文化・芸術

2009/08/27

魂のおきどころ   松本市美術館



松本のお気に入りの場所の1つ。

松本市美術館。




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今月だけで2回、今年は4回行ってたりします。





この美術館の魅力は何と言っても草間彌生氏の常設展。

何度行っても飽きないんです。




水玉のかぼちゃが良く知られている草間氏です。

増殖を象徴する黄色い水玉模様のかぼちゃ。

この美術館ではキャンバスに描かれたかぼちゃをはじめ、素晴らしい作品を多数見る事ができます。





前回来た8月2日と様変わり。

ワタシたちが松本を訪れた日に企画展が始まっていました。





今までも充分なボリュームだったのですがそれにも増して増量中。





特に『愛はとこしえ』のシリーズ50点全ての展示は大迫力です。





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マーカーで描かれた増殖のイメージはジーッと見ていると動き始めるように見えます。

幾ら見てもまだ見ていたい。不思議な作品です。



インスタレーションも大増量。

『水玉強迫』の部屋がなくなりましたが『赤い地平線』などの作品が増殖と連鎖を見せてくれます。





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この美術館の自動販売機も水玉。





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みごとに増殖しています。





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自己消滅。






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何度でも来たくなる場所です。





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まぁ、併設されているビストロでのランチが目的だったりもするのですが.....。








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特集展示『魂のおきどころ』は12月23日まで。





松本市美術館
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/

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2009/06/10

柳宗理展 手から生まれた、くらしのかたち

今回の松本、もう1つの楽しみは松本市美術館。

開催中の 柳宗理 展に行くことでした。








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この松本市美術館は 草間彌生 さんの常設展示があることで知られています。


入口にも大迫力のオブジェ。

ワタシたちも何度か訪れて常設展を見てたりします。








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さて、今回はプロダクトデザインの柳宗理展。






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階段を上がって展示スペースまでのアプローチには柳宗理さんのデザインしたイスやカトラリーが置かれています。



このイスたちは自由に座ってO.K.。
展示品は現在販売されている商品です。

写真撮影もOK。


皆さん、やっぱり座っちゃいますね。








お食事番長はミッドセンチュリーのデザインが大好き。
書いたら怒られそうですが.....、好きが高じて設計を学んだ事があったりします。
人は見かけによりませんよね。

有りがちですが、ウチにも番長所有の古いイームズが有ったりします。
(洗濯物が乗ってることが多いのは内緒です)


食卓に乗るカトラリーもなにげに柳宗理デザインのものだったりします。
三つ又のフォーク以外はなかなか使いやすいデザインだと思いますよ。




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さて、この展示は設計図や試作品が多くなかなかの見応え。

実際に製品として工場で作られていくプロセスのVTRもあったりして飽きません。

天童木工による成形合板技術でイスが出来ていく様はとくに興味深いものです

VTRと言えどやっぱり何かを作る人や作業を見ると楽しいですね。





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柳宗理さんのデザインの根幹には、提唱する『アノニマスデザイン』という概念があります。

