お食事遠征 #04. 甲信越

2010/01/21

笑亀酒造 & 湯川酒造 信州の蔵元を訪ねる 湯川編

塩尻の笑亀酒造を後にしたワタシたち。


作業着のままの笑亀の丸山社長を乗せて、バスは木祖へ向かいます。





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ちょうどお昼頃に藪原の湯川酒造に到着。

この日はやはり暖かく、藪原の気温は0℃。

悔しいくらい暖かいそうです。




何回目の湯川酒造だったか?


2009/03/18 木曽路 湯川酒造へ
http://shuffle.air-nifty.com/bleu/2009/03/post-3f65.html

2008/01/22湯川酒造 鷲澤捨男杜氏を囲んで おぎのや 木祖
http://shuffle.air-nifty.com/bleu/2008/01/post_67d3.html


blogには2回しか書いてないけど他に数回来てる気はします。





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湯川さんではこの日の作業はほとんど無いよう。

麹屋さんが行っているのは添の掛け米の準備でしょうか。






湯川酒造店の酒は「酵母に無理をさせない」酒。
先代の鷲沢杜氏からの教えを頑に守って、時間をたっぷり使って醸しています。目には見えないところで贅沢に造られているんです。

たぶん、どんなに飲んでも飲み疲れないのはそんなところが影響してるような気がします。




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元々、会社員をしていた尚子さん。
蔵に戻って酒造りを始めたときに整備した麹室はとてもキレイ。
最初の年は木の香りが強かったそうですが今は木の香りも抜けて良い感じだそうですよ。




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蔵内をいろいろ見て、広間に移ってプチ試飲会。
皆さんアレが良いとかコレが良いとか。


参加者の中には日本酒全く飲めないという方もいましたが、「尚子ちゃんの酒は飲めるんだ」と言って結構飲んでました。
やはり造り手の顔が見えると苦手なものでも好きになっちゃったりするものですね。




ここから参加者一行は湯川酒造店の斜向いの蕎麦 おぎのや さんに移動します。

おぎのやさんは翁の高橋氏のお弟子さん。
とても繊細で喉越しの良い蕎麦が信条です。

このblogでも2度登場しています。


2009/05/04 蕎麦 おぎのや 木祖 藪原

http://shuffle.air-nifty.com/bleu/2009/05/post-39d6.html


2009/03/19 すんきせいろ蕎麦  おぎのや 木祖村

http://shuffle.air-nifty.com/bleu/2009/03/post-62a7.html





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このおぎのやさんで懇親会。




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笑亀さんと湯川さん。
楽しい先輩としっかり者の後輩。
丁々発止のやり取りに大笑い。
楽しい会になりました。




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おぎのやさんの囲炉裏で作ったきのこ汁は最高。





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蕎麦は悶絶するほど美味しい。

あまりにも美味しかったのでお替わりをしちゃいました。



山の料理には山の酒が合いますねー。

何だかすんきがあるうちにもう一回行ってしまいそうです。



とても楽しかった蔵元見学会。

主催者の gelee blanche はチーズ専門店なんですけどね。

酒にチーズは良く合うのでこんな見学会は有りですね。

また、開催して頂きたいと思います。







湯川酒造店    http://www.sake-kisoji.com/

木曽 おぎのや   http://www.kiso-oginoya.jp/

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2010/01/20

笑亀酒造 & 湯川酒造 信州の蔵元を訪ねる 笑亀編

信州は松本のチーズ専門店 gelee blanche 主催の蔵元見学会に混ぜてもらいました。

見学したのは 塩尻 の 笑亀酒造 と 木祖 の 湯川酒造店


近年、純米酒の愛好家たちに「上がってきたね」なんて言われている蔵元。
長野県の蔵元の酒は全体的に良くなっているのですが、その中でも特に良い酒を醸している蔵です。




しかし、松本は寒いです。
集合した駅前の9時半の気温は -5.5℃。
松本の皆さんは「今日は緩んだね」なんて言ってましたが。







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まずは先月に伺った笑亀酒造。

『 蔵祭れ!! 』は強烈でした。

(参照:2009/12/15 蔵祭れ !! 笑亀の酒はメチャ旨い






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笑亀さんでは作業の真っ最中。

ちょうど米が蒸し上がったところ。
湯気が充満しています。




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米の香りがイイ感じ。






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米は麹室へ。

大忙しです。





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枯らし。

こんなとこまで見せてもらえるとは思いませんでした。






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酒母。

乳酸の香りを感じます。

blogでは香りが伝えられないんです。

なんとももどかしい。



幾つかテクニカルな事を聞いてみたかったのですが今回はそんな雰囲気ではありません。
また次回の訪問時にいろいろ伺いたいです。

(再々度、訪問する気満々です。)


