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2009/07/02

オータとヴィナイオータワインをだだ飲みする会(仮称)

先週の木曜日のことです。

表参道のリストランテ Felicita にて『オータとヴィナイオータワインをだだ飲みする会(仮称)』というワイン会がありました。






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ヴィナイオータさんはイタリアとそのその周辺のワインに特化したインポーター。

多少は蒸留酒も扱っていますが、いづれにしても健康な畑から生まれる農産物そのままの酒類だけを扱っています。


(参照:2009/02/26 ヴィナイ オータ ワイン会 Amici つくば

(参照:2008/09/09 イタリアワインの VinaiOta (ヴィナイオータ) さん 新社屋落成記念パーティー 筑波





この日の試飲会も健康なワインたちでいっぱい。
ワクワクの3時間でした。





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まずは Camillo Donati の微発泡とスティルワイン。

gar.net 店番タケダに ほしのあき みたいと言わせしめたあのワインです。

(参照:2009/03/15 フォンデュと居酒屋ワインとモスカート





一切の化学的薬剤を使わずに育まれたブドウを果皮ごと醸している造り手 Camillo Donati。

濾過は木綿の袋で重力だけで行い、その為に残った澱に含まれる残糖分と酵母で二次発酵。

さらに温度管理すらしないという徹底した伝統的醸造を行っているそう。



このカミッロのワインを飲みくらべです。



1. Sauvignon Frizzante 2000 (微発泡)
2. Sauvignon Fermo 2000 


同じ造り手のが同じブドウで醸していますが趣きは異なります。

微発泡の1は青いトマトをマリネしたような香り。マッチの香り。
ユルい酸が印象的です。


スティルワインの2は甘さ控えめでドライな印象。
少し小麦の香りがします。


どちらのワインもブドウジュースのようなユルさを持ちながら芯や核になる部分はとてもしっかりして骨っぽさを感じます。

Camillo のワインはフリッザンテの造り手に有りそうで無い芯の強さと優しさ を併せ持っています。






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La Biancara

3. Pico 2001 La Biancara


もうすっかりお馴染みのアンジョリーノ先生です。

(参照:2007/01/24 アンジョリーノ マウレさんを囲む会 LA BIANCARA試飲会

(参照:2008/02/26 Angiolino!! Angiolino!! Angiolino!! gar.net1周年 神楽坂





リアルワインガイドを読むと某かのビアンカーラのワインが掲載されています。

そのリアルワインガイドにコラム連載中の サノヨーコさんに おいしい水 と言わせしめた SASSAIA 。

ガルガーネガ種のブドウを醸したワインはワタシの基準点だったりします。





もちろん堆肥すら与えない有機農法で栽培、天然酵母での醸造です。
栽培方法や醸造方法など志を同じくする醸造家たちのリーダーでもあります。


そんなアンジョリーノ先生の PICO。
2001年はとても厳しい年のワインだそう。

雹の被害を受けたブドウを取り除き、残ったぶどうだけで醸さねばならなかったそうです。

ただ、ワタシにはこのワインが過酷な経験したとは思えません。
ややビネガーっぽさもありますが、なんとも言えないたおやかさ。
火打石やスパイスの香り。圧倒的なミネラル感。

好きな造り手のワインなので少しあまいかもしれませんがとてもおいしいと思います。
雹害で行った選果が+に働いたのでしょうか。






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Massa Vecchia

4. Ariento 2000 MassaVecchia
5. Bianco 2004 Massa Vecchia



家畜を飼い、完全な 循環型農業 を実践している造り手。
循環に余るとなると折角の有機の畑をも手放してしまう徹底ぶりだそうです。

マッサヴェッキアのワインは 逞しいけど優しく、強かだけどしなやか。
偉大なワインのニュアンスを内包しているが、その反面、とても人懐っこい。

様々な要素が同居していて、懐の深さを感じます。



4のアリエント2004はヴェルメンティーノ種を醸したワイン。

レモンピールなど軽やかな香り。
プラムなどの熟れた果実の香り。
厚いボディに濃厚な旨味。
そこはかとないほろ苦さ。
素朴で実直な農民の顔が浮かびます。


このビアンコは2002年からマルヴァジアを20%ほど混合しているそう



で、5のビアンコ2004はヴェルメンティーノ100%ではありません。

こちらはキンモクセイの華やかな香り。
柑橘の果皮の苦み。

無口な農民が少しはにかみながら「よぉ」と言ってるかのよう。
会ったことないのにそんな気になっちゃいます。

そんな気楽さから温泉で飲むに最良の1本だと密かに思っているのですよ。

(参照:2009/03/16 温泉で Massa Vecchia



内面と向かい合うようなアリエント。

いくらか外交的で親しみがもてるビアンコ。

ワタシにはそんなふうに感じます。






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Barbacarlo

6. Montebuono 2000
7. Montebuono 1991



リーノマーガというへそ曲がりのお爺さんが醸すワイン。

なにしろワインを売らないらしい(!?)


