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2009/12/01

地場産小麦が香る 打ち立てうどん エン座

ワタシが注目しているblogには必ずと言っていいほど登場する武蔵野うどん エン座

このエン座。地場産の農林61号と練馬野菜にこだわっている地産地消の店と聞いていたので興味津々ではあったのです。



開店時間に遅れること5分。
もう少し遅かったら外で並ぶことになっていました。


この日は練馬大根を練り込んだ大根麺の日だそうで、地場産の農林61号に練馬大根の葉を練り込んであるそうです。

大根麺なんて経験したことありません。
どんなメニューで食べたら良いのか?
少し混乱。なかなか注文が決まりません。




Enza0699



どこかにヒントはないかと店内をキョロキョロ。

平日は 讃岐 木下製粉 と 農林61号全粒粉。
土日は 大泉 石神井 片山産 農林61号。

なんて書かれた張り紙が目に入ります。

讃岐の製粉所からも取り寄せているということは讃岐の夢2000かな?
(帰宅後にHPで ”讃岐すずらん” と知りました)




ワタシのホーム、経堂 季織亭は全粒粉の小麦をうどんのような技法で手麺にしている店です。

この季織亭の探究心のお陰で様々な小麦を味わう機会に恵まれてきました。

今まで味わった中では はるゆたか と 農林61号 に カナダ産オーガニック小麦がワタシのお気に入りだったりします。




うどんといえば讃岐だったりしますが、ワタシもご多分に漏れず、2001年と2005年にうどん店巡りをしたことがあります。

2001年は讃岐のうどん店の多くは農林61号を使っていたと記憶しています。ところが2005年に再び讃岐のうどん店巡りをした時は讃岐の夢2000が主流になっていました。

正直、讃岐の夢2000という小麦がわかりません。
讃岐の人が好きな食感....、”うどんは小麦の刺身”ってことには合ってると思うのですが。
関東人には農林61号やカナダ産オーガニックの少し芯がある食感と香りのほうが馴染めたりするもので....。



『一番おいしいうどんってどこ?』

讃岐うどんブームの頃にいろんな方によく聞かれました。

讃岐に行った方ならわかると思うのですがこの質問ってすごく難しい。
どの店も素晴らしく美味しく、どの店も個性があるから....。

『一番はどこ?』なんて胆略的に聞いてくる人って大抵そそっかしい人なので、そんな人に誤解されないように話すってことも大変です。

『全部おいしい』としか言いようがありませんよね。




『印象に残る店はどこ?』なんて聞いてくれたら自分勝手に言えるかな。

2001年は 谷川米穀店
女性的。(同じ日に山内にも行ったので余計にそう思った)
水の良さを感じるたおやかなうどん。
おばあちゃんの葉とうがらしの佃煮と黄色くなったスダチを合わせる食べかたが新鮮でした。

2005年は 宮武 。
どなたかの書いた本の影響でダシとゲソ天が注目されがち。
2005年のこの日はやや緑がかった麺にビックリ。
風味と食感が素晴らしく、麺そのものがパーフェクトな美味さでした。
(2009年6月。体力の限界から閉店したそう。惜しいですね。)



『今は?』と聞かれたら....

『広島の地粉うどん わだち草 。』と。

讃岐ではないんです。


芸備線の玖村という駅の近く(?)にある わだち草

農業を営んでいる母上が栽培したオーガニックの農林61号を息子さんであるこの店の主が手打している店です。

農林61号の香りと風味が素晴らしい。
なにより食感が関東人のワタシに合うんです。
讃岐に近い広島では微妙な気もしますが。

この店の為だけに広島に行っても良いかなと思うくらいホントに美味しい。
実際、ワタシは再訪問しています。

(参照:2006/12/12 小麦を育てる 自然派うどん わだち草 広島

しかも、2度目は岡山に用事があったのにわざわざ広島空港から入り、アノ空港の不便さを再度味わいましたし....。(広島空港と鹿児島空港はマイレージを3倍つけて下さい)