次の目的地、木曽藪原の 湯川酒造店 へ向かいます。






笑亀酒造   http://www.syoki.com/

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2010/01/19

洋酒店 醇

ワタシのような酒呑みにとって夜の松本は素敵な誘惑が一杯。

少し歩けば其処此処に質の高いオーセンティックBarがある街です。



最近では東京郊外の三鷹駅周辺が『Barの街』として評判になっていますが、松本のBar密度もなかなかです。

たぶん人口あたりのBar密度では松本駅周辺が日本一では?
三鷹駅周辺ほど居住者は多くはないと思うんです。
静岡駅周辺もなかなかなんですけどね。







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行ったのは洋酒店 醇。

オーセンティックBarが多い松本では 醇 のようなカジュアルなBarの方が貴重な存在だったりします。






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この日はモルト3種類のテイスティングセット。

番号が書かれたポストイットが貼られています。

この上に3つのボトルが置かれてどのグラスがどのモルトか確認することになるのです。

ワタシが覚えているワケはなく、写真を見て思い出すことになるのですが、残念ながらボトルの写真が撮れてなかったのでどれがどれかわかりません。

グラスの左から、フローラルな香り、チョコレートのような甘い香り、ピートの利いた香りだったかな? それぞれの銘柄は今となっては不明です。

いやぁ、店のドアを開けたとき聞こえてきたコルトレーンの乾いた音。久しぶりに聴いた A Love Supreme のエルヴィンのアフロなリズムにかなり興奮してしまい、正直モルトどころではなくなってしまったのでした。
ツカカ、ツカカ。タン ドン ドドジャーン!!
ハイハットとリムショットの3連符に揺さぶられます。

テンションアゲアゲで心のリミッター解除寸前ですが、翌日のイベントの為に訪松してたことを思い出し、寸でのところで店を後に。
ここまでおつき合いいただいた 92さん と別れ、常宿へ戻ることにしました。

しかし....、一度上がったテンション。なかなか落ち着きません。

これは仕方ない、と、三度夜の街へ。
オーセンティックなMAIN BAR CORT へ行ってみることにしました。




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しかし、こちらはタッチの差で閉店。

これは、「おとなしくしとれ」という神様の指示に違いないと今度こそ常宿に。松本Bar巡りは次回の訪松時にすることにしました。




ワタシの感では 92さん は確実にもう1軒寄ってるはず。
オーセンティックな Water Loo あたりではないかと....。



BARON。SIDE CAR。かつて諏訪で営業してたという Old Pal。新しく出来た ALPHA。摩幌美....等々。まだまだ行ってみたいBarやPubがたくさん。

夜の松本は誘惑が一杯。酒呑みには悩ましい街。
おとなしく寝るのがどれだけ難しいか....。


この時間の気温は -8℃。
凍る空気が人をBarへ誘うような気もします。







洋酒店 醇     http://d.hatena.ne.jp/suihoan/

店内は禁煙です。

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2010/01/18

チーズ専門店 gelee blanche にて (つぶやくオトコたち...の巻)

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松本のチーズ専門店 gelee blanche 。

今年の1回目の訪問です。
あずさ回数券を購入したので3ヶ月以内にあと2回訪松することになるはずです)




いやー、しかし、松本は寒いです。
駅前で -5℃位だったでしょうか。
暮らしてる皆さんが寒いというんだから間違い有りません。




この日、 gelee blanche は満席。
カウンターの隅に何とか入れてもらいました。





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ユルい癒し系ワイン、小布施ワイナリーのソガ pere et fils リースリングファミリードライ。

