ビオロジックなぶどう畑 シャトー ルミエール
軽井沢 Cu-Cal の日本ワインの会で興味深かったワイナリーの1つ、シャトー ルミエール に行ってみました。
(参照:2009/08/16 日本のヴィニュロンたち Cu-Cal 軽井沢)
徒歩ではちょっとムリ。意外と遠いので原茂さんからタクりました。
勝沼醸造さんの裏手の斜面を上がったところにルミエールはありました。
まず、ショップに入るとシュトルムが目に入ります。
ブドウジュースが発酵を始めたばかりの若いワイン。
発酵のガス圧があるのでなかなか出荷が難しいと聞いたことがあります。
折角なので飲んじゃいましょう。
一杯100円。
因にこの日のシュトルムはデラウエア。
ジュースそのものの糖分がアルコールに変わっているところなので甘いです。クリスマスのシャンメリーが濃厚になって濁ってると思って下さい。
汗をかいた後なのでしみるように美味しい。
この100円は有意義です。
シュトルムを頂いたら畑を見に行きましょう。
工場の脇から坂を上っていきます。
草生栽培の畑はこのあたりでは他にありません。
すぐにルミエールさんの畑とわかります。
なるほど、雑草だらけ。
畑を耕さない不起耕栽培。
ビオロジック、いや、ビオデナミで栽培されているそうですよ。
カベルネソービニョンはヴェレゾンが進んでいます。
それにしても長い畑。何メートルあるのでしょうか。
雑草をかき分けて向こうまで歩きましたが途中でギブアップしちゃいそうなくらい長い畑です。
イネ科の雑草が多いです。
この写真の向う側、山裾の山梨市にはビオロジックで草生栽培の畑はありますが、一般的に甲府盆地ではなかなかお目にかかれません。
棚の畑はメルローです。
一文字短梢栽培です。
もう虫だらけ。凄いことになってます。
こちらの棚は甲州です。
かなり古い樹だと思います。
主枝、複枝、新梢、方向に規則性はありません。
この頃は一文字栽培は無かったのでしょう。
とにもかくにも草ボーボー。
雑草と競わせることで美味しいぶどうが出来るのですね。
この自社畑のぶどうから造られるワインが Cu-Cal で飲んだ南野呂。
激安の1升瓶ワインにビオデナミのブドウを使うってスゴクないですか!?
帰宅後、ワイナリーで購入したワインから1つ、早速飲んでみました。
ルミエール ペティアン オランジェ (Lumiere petillant orange 2008)
甲州を果皮ごと醸した微発泡ペティアン。
ショップの方と話すなかでワタシ生意気に『甲州は果皮ごと醸したほうが断然美味しいと思う』なーんて言ったところ勧めて下さったワインです。
ホントは濁ってたほうが更に美味しいと思っているんですけどね。
果皮の色が付いたやや赤みがかったピンクイエロー。
(フルートグラスではないので泡が大変なことになっています)
抜栓時は温度が低くイースト匂い。
温度が上がるにつれ、バニラ、シナモン、生姜。
甘みは無く、食中酒としての性格が強いですね。
酸と苦み。
やや水っぽいような気もしますがなかなかの美味しさ。
川魚なんかでもイケそうな気がします。
他にも石のタンクで醸されたワインや一升瓶なども購入。
しばらく楽しめそうです。
また1つ、お気に入りのワイナリーが増えました。
シャトー ルミエール http://www.lumiere.jp/
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コメント
わおー、ここも良さそうですね。
一杯100円というのも魅力的です。
キホン、発泡ものが美味しいワイナリーなのでしょか?
投稿: まき子 | 2009/09/04 16:37
まき子さん、まだまだ把握しておりません。甲州種が好きなので勧めてもらった1本です。
正直、以前のルミエールは人に薦められるワイナリーではありませんでした。今は昔ながらの所謂甲州ワインから脱却しようと奮闘している最中だと思います。
畑を見て良かったです。今後に期待したいです。
投稿: bleu et rouge | 2009/09/04 17:26
こんにちは。南野呂の一升瓶、美味しいでですよね~。
畑のレポと写真、いかにも自然な感じが伝わってきます。私も行きたいと思いつつ、まだお邪魔するチャンスがないのですが、そんなに虫だらけとは…。ますます見たくなりました。
投稿: inwine | 2009/09/05 15:16
inwineさん、やはり見てみるといろいろ理解できたりします。下の方にある他所さんの畑とは全くロジックが違います。
ただこのブドウを使ったワインはラインナップに多くありません。道半ばといったところでしょうか。今後に期待したいです。また、微力ながら購入することで支えたいと思います。
投稿: bleu et rouge | 2009/09/05 17:45