しかし、わだち草に行くためなら、遠くても、不便でも、早朝便に乗ることにも、躊躇はありません。

美味しい うどん は しばしばワタシを狂わせます。




話しをエン座に戻しましょう。

大根麺を生かす注文をしたいのですが、経験したことないので見当がつきません。

とりあえずカラダを温めようと。温かいうどんを注文することにしました。




Enza1402


きざみうどん

きざまれたネギと油揚げのうどん。
おろした練馬大根が添えられています。
微量のごま油と刻みショウガで風味の楽しい料理になっています。





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温かけ
天かすと生姜が風味を膨らませています。
やはりおろした練馬大根が添えられています。

うどんの味をシンプルに楽しむならこちら。

麺に練り込まれた大根の葉の香りや風味は見た目ほどではなく、注意深く利かないと感じないかも。
ちゃんとした料理になっているかけうどんです。

うどん自体は谷川米穀店の食感よりややコシがあるかな。

京都の寺で精進としてうどんを修行した 経堂 花坊さんよりはもうずーっとコシが強い食感。

”小麦の刺身”が信条のうどんと比べると少しコシが強いです。

讃岐に関東の食感を与えた感じかな。


逆にタフなうどんに馴れている関東人、特に北関東の山間に近いうどんに馴れている方には少し驚く食感かもしれません。(母方がそちらなのでそう思います)






Enza1404


冷たいうどんならもう少し腰が出そう。
そんなワケでぶっかけおろしを追加でお願いしました。

やはりコシを楽しむならこちらです。

小麦の甘みがたまりません。
練馬大根のおろしも甘くて美味しい。
やはり、ごま油と生姜が少量使われています。

とても官能的なうどんです。

『お酢をかけても良いんですよ』と、案内があったので半分ほど食べたところでサッと一掛け。
冷やし中華的なニュアンスでもあるのですが、ワタシ的にはナゼか谷川米穀店の黄色いスダチを絞って葉とうがらしの佃煮を入れただけの素うどんを思い出しました。

どのうどんも1つ工夫があり、感じる人には料理に昇華していると感じさせてくれます。


でも、サンダル穿きで暖簾をくぐるような気さくな感じ。

どこか、ワタシのホーム 季織亭に似た雰囲気。

もっと早くくれば良かったと心底思ってしまいます。
それに少し通わないとこの店の骨頂はわからない気もします。


カウンター前の棚には悦凱陣の一升瓶が並んでいます。

なるほど、これで酒が飲めたら最高ですね。

凱陣は飾りかな?
飲めるかどーかはわからないけど、予約制という土曜日の夜にも来てみたい気分です。




エン座 
http://www1.ocn.ne.jp/~chiyomom/enzaHP/




文中に出てくる他店


わだち草
http://www.geocities.jp/wadachisou/

谷川米穀店

http://tanikawa-udon.jp/

http://blog.goo.ne.jp/sanuki_tanikawa

木下製粉
http://www.flour.co.jp/

季織亭
http://www.kyodo-suzuran.com/shop/7/25/index.html

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コメント

いいなぁ行ったんですねエン座。ということは菊谷さんにも寄っちゃってたりして?
以前菊谷さんから是非行ってみなと言われてからずっと気になってます。
なるほど大根麺とは。。僕もいろいろ練り込んだりしますが勉強になりますぅ。ちなみに最近のお気に入りはオーガニックの強力粉と米粉のブレンド麺です。

ウチと同じニオイのするお店。ますます行きたくなりましたよー。

投稿: 季織F田 | 2009/12/02 01:54

F田くん、菊谷さんには行かなかったよ。そーいえば近いんだよね。
このあと番長は神楽坂のフロマージェリーへ、ワタシは健康ランドへ。グダグダでした。
3月から追って来た予定がもう少しで終わるので余裕が出て来たよ。

やっぱり練り込む以前に粉自体が良いのさ。
打ち手の技術も素晴らしい。
ただぶっかけるだけでなく香りに一つ工夫してるとこも良いと思う。
平日ならゆっくり出来そうだよ。