小布施さんの一番低価格帯のワイン。曽我さん言うところの 名刺代わりの1本 です。



小布施の兄 彰彦さんと北海道に移った弟 貴彦さんとのコラボ。
それぞれの地で栽培されたぶどうを使っているそうです。

このワインで低価格ワインを底上げして高級ワインを脅かしたいそう。
在庫があればウチでもケースで購入してたりします。



ソガ ペール エ フィス リースリングファミリードライ。
果実味。
マンゴー、バニラ、白い花。
程よい酸。ほろ苦さ。やや甘い。
余市のタカヒコさんとのコラボ。ファミリー。
#nihonwine 9:31 PM Jan 16th from SimplyTweet



ゆるゆるだけど意外と骨格がしっかりしてます。
酸とほのかな苦みがあります。
なにげに料理に合わせても過不足無かったりするのが気に入ってたりする理由です。





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チーズの味噌漬け。旨し。 #fromage #gelee
http://yfrog.com/4awlflj
9:34 PM Jan 16th


このチーズの味噌漬けを食べると日本酒が飲みたくなります。
しかし、この日はワインで。
明日は朝から日本酒を飲むことになりますからね。






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焼きチーズ。
#fromage #gelee
http://yfrog.com/3nt4isj
9:56 PM Jan 16th



焼チーズは燗酒にも良く合います。
焼酎のお湯割りなんかも良さそう。
ワイン、日本酒、焼酎、モルト....。
チーズは何にでも合うしまた何にでも合うように調理するのが霜田さんです。
因にチーズはプロボローネだそうですよ。





22時を過ぎた頃から次第にお客さんたちが帰路に付き始めます。
外は -6℃。
何もかも凍っているようです。




遅い時間まで店内に残ったのはいつものお馴染みさんたち。
この時間ココにいた男子全員が twitter をやってたりします。
店内の女子たちに引かれました。(笑





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カマンベール、ブルードジェックス、三友さんのハードチーズ、清水牧場の山のチーズetc。他に幾つかのチーズを使ったリゾット。
gelee blanch 。
#gelee #fromage http://yfrog.com/35ejxqj 10:33 PM Jan 16th




欧州産のチーズも日本産のチーズも同等に扱われています。
霜田さんはシュバリエ(=フランスチーズの騎士)なのですが地産地消な人でもあるのでこれは自然なことです。




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誰かの家に集まった中学生の男子状態。

何を話すワケでもないのですが何となく一緒にいるような....。



geleeの女子たちには相当引かれましたが居心地は良かった。


でも、geleeさんがこんな雰囲気の店だと思われるとちょっと困りますね。

いや、この日も女性客が多数いた22時までは良い雰囲気だったんですよ。
ホントですってば....。






gelee blanche  http://love.ap.teacup.com/geleeblanche/

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2009/12/23

初冬のぶどう畑  城戸ワイナリー

デジカメのメモリーに残ってる写真を整理中。




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そーいえば、13日に城戸ワイナリーに立ち寄りましたっけ。





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メルローの畑。





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シャルドネ。


今年もいろんなことを学ばせてもらいました。




初冬の畑には風しか吹いていません。

なにも無いのです。

なんだか清々しい気持ちになるのはナゼでしょうか。








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奈川の方を見ると山は雪のようです。


冬が寒くなることが春の生命力を弾ませます。



また来年。この畑に会いに来ます。





城戸ワイナリー   http://www6.plala.or.jp/kidowinery/

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2009/12/15

蔵祭れ !! 笑亀の酒はメチャ旨い

先週の土曜日、ご近所の忘年会から会社に戻り23時まで働いたワタシ。

金曜日からお食事番長は東北へ取材に行っていたので急いで帰る必要もなかったのです。

多少なりとも酔っぱらっていたのでグダグダ。
やっぱり飲んでから仕事ってムリですね。

それでも幾つかの宿題は終わらせたので日曜日は休めることになりました。



帰宅して、長湯して、ベッドでPowerbookを開きます。

いつも楽しみにしているtakeさんのblog 『TAKE on me ! by 四季酒の会』 を 開くと妙なタイトルが飛び込んできました。



笑亀蔵祭れ!なう。

なんスか? コレ。


目をこすりながら読むと、塩尻の笑亀酒造で 『蔵祭れ!2009冬の陣』 と題した蔵解放が行われているとあります。


ムムムムム。

蔵祭れ!! と 言われてしまっては仕方ありません。



翌朝、塩尻に行ってみました。

駅前の気温計は4℃。
けっこう寒いです。
徒歩で30分らしいのでタクります。



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蔵に着くと大歓迎です。





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松本 gelee blanche の常連さんと遭遇。
ワタシの乗ってきたタクシーに乗って帰っていきました。

さて、入口でお土産の酒を貰います。




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更に酒が振る舞われます。

少し乳白色に濁っているのわかるでしょうか?

