野村ユニソンのワインたち 野村ユニソナイト
神楽坂の外れにひっそりと小さな明かりを灯らせる wine gallery gar.net 。
この場所で行われた数々の実験的な目論みは、ワタシの中で既に芽生えていたワイン観のようなものをその都度決定付けてきました。
その gar.net も惜しまれながら今月末でフィナーレを迎えます。
うむむむ。
返す返すも残念。
いづれ場所を変えて再開との希望は聞いていますが、果たして....。
新店舗は物件すら決まらず、まだまだ五里霧中といったところなのです。
もっとも、gar.net店番タケダは長期のイタリア研修に出るそうで年内はバタバタでしょう。
来年の良い時期に何かのインフォメーションがあると良いなと思います。
そんな gar.net の、おそらく最後のイベントが先週末の金曜日に開催されました。
題して『野村ユニソナイト ファイナル』
良質な酒質。良心的な値付け。バラエティーに富んだラインナップ。
そんなナチュラルなワインに特化したインポーター 野村ユニソンの試飲会。
日本初輸入で通関したばかりのワインも幾つかあり、参加者大興奮の熱い夜になりました。
ただ、残念なことが1つ。
この日は入れ替えの2部制。
ワタシは19時からの早番だったんですけどねー。
そんな時に限って仕事が終わらず20時過ぎからの参加になってしまったのです。
残り時間1時間で16本+1本。
味わう余裕は有りません。
ダッシュ!!
まずは泡もの。
Saint Peray Extra Dry NV Les Chams Libres (新入荷)
ローヌ Roussanne
発泡。リキュールを足さない。旨味(雑味)が多い。
好きだなぁ。
続いて、白。
Chablis 2007 Pattes Loups
ブルゴーニュ Chardonnay
確か、danchuでシャルドネ大賞になったワイン。
ステンレス。
キレ。厚み。媚びること無く調和。
Donna Rosa 2007 La Visciola (新入荷)
ラツィオ Passerina
エチケットは奥さんのRosaさん。恐妻家ですな。
兼業農家。娘が2人。美人。
Visciolaは野生の山桜らしい。
まったり。オイリー。酸が支える。
Dinavolo 2006 (新入荷)
エミリア ロマーナ Malvasia Ortrugo Marsanne
果皮ごと醸す。マセラシオン1年!!
06はブドウにポテンシャルがあったそう。
ビオ香。スパイシー。
余韻が恐ろしく長い。
Dinavolo 2005 (新入荷)
エミリア ロマーナ Malvasia Ortrugo Marsanne
05はマセラシオン4ヶ月。
やや酢酸が強い。
Ageno 2005 La Stoppa
エミリア ロマーナ Trebbiano Malvasia
キュートな香り。
優しい。フレッシュ。
グレープフルーツ。
Ribolla Gialla 2004 Dario Princic
フリウリ Ribolla Gialla
味が濃いのに軽さも合わせ持っている。
山羊のチーズなんか良いかも。
Sancerre Auksinis 2007 Sebastien Riffault
ロワール Sauvignon Blanc
SO2無添加。貴腐菌の付いたブドウも使っている。
酸化したようなニュアンス。
かなり攻めた感じ。動物臭。青い香り。
もう1度飲んで確かめたいです。
ここで、ロゼ。
La Folie Jevenile Petillant Rose 2007 Le Scarabee
ルーション Syrah Grenache Blanc
やはりスカラベは糞転がし。カブトムシではない。
若いシラー + 遅摘みのグルナッシュブラン。
キュート!!
夏だし、海なんかに行って飲んだら楽しいと思います。
ここから、赤。
Morgon 2007 Marcel Lapierre
ボージョレ Gamay
コレはSO2少量添加。次のワインは無添加。
酸が堅い。
Morgon Sans Soufre 2007 Marcel Lapierre
ボージョレ Gamay
やさしい。旨い!!
マルセルラピエールのMorgon、前輸入元で入れてた時とはキャラクターが変わったと思います。なんだかエレガントで女性的になったよう。
SP68 Vittoria Rosso 2008 Arianna Occhipinti (新入荷)
シチリア Nero'd Avola Frappato
干したブドウ。
フルーツポンチ。
余韻にはバナナ。
やんちゃなワイン。旨過ぎ!!
あと10分!!
Orcia Rosso 2007 Santa Maria
トスカーナ Sangiovese Grosso
タニック。力強く男性的。
既に完売。
Brunello di Montalcino 2003 Santa Maria
トスカーナ Sangiovese Grosso
北斜面。
上のワインよりエレガント。
Nebbiolo 2003 Case Corini
ピエモンテ Nebbiolo
ある種の揮発酸。
美味しい!! 旨い!!
再び、白。
Arbois Pupillin Chardonnay-Savanin 1999 Pierre Overnoy
ジュラ Chardonnay Savanin
たった1時間、なんとかゴール....。
一応、試飲はここまで。
で、最後まで辿り着いたご褒美でもう1本。
Cuvee Marcel Lapierre Marcel Lapierre
ボージョレ Gamay
流し込むように飲んでしまった!!
ウムムム。勿体ない。
少し落ち着いて通常の体温時に飲みたかった。
時間がないので味あわず、考えず。
なんとか最後まで走り抜けました。
申し訳なさと時間制限から気持ちが焦ってしまい大興奮状態。
たぶん血圧と体温がかなり高かった気がします。
汗が止まりませんでした。
でも、21時の回の皆さんが各々事情があって(お盆前ですからね。仕事の見切りが付かなかったのかも?)かなり遅れたので、一通り飲み切ってからはゆっくり過ごさせて貰いました。
おそらく gar.net 最後のイベントになるだろう野村ユニソナイト。
テンションアゲアゲで突っ走ることになってしまいちょっと残念。
こんな楽しいイベントにはもう2度と参加できないかもなんて思ったりして、何だか感慨深い夜になりました。
この後、最後まで残った皆さんは更に場所を移して飲み語らったらしいです。
(皆さんが移動したメリメロの宗像シェフに翌日軽井沢で会うことになるとは思いませんでした....。4時までですって!!)
ワタシとお食事番長は gar.net で知り合った皆さんのことをアレコレ話しながら帰宅。
楽しいけど少し寂しい、そんな夜でした。
野村ユニソン http://unison-wine.com/
wine gallery gar.net http://blog.livedoor.jp/garnet1009/
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