畑は自然農法で無堆肥。

草刈りも年に3回くらいでそれ以外は一切鋤き込まないそう。
ある種の無起耕栽培なのでしょう。



最初に飲んだのはいつだったか。

86年のロンケットに驚いた記憶があります。
20年経ってるとは思えないほど若々しく瑞々しいものでした。

(参照:2006/10/13 OLTREPO PAVESE MONTEBUONO 1989




今回の2000年と1991年も例外ではなく、やはり若々しいワイン。

個体差らしいのですが6の2000年がとても良く、オータさん自身も驚いていたほど。

発酵の名残のような微発泡があります。

チャーミングだけど控えめな甘みと少しの苦み。

チョコレートの香り。
プルーンの香り。


7の91年はやや揮発酸のニュアンスがあります。

いづれにしてもへそ曲がりのお爺ちゃんのカワイイ孫娘みたいなワインです。





La Biancara

8. Tocai Rosso 2005 La Biancara


再びアンジョリーノ先生のワイン。

トカイロッソ2005。
座標軸のようなワイン。
甘さと酸のバランスが絶妙です。
引っ込み思案ではにかみ屋の女の子を連想するワインです。


アンジョリーノのヴェネトではグルナッシュをトカイロッソと呼ぶそう。
サルデーニャではグルナッシュはカンノナウと呼ばれています。

次に試飲するワインを造っているジャンフランコだけは頑にカンノナウをグルナッシュと呼ばないそうですが....。









いよいよメーンイベント。

Panevino の垂直です。




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以前は Pane e vino と言ってたような気もしますが....。

神楽坂のワインギャラリー gar.net 店番タケダが2007年の秋にサルデーニャを訪れた時、 ジャン フランコ マンカ の畑は火事で焼けただれていたそうです。

そして、その焼けただれた畑のぶどうは不思議なことに新芽を出していたそう。
絶望的な状況からも生命を連鎖しようとするぶどうの力強さ。
ワタシの心も揺らぐ凄い話でした。

オータ社長によるとサルデーニャはどんな農産物を育てても上手くいく所なのだそう。
地中海性気候の恩恵はもちろんブドウにも影響するのでしょう。

カンノナウ主体に様々なぶどうが混殖されているジャン フランコ の畑は一切の施肥を行わず農薬も使っていないそうです。





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9. 未発売 2007
10. ogu 2007
11. Mariposa 2006
12. Perdacoddura 2005
13. Skistos 2004




9の非売品は実験的にカンノナウ100%で醸してみたというワイン。

八朔やオレンジの柑橘の香り。
ミントの香り。
キュートでややユルく酸が残ります。



10のオグは火事の影響を受けた年のワイン。

ドロッとした柑橘系、オレンジのコンフィチュール。
沖縄産のピーチパインの香り。
濃厚な味わい。酸もやや強い。
しっかりした味わいです。



11のマリポーザは2月のエントリーで享楽的なオトナのオンナと書いたワインですね。

(参照:2009/02/26 ヴィナイ オータ ワイン会 Amici つくば



アンジョリーノのグルナッシュはキュートで恥ずかしがりなその時の印象のままだったのですが、こちらは少し変化を感じます。


柑橘類やミントやジャスミンの香りは2月と変わらない気がします。

今回は穀物や枝豆の香りが強く感じられるようになりました。
枝豆を茹でてる時のキッチンの香りですねー。

享楽的なオトナのオンナもいつの間にかマンマになっていたようですよ。





12のペルダコデューラは久しぶりの1本。

サルディーニャの太陽を思わせる香りは他のものと共通しています。
オレンジとミントの香り。
少し渋み。
凝縮感を感じます。





13はスキストス。片岩という意味だそうです。

これも久しぶりの1本です。

(参照:2007/01/29 食神降臨!! SKISTOS '04 とベジョータとフェルベール

ぶどうのエキスそのまま。凝縮感が強いです。
オレンジなど柑橘の香りは感じません。

余韻がとても長いのが印象に残ります。



Panevino のワインは毎年名前が変わります。
SKISTOS 05 とか SKISTOS 06 とはなりません。


ワインは農産物なので単に2006とか2007とかで収まらないニュアンスの違いが毎年あるワケです。
その年の特徴をふまえて名前を付けたほうが印象に残るとワタシは思うんですよね。
数字は分類には便利ですが、それ以上ではないですし。
ワタシはこのアイデアを気に入っています。



この後試飲会は2本のリキュールに続くのですが、そのリキュールに付いてはまた追々。




オータさんのワインは1本筋が通ったワイン。
核にしっかりした鉄筋が入っているようです。


輪郭はスッピン。
厚化粧ではありません。


値段もほとんどのワインがワタシの小遣いの許容範囲。
とても有り難い存在です。

味も値段も気取らなくて良いワインたち。
どのワインも悪酔いしないのも重要です。



この日の試飲会はフェリチタさんの男気もあって6000円。
肴をツマミながらとても楽しい時間が過ごせました。

1つだけ残念だったのは隣の4人掛けテーブルの4人が全員チェーンスモーカーだったこと。
ワインそっちのけで誰かのウワサ話ししながら最後まで燻らしておりました。
ワタシも元スモーカーですが、こんな店ではデセールやドルチェまで吸わないのが当たり前だと思っていました。
ワタシたちがフェリチタさんに足が向かない理由もここにあります。
喫煙可の店の試飲会はなかなか難しいです。


このヴィナイオータさんの次回の試飲会は17日に神楽坂のワインギャラリー gar.net で開催予定。

今度は熱いワインラバーばかりですからね。
今からとても楽しみにしているんです。



Vinai Ota  http://www.vinaiota.com/

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