そのまんまの酒だそう。

とっても旨い酒。度肝を抜かれました。




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試飲は自由。

何度も飲んじゃいます。





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蔵の中には自由に入れます




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質問も出来ます。




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造りが始まっているこのナイーブな時期。蔵に入れるってスゴイです。




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こんなところも見せてくれます。

発酵が始まる直前です。



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今、まさに酒が造られている蔵です。




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一粒の米もおろそかにするべからず

皆辛苦労作の汗なり


とても良い言葉。

しみます。

(ゴム手袋が乗ってるのは見ないでね)






ところで、この蔵には来月も訪れる予定なので社長さんにご挨拶しようかと。

社長さんを探します。




まさか....。


takeさんと gelee blanche さんに確認したところこの人で間違いないと....。





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ショーキmanは子供たちのヒーローでした。








笑亀酒造    http://www.syoki.com/

TAKE on me! by 四季酒の会   http://ameblo.jp/take9243/

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2009/12/09

家族で営むマイクロワイナリー フェルミエワイナリー

ワタシは意外と慎重な人で、blogにアップする店などは初めて行ったように書いてあっても実は3回目だったりします。
遠くは仕方ないので1回でもアップしちゃったりするのですが。

初めての時は単純に訪問。
2回目で『ヘンなヤツ』と思ってもらって。
3回目でやっと話しを聞く感じ。

相手方との良い距離感を作るにはそれなりの時間が必要。
少々まわりくどいけどワタシはそう信じています。

しかし、近いなら問題ないのですが遠いときは大変。それなりのモチベーションが必要です。

ただ、ここで言う”遠く”というのが曖昧で、例えば月1回行く松本は近いけど....馴染みが無い京急や京成、うっかりすると西武沿線も『遠いなー』なんて。かなり歪な距離感覚だったりします。



新潟はかつて”近い”場所でした。

ワタシは今は酒やワインを利くことが至福なのですが、10年前まではskiを利く人でした。
次のシーズンや2年後のシーズンに発売される板のテストキャンプに参加させてもらっていたのです。

こう書くと、ワタシが爆テクのskierと思われるかもしれませんが、いつまで経っても後傾グセが抜けないヘタっぴ。
仲のよろしくない指導者たちがキャンプ中に揉めぬよう緩衝剤として『人柄(?)』で参加させて貰っていたのです。

ただ、皆さんに迷惑をかけぬようそれなりに練習はしておりました。
良い指導者が多かった新潟県内、ぶっちゃけちゃうと浦佐駅周辺のスキー場には足繁く、何度か危うく仕事をクビになりかけたくらい通っておりました。

今は残念ながら遠い。

特にこの5年は病気やケガなどもあって滑走日数0です。
ホントに遠い場所になってしまいました。


そんなワタシが再び新潟を近く感じれそうな場所を見つけました。

新潟は越前浜という場所にあるフェルミエワイナリーです。

(長いフリでスミマセン)



2007年の暮れに大和田百合香さんにお願いした『酒とチーズで和もうかい』用の酒を探してるときに狛江の酒屋で平積みになってたワインと出会ってからズーッと気になっていたワイナリーです。

(参照:2007/12/11 年の瀬にsakeとcheeseで和もうかい ご報告





新潟から強風で徐行運転の越後線に揺られ越後曽根駅へ。
さらにタクって15分(約3000円)。




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その場所はカーブドッチというワイナリーの敷地内にありました。






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砂地に畑が広がっています。





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ワイナリーの先にある砂防林の向うは日本海です。





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木と木の間隔はおよそ120cm。




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垣根と垣根の間は230cm位かな。
ゆったりと作られています。