誰がデザインしたのか解らない、あるいはデザイナーが入り込む余地がない完成した形。

これはお父上で日本民芸館を作った柳宗悦ゆずりの『用即美』に通じるところです。

人々に使われるなかで磨かれた(デザインされた)使われるための美しい形。
具体例としてピッケルや野球のボールなどが展示されていました。






門外漢なのでアノニマスデザインを語るのは口幅ったいです。



デザインはムリですが生き方としてはアノニマスでいたい。

存在感を示さず、自己主張をせず、生きていた証拠すら残さず、いつの間にか消えていきたい。そんなふうに随分前から思っています。

もちろん墓石なども残さずに....。

おっと、これはアノニマスとはちょっと違いますね。

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2008/11/25

明日の神話

なんだか美術blogみたいになっているのでもう1つ。



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明日の神話。



破壊する赤。

絶望的な黒。

死の白。


負の巨大なエナジー。

しかし、ここにネガティブな虚無感はありません。

失われて行くことしか描かれていないのに再生へ転じる明日を感じます。





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渋谷の雑踏に有って、この存在感。

最初からここに収まる為に描かれたかのよう。



太郎、恐るべし。

美術に疎いワタシでさえ通り過ぎることができない迫力。


外国からのお客さんにも観てもらいたいものです。

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2008/11/24

いつかのどこか

ワタシのblog師匠 あおひー さんの個展『いつかのどこかへ』が始まりました。


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あおひーさんの写真は簡単に言うと曖昧さ。

被写体とレンズの歪な距離感は、写真と写真を見ているワタシの距離感をも曖昧にさせてしまいます。



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曖昧な風景。

曖昧なワタシ。



時間さえも曖昧です。




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テイストの違うものも。

今夜は羽田からオープニングパーティーに直行。


雨にもかかわらず大盛況。


会場内に居場所が見つからないほどでした。








gallery613 (cafe olimpico)  http://www.olimpico.jp/

東京都港区元麻布2-11-6

12:00-19:00

11月30日まで。



あおひー  http://blog.goo.ne.jp/aohie/

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2008/10/28

もみじ市に行ってみた

もみじ市ってご存知ですか?



手作りのアートや雑貨やお菓子や料理が集まる、マーケットと言うよりはバザーみたいなイベント。



2006年から春と秋に開催されているそうです。




この秋は25日土曜日と26日日曜日に多摩川の河川敷で開催されました。



ワタシたちが行ったのは26日日曜日。
ポツポツと雨が落ちるあいにくの天気でしたが大勢の人で賑わっていました。




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入口です。



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カッティングボード屋さん。




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木のおもちゃ屋さん。




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小さな家のオブジェ。




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レモネード屋さん。




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手ぬぐい屋さん。




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靴屋さん。




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キャラメル屋さん。




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映画館。





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鍛冶屋さん。




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雑貨屋さん。




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ガラスの器屋さん。




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木の器屋さん。




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ガラスの器屋さん。#2




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ハンコ屋さん。



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楽しいイベントでした。

で、うちにやってきたのはコレ。

ガラスの器屋さん#2からやってきました。

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歪な形がちょっとイイ感じです。

もみじ市   http://tegamisha.cocolog-nifty.com/momiji2008/

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2008/05/21

俳優 光石 研 祝宴7デイズ 光石研映画祭 渋谷

俳優 光石 研。

ぶっちゃけ、思い入れは無い。
ただ、映画のどこかに必ずいて、いつも何となく気になる。

やつれたオッサン。狂気を秘めた男。変幻自在。

ほとんど脇役。

ただ、いつも主役を喰う一歩手前までいっちゃう。

そんな役者、光石研にフォーカスした7days。渋谷で開催中。





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ユーロスペースの3階に上がり、微笑まないスタッフから入場券を買う。

整理番号順に入場。いつもの通り。

とは言っても、前回きたのは2年前。

近所の酒屋のヒデくんが出演した映画の舞台挨拶だった。

アノ映画はイマイチだったけど、最後15分のヒデくんの演技は凄まじかった。
主役が2人共スクリーンから消え、彼だけの映画になっていた。
主役を喰った彼のプロモーションのような映画だった。




場内は混んでもなく空いてもない。
最後列(と、言っても10列ないのだが)のあたりに座る。


前のほうに座った....いや、光石氏×川勝氏トークショーが始まっても座らずに、シャツの裾を....右の裾を右手で、左の裾を左手で持って....、何度も左右に振ってる男....。
繊維がすれる音が何度も響く....。
男の歪な行動に空気が張りつめる。


舞台の近くにいる男に2人共視線を向けぬままトークは進む。


最初に好きになったクールスから横山剣までの話し。
ホントはもう少し黒い曲が好きだったと光石氏。
ユルい空気に少し救われる。




上映は『エロス番長』シリーズより『ユダ』


セクシャリティが曖昧な"少年"『ユダ』
"あやふやな存在"の『ユダ』が、”存在すらあやふや”な”何か”を探す旅。


『私』(光石)の前に『ユダ』の死を告げる女『ミチ』が唐突に現れ、やがて不合理や不条理に翻弄される旅の軌跡を追うことになり....。




厄介なコトからウソで逃れようとするが、やがて巻き込まれていく『私』。あやふやな距離感が次第に詰まって行く。


冴えないオッサンの『私』が、距離感が近づくにつれ色気のある男に変って行く。演出も良いが、抑えた演技が少しだけど確かに煌めく。






隅っこにころがってるちょっと変った形の石に視線を送る。
こんなイベントに出会うたび東京の懐の深さを感じる。
好奇心のまま来てみたが、おもしろい映画だった。





映画が終わり、道玄坂のラブホテル街から駅に向かう。


途中、道に座った女が『アンフェアな扱い』を受けたと、そこにいない誰かに向かって抗議していた。「バカじゃないの? アンタが悪いんだ!!」


しばらく行くと中年男が「だいじょうぶ」「きっとできるよ」とアツい。向かい合わないようカラダをずらして立つ若い女が、そこにいない誰かにでも助けを求めるように遠くを見る。