投稿: bleu et rouge | 2009/12/02 08:28

小麦にまつわるbleu et rougeさんのこだわりと知識と・・本当に造詣が深いですね。
広島のわだち草に対する思い入れも!わかる人にはわかる・・確かに!ルートを変更してでも食べに行きたいお店があるっていうのは幸せ・・それにはいつもアンテナを高くされているということですね。
エン座も読み進めているうちに再度訪問しなくちゃ・・と思ってきました、大根うどんもまだ食べてないし、
菊谷さんは最近ですが場所確認のために行ってみたら店は休みだったで、こちらも近いうちに行ってみたいです♪

投稿: moimoi | 2009/12/03 10:14

うどんのお写真拝見して、まず、色に驚きました。
私たちが普段なじんでいる、あの白い、透明感のあるうどんとは、まったく別物ですね。
うどん……はー……在仏の私には涙が出るほど遠い存在。でも、手打ちにトライすればいいんですよね!
私がちっちゃい頃、おばあちゃんを手伝って「ほうとう」を作ったものです。小麦って、多分、お米以上に日本人の主食だったと思います。Bleuさん、そう思われません?

投稿: すみの | 2009/12/04 01:08

moimoiさん、いつも有益な情報ありがとうございます。
moimoiアンテナはワタシの琴線に触れることが多くお世話になりっぱなしといった感じです。
また、楽しい情報をお願いします。

投稿: bleu et rouge | 2009/12/04 09:38

すみのさん、このうどんスゴイ色でしょ?
大根の葉を練り込むアイデア、実りをムダにしないばかりか風味も少々変わるので一石二鳥です。

blogには書いてませんが、甲府あたりの居酒屋で一升瓶ワインを楽しみつつ〆にほうとうという流れが好きです。
甲府あたりの皆さんはカボチャに一家言持ってたりするのでそれを聞くのも面白いです。

たぶんフランスの粉でも、いや、むしろフランスの粉のほうが上手く打てると思いますよ。
チャレンジしてはいかがですか?
うどんでなくてもすいとんならフレンチにアレンジできそうな気がします。

投稿: bleu et rouge | 2009/12/04 09:50

そういえば讃岐うどんを食べに行く、と言ったら、
いろいろ教えてくれたのもblue et rougeさんでしたね~。
小さい頃はうどんといったら隣のうどん屋さんのものか味噌煮込みうどんしか知りませんでした(笑)。
小麦粉にもいろいろいろいろふか~い世界があったなんて・・・と
お勉強になりました。

投稿: まき子 | 2009/12/04 16:22

まき子さん、味噌煮込みうどん!!旨いじゃないですかー。
うどんってヤツはどこかフレンドリーだと思いません? 蕎麦みたいには背筋延ばす必要ないじゃないですか。だから、サンダルで行ける距離や雰囲気のほうが良いんじゃないかなーって思います。

小麦がどーだとか、知ったかぶりしてるだけなので気にしないで下さいね。
とは言え、関心があるのは事実。ある自然食店とオーガニック小麦の栽培でいろいろ画策中です。まだ種も量的に充分でない状態なのであと2年はかかりそうですが。

投稿: bleu et rouge | 2009/12/04 18:59

前々から行きたいと思っていた「エン座」。
この記事を見て我慢できなくなって行ってきました。

近所の人が集まる気取らない雰囲気のお店で、地場の粉と野菜を使って、旨いものを作る。
いい店ですね。うどんの味だけではなく、店の有り様が良い。

遠くに何度も行きたくなる店が増えるのは、嬉しいけど困ってしまうのですが。

投稿: 三吉 | 2009/12/26 20:21

三吉さん、地産地消って首都圏で実感することはなかなかありませんよね。しかもポケットの小銭で実感できるってスゴいと思うんです。
近所の人がサンダルで行く感じが良いですね。

投稿: bleu et rouge | 2009/12/28 10:13

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