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どこがどうとは言えないのですが、何となく他所のワイナリーと仕立てが違って見えます。

予備枝も種枝と同じ長さで残して剪定しているようです。

なので、北方向に伸びる種枝にもう1本南に伸びる枝があり、種枝が2本あるようになっています。

なんとなく不思議な垣根です。

この日は電車が止まるくらいの猛烈な強風。
砂が目に飛び込んできます。
慌ててワイナリーに避難しました。


フェルミエワイナリーはピッツェリアを営んでいます。




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折角電車で来たのでワインを飲みつつピザを食します。





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このピザは味噌とナスのピザ。薄い生地のほう。
因に、ピザの生地がクリスピーな薄型かもっちりな厚い生地か選択できます。

なす田楽がピザ生地に乗ってるよう。
石釜で焼かれた香ばしいピザです。
これは美味しい。
味噌の甘みが生地と良く合います。




食後にオーナーの本多氏にワイナリー見学をお願いしたらお昼時の忙しい時間だったのにもかかわらず快く引き受けて下さいました。

ところが、本多氏と話したのはほとんどスポーツの話し。
お互いマニアなので話しが展開して面白い。
たぶん2時間くらい話せそう。
短い時間でしたがホントに面白かったです。

この場所は佐渡の陰になり降雨量が少ないそう。
また、一年中風が吹いているお陰でぶどうが病気にならないそう。

ただ、このワイナリーのぶどうはまだまだ若く自社畑のワインはまだ発売されていません。
ワインに使っているぶどうは北海道と新潟県内で栽培されているそうです。

ワインの方向としては日本人の食生活にあうワインを造りたいそうです。(そう思うと味噌とナスのピザにも説得力が出てきます)

今回はここまで。

また、来年訪れそうな予感で一杯です。


このフェルミエワイナリーはカーブドッチというワイナリーの敷地内にあるのですが来年はもう1軒この場所にワイナリーが出来るそうです。




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カーブドッチはなかなかの『やり手』
敷地内に温泉施設もあり観光にかなり力を入れています。

他にもソーセージとビールのレストラン、ガラス工房、石釜パンなどがこの敷地内の分譲地に出来ています。典型的な観光農園ですね。


越前浜が大産地になるのか、観光地になるのか、少し見ていきたいと思っています。

(一部加筆 12月16日)








Fermier Winery & Restaurant
   http://fermier.jp/

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2009/12/07

ノドグロに寒ブリ 訪問者を唸らせる旬の味

先週末、野暮用があり新潟へ行ってまいりました。

早朝に出社して段取りつけてから東京駅へ。いつものように慌ただしく移動です。

市内では夕方から冷たい雨。
寒さを忘れるくらい一日中動いて、最後に腹ぺこで辿り着いたのは古町のはずれの小さな寿司屋でした。





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新潟は海鮮系の寿司ばかりと思っておりました。

この店は江戸前。
時期も時期なので寒ブリやノドグロなどの地魚にどんな仕事がされるのでしょうか。興味津々です。


もっともマグロは築地から。ウニは北海道から。
この地で上がらないネタは高く買う築地や鮮度の高い産地から運ばれてくるのは自然です。
江戸前の寿司屋が新潟にあっても不思議ではない気もします。


L形のカウンターは8席。
小上がりのテーブルが4席。
程よい店です。

「酒を人肌で」と、言いながらネタケースを見ます。
種類は多くないけど丁寧に分けられたネタに期待が膨らみます。

お通しの煮こごりをつつきながら、酒を飲みながら、タイミングをはかります。


ところがなかなか声がかからない。

しばらく見ていると、小上がりのお客に集中的に握り、そのお客が終わるとワタシたち以外のカウンター席3組に集中的に握ります。

大将の手がちょっと落ち着いたところで「美味しいところを少し切ってもらえますか?」と言ったら、大将「ちょっとお待ち下さいね」と言ったきり。結局、ワタシたちは1時間ほど放置されることになりました。


