避難所運営委員会です。
今回は防災倉庫の棚卸しと簡易トイレの設置。
参加者は運営委員会。各町会役員。校長教頭を始め教職員有志。PTA関係など。50名程度のミニマムな訓練です。
折りたたみ式のリアカーで簡易トイレを運びます。
一番近い旧校舎の小さな裏口には段差と物置。
ここは通れません。
新校舎の通用門はスロープですが今回は清掃が大変なので使いません。
と、なると、学校敷地内の他経路はここだけ。
駐車場の車止めがジャマ。
車椅子なら通れません。
災害時に限らず、『迂回する』ことから混乱は始まる気がします。
想定している導線は住民の皆さんには知らされておりません。
『人は理不尽なもの』です。予定通りに動かないのは今回のワタシが良い例。
避難者の動きを都合よくコントロールしようという発想にはムリがあります。
イレギュラーな事態に柔軟に対処するのはどうしたらいいのか。
考える必要があるようです。
簡易トイレは初期の委員会で出された案の通り、マンホールに直接設置するトイレが採用されました。
マンホールは10個。
人力で上流に雨水をためて、弁を一気に開けて放水することで流す仕組みです。
トイレの便座からマンホールにはビニールの筒が入ります。
この柔らかいビニールはかなりの汚れが予想出来ます。
折りたたみが前提なので柔らかい素材になるのですがこの部分の清掃は困難です。塩ビ管の方が良さそう。
和式の簡易トイレはダメなのでしょうか?
普段から自宅では洋式だけど出先では和式ということは多いです。
簡易トイレ自体は簡単ですが、これに乗せるテントの組み立てはお年寄りにはやや難しい。
接続部がカタいものが稀にあります。
さて、備品。
学校にある薬品関係は今まで教育委員会の管轄でした。
縦割り行政ということです。
今年から一元化されたそうです。
避難所用パーテーションは軽くて良いですね。
段ボールは意外と重くのでこれは良いです。
天井部もマジックテープで付けることができます。
防災倉庫にある物品は重いものが多く男性でも四苦八苦。
ワタシのような無骨者がいないと動かせないと思います。
基本的にここには1日分の物資しかありません。
東京は昼間の人口が夜間の人口の倍以上。
昼に災害が有った場合は不足すると思います。
近隣の会社には自社用に災害物資を備えていただきたい。
前回はガソリンが2ℓしかありませんでした。
今回は増えていました。
缶入りのお粥は500食。
消費期限は2010年01月。
入れ替えを望みます。
アルファ米は1箱で50人分。
およそ1800人分あります。
夜間の災害でもやや不足しそう。
わが町は低層マンションの建設がとても増えています。
というワケで、参加者で食べてみます。
この箱に直接熱湯を入れて蒸らせば良いのです。
豚汁は水でもできるそう。美味しくないとは思いますが。
アナタの町でも同じような訓練は必ず行われています。
お子さんが学校に通っていれば自動的に地域に取り込まれますが、シングルや子供がいない家庭ならアナタ自身が動かないと何も始まりません。
遠くの親戚より近くの他人。
遠くの友達は災害の終息期まで手を差し伸べられません。
コミュニティーに積極的に参加しましょう。
とは言え、我が町のコミュニティーもなかなか風通しが良くないのは事実です。
地元消防団に話したら今回の訓練を誰も知りませんでした。
商店街で知ってるひとは皆無です。
情報の共有はなされていません。
委員会がやや閉鎖的なのでしょう。
今まで一緒に汗を流した実動部隊の参加者が減ったことは重要です。
浄水器や発電機などの機材の使用法がわからないといった意見を幾つか聞きました。
町ぐるみの大規模な訓練から数年が経過しています。
そろそろ町ぐるみの大規模訓練が必要なのかもしれません。
避難所にある物資には限りが有ります。
最低限のものは自分で準備しておきましょう。
薬を忘れずに。持病があるかたは薬だけは忘れちゃダメ。
アナタの持病の薬は避難所には備蓄されていないのです。
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