビールといったところでしょうか。
遠くに青い香りも感じるので守備範囲は広そうです。
ショコラはキャラメルサレとハチミツのボンボン。
今回のショコラたちは全て3種類のカカオのブレンドだそう。
ボンボンの中は全てガナッシュだそうです。
塩キャラメルのボンボンは少しミネラル感がビールに勝っちゃうような気がします。ハチミツはなかなか良い感じですね。
KIRIN 一番搾りスタウト
Alc 5% 原材料 麦芽、ホップ
スタウトは本来エール(上面発酵)なのですが、このビールはホントはスタウト(上面発酵)では無くラガー(下面発酵)なのだそう。
なのにスタウトと名付けたのは色が濃くスタウトっぽいから(!?)だそう。ムムム。
因に上面発酵(エール)は常温で発酵を行い華やかなビールになるそう。
一方、下面発酵(ラガー)は低温でゆっくり発酵させる為、やや落ち着いたビールになるそうです。
味わいはピアノの低域をポーンと単音で鳴らしたような感じ(!?)
酸と苦みが有るのだけれども和音的なハーモニーは感じないです。
それが落ち着いた発酵と言うことなのかな。
以前は缶ビールは金属臭いなんて言ったものですが、最近は紫外線の影響を受けない点が評価されているそうで、瓶より缶のほうが劣化が無く良いそうです。
チーズがいろいろ。
ブリアサバラン、ゴルゴンゾーラピカンテ、タレッジョ、ポーター、スキクイーン。
ポーターは今日の為にあるようなチーズ。
黒ビールが浸透していて見た目にも黒いチーズです。
さすがアイルランドって思っちゃいます。
スキクイーンはチーズではなく乳製品かも。
ねっとりした半固形の、ちょうどピーナッツバターみたいな柔らかさ。
乳清を加熱して固めたため黒くなるそう。
脂肪分が強いと感じたのですがMG35%。
ノルウエーの面白い乳製品です。
ショコラはオレンジ、ラズベリー、マロン、アールグレイ。
苦みがやや強いビールにオレンジやラズベリーのボンボンって良く合います。
ウェルッシュラビットというメニューがお出まし。
チェダーチーズと黒ビールにウスターソースを使っているそう。
ウサギ肉の代用としてウェールズに伝わっているメニューだそうで、シンプルでカジュアルだけどなかなか美味しいです。
片手で食べられるので立食のパーティメニューにパクリたいですね。
これらのチーズやウェルッシュラビットが良く合ったのが次のビール。
KIRIN スタウト Alc 8% 原材料 麦芽、ホップ、米、糖類。
フォーリンスタウトスタイル
1932年に発売以来、冬のビールとして発売されていたロングセラー。
2008年8月に製造中止。終売となったそうです。
アルコール度が8%と高いため強い印象を受けるが実際は甘みが強いです。
米や糖類の副原料を使っているからか味わいも薄く単調なんだけど、強いアルコールが巧みにアバタを隠していて上手く仕上がっています。
ワタシは副原料を使うビールを美味しいとは思えないのですが、このビールは副原料をあまり感じない味になっています。
モノのない時代に工夫して造り味をデザインした技術者に敬意を評したい。
既に終売になっているロングセラーを味わえたのはラッキーでした。
ここで一旦リセット。
KIRIN 一番搾り とれたてホップ。
華やかなビール。
でも、副原料のニュアンスを強く感じてしまい薄い味わい。
次のビールを引き立てることになってしまいました。
アンカー オールド フォグホーン Alc 8.9% 原材料 麦芽、ホップ
バーレイワインスタイル
松本に来る数日前、偶然にアンカーのクリスマスラベルを飲んでいたので興味津々。
いかにもアメリカ的な華やかな香りのビール
ミュージカルみたいな華やかさとゴージャス感。
アメリカ産ビールはカスケードホップを使っているのが特徴。
欧州産ビールで使うホップより華やかな香りが強いそう。
二次発酵時にホップを加えるドライホッピングが華やかさを更に演出してるらしい。
ドライホッピングって発酵が終わってから香り付けの為にホップを入れることだそう。
よくわからないけど、中華で鍋の火を止めてからゴマ油を加える感じかな?
ショコラはタブレットと日本酒と抹茶のボンボン。
タブレットはカカオの香りが強くビールに良いです。
何と言うか『ガチ』な感じ。
日本酒と抹茶のボンボンは上品で素晴らしい美味しさ。
しかし、アンカーには少し勿体ない感じになっちゃいました。
いよいよ最後のビール。
グーデン カロルス キュベ ヴァン ド ケイゼル ブルー 2007
(Gouden Carolus cuvee van de keizer 2007)
Alc 9%(ホントは11%あるらしい)
原材料 麦芽、ホップ、オレンジピール、コリアンダー。
2007とヴィンテージがあるビール。
ハーブの香りがあるなって思ったらコリアンダーが入ってましたよ(爆!!
資料をちゃんと見ないから「ハーブの香りがありますねぇ」とかって言ってしまい、かなり恥ずかしい状況に。お調子者でずびばぜん。
ベルギーで良く行うハーブやフルーツで香り漬けしてあるビールは日本では発泡酒扱いですね。
このビールの仕込みは年に1回だけ。カール(カロルス)5世の誕生日である2月24日に仕込むそうです。
濃厚で甘いニュアンス。香りが強くキラキラしています。
合わせたショコラはユズとロゼ。
コーヒー、ベルベンヌ(レモングラス)、キャラメルサレ。
このビールには何でもショコラは良く合います。
この会で向かいに座っていた妙齢の女性は趣味でビアテイスターになってしまったそう。
知識が広く深く凄かったです。
ワタシは5歳児のように思いついたことを片っ端から質問してしまいましたよ。
想像以上に有意義だった黒ビールとショコラの会。
ビールの世界も奥深い。今更ながら思います。
さて、たくさんお土産を頂いて帰京してから毎日ビアショコラとチョコレート。
深夜に楽しんでいます。
今年最後のジュレブランシュもやっぱり最高でした。
来年はどんなイベントを企画してくれるのでしょうか?
期待しちゃいます。
ジュレ ブランシュ http://love.ap.teacup.com/geleeblanche/
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