”あやふやな存在”としての”曖昧な距離感”を感じつつ、光石研演じる主人公『私』のように歩く。



そんな渋谷で開催中の光石研映画祭は23日金曜日まで。
場所は渋谷ユーロスペース。

微笑まないスタッフからチケットを買って、整理番号順に入場です。




光石研 映画祭 http://www5.wind.ne.jp/film/mitsuken30.html

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2007/05/30

Drop Dead Chaos H・アール・カオス公演

コンテンポラリーダンスって知っていますか?

そー書き始めたけどワタシもモチロン解りません。



思うに、クラシックなバレエダンスを抽象的にしたもの...そんな感じかな?

以前は現代舞踏とよばれたりすることが多かった気がします。




実はワタシ、90年頃から舞踏コンクールなどでコンテンポラリーダンスを見ているんです。


いや、見ていたが正しいですね。
現在はほとんど見ていないんですもん。

でも1つのダンスカンパニーだけはもう10数年見続けています。


それが H・アール・カオス(H.ART CHAOS)。



振付家(コレオグラファー)で演出家の大島早紀子さんとダンサーの白河直子さんが核になってるユニットです。
いつの間にか少しづつメンバーが増えて、今はたぶん女性ばかり7人だと思います。



ダンスはたいてい平面の床でパフォーマンスします。

でも H・アール・カオス は立体的。
空間を使った三次元のパフォーマンスに特徴があります。

ワイヤーを使いダンサーが宙づりになったりするんです。






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今回の『Drop Dead Chaos』ではアルミパイプの中にワイヤーを通し、そのパイプが天井から床に、右からも左からも斜めに貫かれています。

パイプが交差して×になっているところにダンサーがまるで串刺しにされたように逆さに吊られていました。




前方の舞台では今回の客演 新上裕也さんと 群青さん が 白河直子さんとパフォーマンスしています。



群青さん以外の出演者は性別が曖昧です。
女性でも男性でもないもう1つの性になっています。



ダンスしながら絡み合う性別のない人と人。

でもカラダは絡んでいるのになんとも言いようがない距離感。
けっして縮まることはありません。


距離を縮めようと動き始める時、おなかを串刺しにされ宙に吊るされた3人の性別が曖昧なヒトがグルグルと回りはじめます。



見ていて心がザワザワと....。

言いようがない不安感におそわれます。


抽象的に『今』を表現しているんだと思うんですけど、抽象的にすれば抽象的にするほど『リアル』が溢れます。

今回、出色なのは 群青 さん。

ストリート系のダンサーです。
瞬間にほとばしるブレイキングには凛とした美しさがあります。
たぶん基礎がしっかりしているのでしょう。
プロフェッショナルとして進化したんだと思います。
彼の一瞬の動きがホールの空気を動かします。





これまでの H・アール・カオス の作品は『束縛』とそれからの『解放』が描かれていることが多かったような気がします。(捉え方が間違ってたらゴメンナサイ。)

作品のエンディングに、それも音がなにもない静寂の中で白河さんが一糸まとわぬ姿でパフォーマンスする圧巻のシーン。呪縛から解放される瞬間。それが今回の作品にはありません。


エンディングで元の場面に戻ってしまいまうんです。



何も変わらない事実。
受け入れなくてはならない現実。



でも、心のザワザワ感は確かなものです。

同じ状況だけど何かは確かに起きていた。

何も変わっていないけど、何かは変わった。

舞台が終わってから自分の心との折り合いがつかず、なかなか立ち上がれませんでした。


さて、H・アール・カオス の次回公演は2008年2月らしいです。

待ち遠しいなぁ。

今回の公演が終わったばかりなのにもう期待で大変です。

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2006/01/21

『酒と映画の会』

世田谷でも前日から降り出した雪がうっすら積もった21日、ギャラリ・カタカタで行われた『酒と映画の会』( 協力・朝日屋酒店 季織亭 )に行ってみました。
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ドキュメント映画『南部杜氏』( 製作・岩波映画製作所 監督・諏訪 淳 )を見てから、取材を行った南部の蔵元の酒『七福神』を飲むというイベントです。

