夕方の岡山市内、街の中心部から放射状にのびる道路はたいして混んでいないのですが、環状道路はかなりキツイ渋滞。高松市内の環状道路と同じくらいのキツさです。抜け出すは大変でした。
目指す目的地、広島は芸備線玖村駅に近い 地粉うどん『わだち草』に着いたのは20時になるちょっと前でした。
予定では市内に車を置いて電車で来るはずだったんですけどね。酒はあきらめましたよ....。
この『わだち草』は2004年の11月以来、2度目の訪問です。
その年の夏に荻窪にある有機八百屋『グルッペ』の広報紙、ぐるっぺ通信で存在を知りました。
グルッペのスタッフの方が結婚を期に帰郷してから始めた店と書いてあった気がします。ご実家が農家で、お母様が有機栽培した小麦で息子さんがうどんを打つと紹介されていて興味津々だったんです。
2004年の訪問時も美味しさに驚いたんですけど、今回もやっぱり美味しかった。
まずは じゃこじゃがコロッケ
ほっこり自然な甘みのジャガイモをジャコの塩分で食べます。付け合わせのポテトサラダが何とも言えない美味しさで、ジャガイモ料理の2品盛り合せになっています。

地あなごの天ぷら。
東京者にとってアナゴは江戸前のネタですが、実は瀬戸内海でとれるアナゴを地アナゴと言い広島付近の名産です。
わだち草の地あなごは絶品。
中がホワッ、外がサクッ。甘みのつよい穴子です。
粉と油が良いからか、コロモにほんのり甘みと香りがあって美味しかったりします。
お食事番長は広島の酒 いい風-花- を飲んでいます。
これは瑞冠という酒を作る山岡酒造の酒です。
山岡酒造は 酒米 亀の尾で酒造りをする酒蔵グループ 亀の尾サミット のメンバー。
2004年にココで初めて いい風 を飲みましたが、すっごく美味しくって驚きました。それから山岡酒造に勝手にシンパシーを感じています。(参考:2005/10/18『瑞冠』 岩本商店 千歳烏山 2005/11/01 瑞冠 袋搾りしずく酒 山田錦 再飲)
番長が酒を飲んでいるのは良いんですけど、なんだか間が持てないので おろしざるうどんを食べました。
かなり黄色いうどんです。自家栽培の ふくさやか と 群馬産 農林61号 のブレンドだそうです。
讃岐うどんのようなノド越しで食べるうどんではありません。ワタシは何度か讃岐にうどんを食べに行っていますがこのタイプのうどんに出会したことはありません。
噛み締めて食べていくと旨味がジワジワ滲み出てくるうどんです。粉の香りと甘みが堪りません。このうどんはココでしか食べられない唯一無二のうどんだと思います。
温泉たまご
黄身の旨味が強いタマゴ。赤鶏の有精卵だそうです。
ダシがスッキリ美味しいのが良いです。化学調味料を使わないダシはそれ故にイヤなエグみが無くってホントに美味しい。
茄子と餅の揚げ出し
自家栽培の米で出来てる甘みの強い餅を揚げて、繊維がみっしりとしっかりしている茄子と合わせています。揚げ浸しのような味です。
クルミだれ釜揚げうどん
うどんの美味しさも然ることながら、クルミの香りが最高!!
えび天うどん
ダシが惚れ惚れする美味しさです。昆布と鰹が主のダシです。いりこは少量の使用か、あるいはエグ味のもとになる頭を1つづつ取って使っていると思います。讃岐のダシとは旨味の表現が異なります。洗練されているんです。
食べ過ぎで、お腹の限界はとっくに超えていたんですけど完食。
はったい粉プリン
別腹です。なつかしい麦菓子の味。
どの料理も化学調味料を一切使わずに食材の旨味を生かした透き通った美味しさ。
やっぱり 地粉うどん わだち草 は無理してでも行く価値のある店だと再認識しました。
帰りがけに厨房からまだ若いご主人が出てきました。2年ぶりに来たと言うと「○○さん(番長の本名)ですよね」と....。
なんてことでしょう!? 名前を覚えていてくれたんです!! これには大感激!!
店に入って来たワタシたちを見てスグに気付いてくれたらしいのですが、「間違ってたら失礼だし」と躊躇していたそう。
無理もありません。2年の間にずいぶんと顔が丸くかりましたからねぇ。
次に訪れる時も思い出してもらえるように、育ち盛りの身体の成長を止めないといけませんねぇ。
地粉うどん店 わだち草
http://www.geocities.jp/wadachisou/
〒739-1731 広島市安佐北区落合5-3-17
082(845)6501
平日 11:00-16:00
土日祝 11:00-16:00
17:00-20:30
木曜定休
店内は完全禁煙です
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