握り始めたら終いまで一気に握りたいのでしょう。
しかし、とても不器用なやり方です。

ワタシが主ならお客が酒を注文したところで美味しいところを切る位はします。


お通しだけで酒2合。
何もつまむものが無くなっても手持ち無沙汰なので飲むしかありません。

このあと何もない状態でさらに3合飲むことになったワタシ。

しかも酒は八海山や〆張鶴などなど。時間がどこかで止まったかのよう。

正直、この店に来た事を後悔しかけましたが、この日この店に居合わせた他のお客さんが皆さん楽しい方々。
不器用な店で絶望的な時間を過ごしていたワタシたちですが、皆さんとのおしゃべりが楽しくとても救われました。



3組のお客が終わり、いよいよワタシたちの番になりました。

「美味しいところ切りましょうか?」と大将。

ワタシが1時間前に頼んでいたこと覚えていたようです。


「もう結構。握って下さい」

お通しの煮こごりだけで5合飲んだのです。
ワタシの気持ちを察して下さい。


「今日は旨いカニがあるんですよ。」

そう言われては頼まない訳にも行きますまい。

お人好しがワタシの取り柄。
ついでにお銚子をもう1本。


しかし、これはやはり余計でした。

テーブル席に入れ替わりで入ったお客さん。
このお客さんたちなど酒も飲まずに30分以上放置されていたのですが....、当然こちらのお客さんに握り初めます。
まぁ、ワタシたちには1杯のカニがありますが、更に30分以上待つ事になります。
2軒目の予定はキャンセルになりました。

この大将、なかなか饒舌で江戸前の鮨について浪々と講釈してくれます。人は悪くないのですが少々ご自分のアピールが過ぎます。



ワタシにとっての寿司屋の原点は代沢の小笹寿し。
生意気だった20代の頃に月1回ペースで通っていた事があります。
この店の主だった岡田周三氏も饒舌でした。
しかし、自身のアピールではなく小言が多かった。
無粋を見逃せない頑固な人だったんですよね。
オトナとしての作法を知らなかったワタシ。
行く度にお小言を貰い、中でも3度は厳しく叱られて、それでもビビりながらも道場に行くつもりで通っておりました。
(ワタシが連れていった女子がオヤジさんのストライクゾーンだったときは妙に優しくなったりもするのですが....)
カウンターの常連さんたちは馴れたもんで「オヤジ、またやってんな。」なんて感じ。
お客も『遊び』を通り過ぎた達人たちばかり。若いワタシの泣きそうな顔を見て静かに微笑んだりしておりました。
そんなオトナたちのすることを真似てみたり....。
いつも静かに愉しんでいた小沢昭一氏の所作に憧れたりして....。
小笹には生意気な小僧がオトナになる為に必要なことの全てがありました。
鮨屋のカウンターに座るとそんなことを思い出してしまうのです。



さて、いよいよ握りです。

大将の講釈にワタシたちが気を使って相づちを打ったりしながら、どんどん握られる寿司を頬張ります。

しまいには番長が食べている最中に次の握りが出てくる忙しなさ。
椀子ソバ状態であくせく。

人は悪くないのでしょうが、いささかエゴイスティックな大将。

それでも握られる寿司は旨いから困ります。

握り(おまかせ×2人前)。
毛ガニ×1杯。
ビール1本。
お銚子6合(700円×6)。

〆て2万5千円。
勘定も江戸前です。


因に、隣に座っていた同伴カップルは....

握り(同じおまかせ×2人前)
毛ガニ×2杯
お銚子3合+α。

ワタシたちより毛ガニが1杯多くて1万5千円!?

