酒と酒器とチーズの関係 湯川酒造試飲会 gelee blanche
ちょっと前に話しになってしまいました。
ワタシが応援している蔵 湯川酒造店 の試飲会がお馴染みの松本 gelee blanche であったのです。
今回のお題は
酒とチーズと酒器の宴
酒とチーズの相性。
酒と酒器の関係。
いろいろ試してみようという試み。
いつも陣取っているカウンターには 酒器道楽 佐々木さんの酒器。
様々な作家さんの酒器が展示されています。
手に取って触ってみて良いという事なので片っ端から触ってみます。
酒は 湯川酒造店 。
十五代 九郎右衛門 純米吟醸 ひやおろし
十五代 九郎右衛門 特別純米 9号酵母
十五代 九郎右衛門 特別純米 長野酵母
木曽路 純米吟醸
このblogではお馴染みですね。
チーズは gelee blanche 。
(12時のところから時計回りで)
ピエールロベール 白カビ
カブラレス 青カビ
ブリケット デ ゴール 山羊
ニュイドール ウォッシュ
コンテ18ヶ月
他に地の野菜がどっさり。
美味しい酒。
その酒を支える酒器。
マリアージュの楽しいチーズ。
土地の新鮮な野菜たち。
内容が濃過ぎます。
試飲会が始まり、十五代九郎右衛門を飲んでいた時、参加者のどなたかが良いことを仰った。
『ソービニョンブランみたい....。』
ワタシはいつでもこの酒の奥に夏の稲の香りを感じるのですが、思わず膝ポン。確かにソービニョンブランみたいな香りを感じます。
野菜たちにソービニョンブランみたいな酒はよく合います。
もちろんチーズにも。
20BYは19BYに比べるとやや甘みが強く表現されていますが、この甘みは青カビチーズにとても良く合っちゃいます。
また、ソービニョンブランのような香りには山羊のチーズも良く合うのです。
チーズに合わせるには九郎右衛門は非常に順応力の高い日本酒と言えると思います。
この日面白かったのは酒器によって味の感じ方が変わるということ。
形がほぼ同じ酒器が2つ。
1つは釉薬がかかっているもの。
1つは素焼きのような釉薬がかかっていないもの。
この2つの酒器で木曽路 純米吟醸 を飲み比べてみたのです。
木曽路 純米吟醸 は36日間醸されて造られた酒。
やや酸が強く、酒としては少々異色な出来。
まるでマルクペノさんのミュスカのよう。
この酒を釉薬のかかった酒器で飲むとより酸のキレを感じます。
素焼きのような酒器で飲むと不思議とコハク酸にフォーカスするように感じます。
ワインはグラスの形状で味や香りの感じ方がかわりますが、酒も酒器によって感じ方が変わるものですね。
(余談ですが焼酎も酒器の素材で感じ方がかわります。芋焼酎には鉄分の多い土で作られた素焼きのそば猪口くらいの器がベストだと思います。)
酒器道楽 佐々木 さんのミニ講座。カッコイイ酒器の持ち方。
これって上手く書けないけど、とても良いことを教えて頂きました。
腕の筋肉の動きを考えて、カッコ良く酒器を持ちましょうという提案。さっそく実行しています。
この試飲会で是非マネをしたくなった肴が1つ。
リコッタに海苔の佃煮を合わせたメニュー。
これ、乗せるだけなのでメチャメチャ簡単に出来るのですが、なんとも言えない旨さ。
しかし、チーズと海苔ですよ....。
チーズを知ってるからこそ、この発想。
簡単だけどなかなか思い浮かばないですよね。
霜田さんの引き出しってスゴイです。
楽しいアイデアでいっぱいだった湯川酒造店の会。
最後にもう1つアイデアが。
厳選した優しい素材だけの手作りプリンで著名な春夏秋冬さんのプリン。
なんと湯川酒造の大吟醸を使っているプリン!!
gelee霜田さんのアイデアを春夏秋冬さんで形にした大吟醸プリンはやさしいプリンに酒の旨味が合わさって素晴らしい美味しさ。
甘みをぎりぎりまで抑えているのがポイント。
素晴らしい美味しさでした。
酒造りが始まる、その時に開かれた湯川酒造試飲会。
またまた大盛況で楽しい会になりました。
今回はワタシたち2名以外にも東京から4名の新たな尚子ファンが参加。
この酒に魅せられる尚子ファンが確実に増えているのは嬉しいです。
実は荻窪あたりの飲食店では十五代九郎右衛門を置く店が急増中。
ちょっとウワサになっている酒だったりします。
ワタシたち尚子ファンは少し鼻が高い気分を感じています。
さて、今回も楽しかった松本。
次回は年が明けた寒い日になりそう。
どーやら gelee blanche 主催の 湯川酒造店 蔵見学会があるらしい。
これはもう必ず行きたい。
gelee霜田さんに頑張ってもらうしかありませんよ。
湯川酒造店 http://www.sake-kisoji.com/
酒器道楽 http://www.drink-style.com/
gelee blanche http://love.ap.teacup.com/geleeblanche/
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コメント
酒器やお猪口の形によって、味が変わる、これって本当に楽しいです。
いつも、お猪口を選ばせてもらえるお店なら、
薄いなめらかなものと、
ちょっとゴツイくて深いものと、二つ選んじゃいます。
家でも飲む時は「今日は、コレだから、このお猪口にしようかな~♪」なんて(笑)。
舌にお酒があたるとき、味覚の捕らえ方がお猪口の計上によって違うから、
と聞いたことありますが、徳利も変えると味が変わるような・・・
不思議です。
投稿: まき子 | 2009/10/30 17:08
今回も遠路はるばるありがとうございました
関東支部におされ気味の会でした
やっぱり美味しい酒は
いくつもの輪を広げてくれますね
関東地区お任せします
年明け頑張るかな・・・
投稿: gelee | 2009/10/30 17:32
さすがまき子さん。猪口2個使いとは!!
今回の試飲会で使った猪口をそのまま頂けたので試してみたいと思います。
しかし、徳利も違いがあるとは!?
絶句です。
これも試してみなければいけません。
宿題を頂きありがとうございますです。
がんばってみます。
投稿: bleu et rouge | 2009/10/30 18:58
geleeさん、蔵見学を是非お願いいたします。オトナの食育も大切ですもん。
で、おぎのやさんの蕎麦で懇親会。葦のおにぎりで打ち上げ。是非是非。
投稿: bleu et rouge | 2009/10/30 19:05
SBみたいな日本酒ですか!飲んでみたいー。
投稿: inwine | 2009/11/01 09:35
inwineさん、日本酒もいけるくちですか?
なかなか酒屋では見ない酒ですがとても酒質の良い酒です。是非に。
投稿: bleu et rouge | 2009/11/01 17:20
こんにちは。
私も、湯川さんのお酒、大好きです。
投稿: のりこ | 2010/01/20 23:06
のりこさん、お目が高い。
しみじみと美味しい酒ですよね。
投稿: bleu et rouge | 2010/01/21 00:50