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映画『南部杜氏』は1988年に撮影された34分ほどの短いドキュメント。
諏訪監督によると、当時すでに引退していた杜氏や蔵人に大正から昭和初期に南部杜氏が行っていた方法での酒造りを再現した映画なのだそうです。

それなりに演出されてはいると思うのですが、こういう風景が記録されている映像は貴重だと思いましたねぇ。



試飲は『七福神』が『門外不出』『てづくり』『生一本』『純米酒』。
『南部美人』が『吟ぎんが』『本醸造』。『廣喜』が『南部諸白』。それと『正雪 山影純悦』。
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映画を見ちゃったので『七福神 てづくり 門外不出』がちょっと良かったかなと思いました。

また『出羽桜 大吟醸大古酒』は16年古酒ということで注目してみたけど、醸造アルコールで何倍かに希釈してるせいか無色透明。香り弱く、味わい薄く、ちょっと感心出来なく残念でした。


近々、お酒のイベントがあるようなので楽しみです。

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2005/12/19

横浜トリエンナーレ2005

個人的にblogの師と仰ぐ『あおひーさん』お勧めのアートイベント『横浜トリエンナーレ2005』に最終日の18日に行ってきました。

ホントは『あおひーさん』のように何度も来たかったのですが、週末の度に何か都合がつかず遂に最終日になってしまいました。


このアートイベントにキュレーターとして参加している芹沢 高志さんの活動にはアートに疎いワタシの好奇心をもくすぐるものが多いのです。


最初に感銘を受けたのは1990年に新宿と四ッ谷の間あたりにある東長寺の地下講堂にあった P3 Alternative Museum, Tokyo というスペースで行われた企画展。インゴ・ギュンターさんの『ワールド・プロセッサー』というもので、その後も『エクシビション・オン・エア』、三上晴子さんの『パルス・ビーツ インフォメーション・ウェポン3』『WORLD MEMBRANE 地球の被膜』や『難民共和国 Refugee Republic』等、様々な企画展に通っていました。

アートと情報が密接に関係を持っていることが企画のテーマになっていることが多く、学校美術しか知らなかった私には新鮮だったのです。

P3 art and environment (P3 Alternative Museum, Tokyoから改名)が東長寺から無くなってしまった後も芹沢高志 P3 art and environmentさんが総合ディレクションを行い2002年に帯広で行われたアートイベント、とかち国際現代アート展『デメーテル』に行ってみたりしていました。


その『デメーテル』にアーティストとして招聘され、訪れた人が大興奮した乗れる木馬作品を作った川俣 正さんが総合ディレクターを勤めているこのイベントもどーしても行ってみたかったので18日はとても楽しい1日になりました。


基本的に会場内は撮影禁止ですが、幾つかのものはアーティスト本人が撮影を許可してたりします。そんななかからいくつかを紹介。

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強風の海上での現代音楽コンサートは何艘もの船にミュージシャンを乗せてそれぞれが共鳴しあうように演奏します。岸から大声で声援を送る人もいるので、そのノイズも音楽の1部として受け入れるのが楽しむコツ。強風に煽られ船同士がぶつかりそうになる!?など大迫力。

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巨大サッカーゲーム。

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バケツで水を撒いたところを我先にチョークでなぞっていくパフォーマンス。

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食べたものの1部。アジアンシチューオムレツ、スープニョッキ、ハッシュドチキンパスタ。

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楽しい1日でした。

イベントの雰囲気はココなんか見ると良くわかるかな?

インゴ・ギュンターの『環太平洋』が凄かったなぁ。
昼の環太平洋と夜の環太平洋の断面が発光するオブジェとして4Bの壁にほぼ一周回してありました。
最初は気付かなかったんですけど、何度もウロウロしてたら「アレ!?」って....。

あおひーさんお勧めの奈良美智さんの作品はその一角だけが異質な空気に満ちていて楽しかったです。
すっかり感化されて奈良さんの犬を2匹連れて帰ってきてしまいましたよ。

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