更にテーブル席に座った握りのみのお客さんの払いは(同じおまかせ×2人前)で数千円。

東京からの客は割り増し料金らしいです。



さて、この店行って良かったか?とアナタに問われたなら「それでも行って良かった」と答えます。

地のネタの良さは何よりも説得力があります。
皮を炙ったノドグロ、板昆布が乗せられた寒ブリ、とびっきり旨かったのです。
コレだけで充分。
納得の美味しさでした。

新潟の農水産物の説得力はスゴイ。
市中の寿司屋が少々乱暴に浪費してもまだ余り有るのです。
地の魚が枯渇しないかぎりこの地の飲食店は安泰です。

しかし、旅先では必ず良い人ぶるワタシ。
呆れながらも付き合ってくれるお食事番長はホントに器が大きいです。

ワタシが浪費しても余り有る番長の慈悲。
見放されないかぎりワタシも安泰な気がします。

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2009/11/08

2009のワインは超弩級  金井醸造場

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かつぬま朝市の帰りに山梨市へ。

金井醸造場に行ってみました。





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金井さんの店の前。

いつもと少し趣きが違います。

収穫用のケースが山になっています。






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Caneyのサイン。

なんだかカワイイ。

奥様のセンスでしょうか。

好感度がグッと上がりました。




金井さんと少し話しながら試飲をさせて頂きました。

ちょうど前日にリリースされたデラウェア万力+2009。

昨年までもこのワインはとても美味しいワインだったのです。
甘いデラをしっかりアルコール発酵させて、料理にも合わせられるようなしっかりした味わい。

ワタシは数年前にこのワインを飲んで山梨のワインを再評価したのです。


今年はそれにも増して特別美味しい。

ことしのデラ万力+はしっかりした酸が骨格になり、奥行きや広がりのスケール感はかつて経験したどのデラよりも素晴らしい。なんとも堪らない美味しさです。

金井さんによると、雨が多くて果実に酸が入り、やがて日照続きで糖度が上がったと。

かつぬま朝市のワインセミナーでつよぽん氏も同じ事言ってましたよと言ったら「雨続きの頃はどーなるのか?心配だったんですけどね。剛士くんのところとウチのはホントに甘みと酸が良いぶどうになったんですよ。」

(参考:2009/11/06 四恩つよぽん登場 かつぬま朝市ワインセミナー #3


金井さんは生産量が少ない為にいつもは少しづつ購入するワタシたちなのですが、少し在庫量に余裕があると金井さんに仰って頂いたので今回はケースで購入させて頂きました。


良いワインがあると思うだけで帰宅の足が早くなります。
日々の暮らしが楽しくなるワインです。






金井醸造場  http://web.mac.com/caney/iWeb/caneywine/Welcome.html

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2009/11/07

住民が勝手にはじめちゃった...!?  かつぬま朝市

ワインセミナーのことは書きながら朝市をスルーってやっぱりヘンですね。

少しですが朝市についても記しておきましょう。





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この朝市は毎月第1日曜日に開催されています。

場所はシャトレーゼ裏の駐車場。
かつぬまぶどう郷駅からタクシーで5分くらい。
朝市といえば間違いなく連れていってくれます。
歩いても30分くらいです。

9amに花火の音がなり朝市が始まります。

いろいろなお店がでます。




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一升瓶ワインを販売しています。



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ジャムを売っています。農家さんかな。



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さしみこんにゃくは篠原さんたちあいあいクラブ。

食品を扱っているテントではほとんど試食できます。



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甘味噌がついて150円です。 


野菜も美味しそうなものがたくさんあります。





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お食事番長の琴線に触れたのはこのテント。

明野のタテノファーム。




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無農薬、無化学肥料。

このテントでお食事番長がはじけてしまい、エコバックが一杯になってしまいました。




この日はいろいろ寄り道して、結局、帰宅したのは19時。

お腹ペコペコ。

腹をすかしたワタシは冬眠前のクマっコくらい危険です。

お食事番長はとりあえずワタシにゴハンを食べさせることにしたよう。

朝市で仕入れたものを使って、ワタシが暴れるまでに晩ゴハンを作ってくれました。




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野菜たっぷりで破けちゃった平飼い烏骨鶏のオムレツ。
軽快な美味しさが烏骨鶏の良さです。

少々破けていますがワタシには見栄えなどはどうでもいいこと。

とにかく食物を胃に入れないと危険です。



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平飼いの烏骨鶏のタマゴ。

真ん中の2つは平飼いの鶏卵です。




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ほうれん草のミルクスープ。



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タテノファームのほうれん草は味が濃厚で旨味がスゴイです。





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さしみこんにゃく。
鎌倉のこ寿々のわらび餅みたいにプルプルで少しねっとりしています。






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デザートは篠原さん家のベリーAと甲州。
22から23度の糖度を舌に記憶させましょう。



とっても楽しかったかつぬま朝市。

フリーマーケットみたいでもあります。

また都合をつけて行ってみたいと思う楽しい朝市です。






住民が勝手にはじめちゃった朝市!  かつぬま朝市

http://haj.web.infoseek.co.jp/

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