『 かめびし醤油 』 香川 引田
ウチでは醤油を主に2銘柄使っています。
1つは『カネモリ醤油』の『木桶魂3年』。
もう1つは『かめびし醤油』です。
調理で加熱するときは『カネモリ醤油』を使い刺身や豆腐など生食する時は『かめびし醤油』を使っています。どちらも本物のおいしさです。
香川と徳島の県境に近い引田という港町に『かめびし醤油』はあります。
4年前に一度行った事があるんですけど、その時は残念なことにお休みでした。
今度こそとの思いを秘めて再訪問してみました。
景色や看板に見覚えがある国道11号線を車を走らせて行きました。
そして前回同様、港のあたりで道に迷いながら、誉田八幡宮の参道から真っ直ぐ、朱色に塗られた小さいけど竜宮城を連想できる美しい御幸橋を渡ったところにある『かめびし醤油』にたどり着きました。
『かめびし屋』といううどん屋が蔵の中に出来ていました。
営業時間にぎりぎり間に合ったようです。
食の神様が降りてきたようなので、ここは迷わず入ってみました。
まず『もろみうどん』と『かまたま』を食べてみました。
『もろみうどん』は醤油蔵ならでは。もろみとすりごまを豪快に混ぜてたべます。
この風味は一般的な讃岐のうどん屋には無い希有なもので興味深い味でした。
『かまたま』はいつもより醤油をたっぷり使ってみました。醤油が生卵の甘みを引き出します。香川の卵は『土佐ジロー』のような白身に美味しさがあるものが主流ですね。
『へんこつ部屋』という気になるスペースがあります。
聞いてみたらダシが2種類とかえしが有り、味を自分で調整できるのだそう。
早速、うどんを茹でてもらい『へんこつ部屋』に行ってみました。
木桶の中にダシが入った大徳利が2本湯煎してありました。
1つが『がんがんいりこダシ』、もう1つが『かつおとこんぶの白ダシ』です。
この2つとかえしを自分好みでブレンドしてうどんにぶっかける訳です。
『がんがんいりこダシ』:『かつおとこんぶの白だし』=3:1が良いとの事でしたが、個人的には『がんがんいりこダシ』:『 かつおとこんぶの白ダシ』=10:1か、『がんがんいりこダシ』のみが良いなぁ。いりこの爆発するような旨味がイイんです。
ここのうどんも残念ながら熱に弱い。
壁に『さぬきの夢2000』を使用と貼紙があります。この小麦がどうやら熱に弱い様です。
今回行った讃岐のうどんに共通するコシの無さは『さぬきの夢2000』が原因なのかなと思いました。前日に行った『宮武』は麺の色が緑がかって他とは違いましたけど。
うどんを食べながらも主役の醤油が美味しかった事が良く理解できるので、うどん屋『かめびし屋』は良い企画だなあと思いました。
『かめびし屋』から出て、道を挟んだ棟に醤油を販売するスペースがあり全ての製品のテイスティングが出来ます。
ここでいろいろ興味深い話しを聞かせて頂き、来てみてホントに良かったと思いました。
工場内見学に誘って頂いたのですが、残念ながら時間切れ。
再々度の訪問を約束し、鮮烈で澄んだ花の様な香りの『3年なま醤油』と、エグ味が全く無い、澄んだ旨味の『だし醤油』を手に高松空港へ急ぎました。
かめびし醤油
香川県東かがわ市引田2174
0879-33-2555
フリーダイヤル:0120-1753-25
http://www.kamebishi.com
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