気になるインポーターの1つに 野村ユニソン があります。
パカレやオヴェルノワ、はたまたダリオプリンチッチやカーゼコリーニ等、フランスやイタリアの多様なタイプのワインを扱っているインポーターさんです。
その野村ユニソンの大試飲会が小さなgar.netで開催されたので軽い気持ちで行ってみました。
17本+2本。
案の定、軽い気持ちでは受け止めきれないボリューム。
どっしりしてたり軽やかだったり、カチッとしてたり癒し系だったり。
様々な『おいしい』が勢揃いです。
1 Champagne Blanc de Blanc Brut NV Petit-Jean Pienne
2 Lard des Choix Blanc 2007 Les Champs Libres
3 Chablis 2006 Pattes Loups
4 Pouilly Fuisse Tradition 2005 Crouze
5 Ageno 2005 La Stoppa
6 Jakot 2006 Dario Princic
7 Illusion B.B. (1500ml) 2005 Philippe Jambon
ここまで白ワイン。
以下、17番目まで赤ワインです。
8 Etna Rosso 2006 Graci
9 Pinot Noir "Sangiobbe" 2005 La Costa
10 Il Frappato 2006 Occhipinti
11 "Siccagno" Nero d'Avola 2006 Occhipinti
12 Cote du Rhone Villages Rasteau 2004 Gourt de Mautens
13 Achille Brachetto 2006 Il Buonvicino
14 Barbera d'Asti "Barla" 2001 Case Corini
15 Barbera d'Asti "Bricco" 2003 Case Corini
16 Nebbiolo 2003 Case Corini
17 Pommard (1500ml) 2004 Philippe Pacalet
これに甘いワインが2本です。
18 Serragghia Moscato (500ml) 2006 Giotto Bini
19 Passito di Pantelleria (375ml) 2004 Ferrandes
甘いワイン以外は小遣いで購入できる価格帯のワインばかり。
この機会にウチ飲み用にしたいワインを探さなくては。
全部、サーッと飲んでしまってから気になるものをもう一度飲む作戦だったのですが....。
あっけなく一巡目で撃沈。酔っぱらってしまい試飲どころではありません。同じ話しをループしてることに自分で気付いたくらいです。
そんなこんなで、ここから下は自分用の覚え書き。
薄れ行く意識の中で、なんとか覚えている記憶の断片です。
2番目の豚のエチケットがカワイイ Lard des Choix 。
8月にblogに上げようと400字くらい書いたのですが、タイミングを逸して(事故った時です)上げなかったワインです。
やっぱりストレートで美味しいです。
blogにならなかった原稿には『ソリッドギターでオープンGを鳴らした感じ』と書いてありました。
Les Champs Libres=自由な行動という社名は言い得て妙だと思います。
3番目のシャブリは発売中のdanchu12月号の25pでシャブリ大賞になっているワイン。
そーいえば、今号のdanchuは野村ユニソン、ヴィナイオータ、ヘレンベルガーホーフ、ヴァンクール、ラシーヌなど、ワタシの好きなインポーターが今までにないボリュームで掲載されています。
AOCやDOCにこだわらない愛すべきはみ出し者たちのワインを躊躇することなく紹介し続けたインポーターたち。これらのインポーターの勇気がいよいよ実を結び始めたのかも知れません。
4番目のPouilly Fuisse Traditionは苦みが底辺を支え、その上にキレイな酸が軽くのってる感じ。とっても好きです。
5番目のAgenoはとってもワタシ好み。マルヴァジアという少し渋みみたいな感覚がある大衆的なぶどう品種がワタシは大好きなんです。
このワインは赤ワインみたいに果皮ごと発酵させているのが特徴。マセラシオンというその発酵はなんと1ヶ月だそうです。
ウチの密造ワインは3週目。まだまだカワイイもんです。
長いマセラシオンは雑味が出るように思うのですが、ある一定期間を超えると「雑味は果皮に戻っていく」そう。良い話しを聞きました。
艶やかで華やかな香りながら味自体は乾いた感じがして面白いワインでした。
6番目のダリオのJakot。
逆から読むとわかるようにトカイ品種のワイン。トカイという品種名をハンガリー以外では使えなくなってしまったためにイタリアの生産者の何人か(グルッポビーニヴェーリのメンバー)はJakotと言っています。
厚く奥行きのあるボディ、どこまでも広がる立体感。素晴らしいです。
(参照:2007/12/04 Gruppo Vini Veri (グルッポ ヴィーニ ヴェーリ)試飲会)
7番目のイリュージョンB.B.は非売品。B.B.はボジョレーブランの略だそう。ストレートでリンゴやハチミツの香り。小麦粉のお菓子みたいな香りが後から香るのが良いです。
この辺りからいつもの皆さんが集まってきました。
いよいよ店内が混み合い始め、エアコンが全く効かない灼熱gar.net。
ワタシは冷静さを装っていたつもりですが、いつしか興奮で汗びっしょりになっていました。
10番 11番 の Occhipinti はまだ20代の女性醸造家。
Frappatoはジャスミンや醤油の香り。ミネラル感が良いです。
Siccagnoはもう一度のんでみたい個性的なワイン。
ぶどうか土か? アンコール必至です。
今月来日するそうで注目です。来日イベント行っちゃいますか。
12番目のGourt de Mautensはヘビー級。この日のワインでは一番重く感じたワインでした。
でも香りは軽やかでキュート。
怖い目をした毛むくじゃらで筋骨隆々な大男が薄い頭にリボンを付けてる感じです。
13番目のAchille Brachettoは赤ワインなのにマスカットっぽい香りを感じた面白いワイン。もう一度飲んでみたいです。
14番目 15番目 16番目 のカーゼコリーニのワインは凄かった。
なんと言うか偉大なワインの風格を持ったワイン。
でも価格はワタシの小遣いで収まる程度。安心価格です。
とっても良く出来たバルベーラです。ここ一番に是非飲みたいと思います。
16番目のコリーニのネッビオーロは凄まじいの一言しかありません。
17番目のパカレはコリーニの後だったので可哀想でした。
どうしても薄く平板で旨味がないように感じてしまいました。
赤の最初に飲んでいれば印象が違ったかも。
18番目の銀イカ(エチケットがイカの形に見えるので皆さんイカと呼んでいます)のモスカートパッシートは、野外の土中に埋めたアンフォラという焼き物の壷で醸した甘いワイン。
旨くって死ぬかと思いました。
19番目のFerrandesの甘いワインも素晴らしかった。もう何も考えられない無我の境地に達してしまいました。
19本の素晴らしいワインたち。
アンコールしたいワインがたくさん。
gar.netに行ったらまだ少し残ってるんでしょうか?
今夜あたり復習に行ってみましょうか。
価格でワインを格づける人なら間違いなく通り過ぎてしまう安心価格の極上ワインたち。
こんなワインたちに囲まれて幸せな時間でした。
年末年始のウチ飲み用に少し仕入れたいものです。
ワイン選びはインポーターで選ぶのも1つの手。
良い畑からワインを造る醸造家とインポーターが繋がっているなら、そのインポーターと繋がることでワタシはその醸造家と繋がることができます。畑と食卓が繋がるイメージ。
そんなインポーターに出会えるってラッキーだと思います。
素晴らしい機会を作ってくれたgar.netにまたまた感謝です。
野村ユニソン http://unison-wine.com/
ワインギャラリー gar.net http://blog.livedoor.jp/garnet1009/
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