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2009/07/31

ラーメン懐石とは !?  季織亭で崩し懐石

ワタシのホーム 季織亭 で、ラーメン懐石を楽しんできました。


このラーメン懐石、季織亭が毎月1度、6名〜8名の限定で定休日に行っている裏営業。

なかなか予約が取れない激戦のイベントです。

なにせ、この7月の会を予約したのは4月の終わりですからね。

何度かイベントを共催させて頂いたワタシと言えど、年に1回参加出来たらラッキーです。

前回、参加出来たのは2007年でした。


(参照:2007/11/22 小麦そば懐石試食会 季織亭 経堂


このラーメン懐石は蕎麦懐石の崩しだそう。

蕎麦懐石という形式があることをワタシは知りませんでしたが、いわゆる懐石料理の崩し懐石で、塗り物の3つの器を使い、それぞれに蕎麦、汁、薬味が入っていて、蕎麦を3度食し、その合間に八寸や預鉢がその都度入るというものだそうです。

預鉢は強肴と同意で、皿に人数分の肴が盛られ、そこから手元の鉢に取り分けるそう。

最初の3つの器だけで最後の蕎麦まで食すのだそうです。



今回のラーメン懐石は、懐石を崩した蕎麦懐石の更なる崩し懐石。

楽しい時間になるようにと料理の順番もかなり自由な解釈となっています。






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まず、最初の1品。いきなり焼き物です。

皿から都度取り分けるのではなく、予め1人分づつ盛られて出てきます。


鮎の干物。

これは、この日の参加者が酒飲みだったので、最初から楽しく飲めようとの心遣いです。

いきなり崩しています。


ワタシはまずはビール。ハートランドの生です。

鮎の塩けとほろ苦さとビールの甘さ。
オトナで良かったと思う瞬間です。





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続いて、汁と飯の代わりになる麺です。

この麺は風呂敷に包まれて出てきます。

この風呂敷は懐石でつかう折敷(おしき)の代わり。
折敷は脚のない塗り物の膳です。





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もちろん季織亭の麺は全て自家製手打麺。
今回もこの日の為に3種類の麺を手打しています。

最初の麺は、大葉を練り込んだ手打の冷製小麦麺。
カッペリーニのような極細の手打麺。
ほんのりと香る大葉が爽やかです。

透き通った汁はなんとも言えない旨味があるものです。
関西風に見えますが、これは関東と関西の中間ぐらいな感覚。

旨味の元は思いも寄らないもの。
季織亭では良く使うものなので常連さんにはお馴染みの味なのですが、ここでは秘密にしておきましょう。

トマトの湯剥きと茄子の素揚げは向付や預鉢として楽しんでも良いし、麺に和えても良いのです。

実際、和えると食感や香りにアクセントがついて美味しかったです。






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ツルムラサキのお浸し 香辣油和え

季織亭は自家製の辣油を作っています。
元々は石垣島の辺銀食堂の辣油に感心していたのです。
ただ、辺銀さんは香り油としては秀悦なのですが少し物足りない。
で、いつの頃からか全て漢方の食材で自家製しています。




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もう1つ、預鉢として叉焼と半熟タマゴが出てきました。
この豚は脂肪の融点が低く、加熱すると溶けてしまうくらい柔らかいもの。
タマゴは青森シャモロックのタマゴです。
濃厚で甘いトロトロの黄身は絶品ですが、シャモロックの旨さは白身の旨さだったりします。

ここまでハートランドで楽しみましたが、いちいち旨くて参りました。





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次の麺が抹茶を練り込んだ麺ということで、富久長の八反草をお願いしました。

八反草はこの蔵しか使っていない酒米。
夏の青草のような香りが魅力です。
58%精米の酒は以前のものより雑味がありますが、この香りは健在。
他と違う個性を持った良い酒です。





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麺は極太の手打抹茶つけ麺。
何とも言えない良い香り。
甘くて青くて微細に苦みのニュアンスがあって、夏の夜にぴったりです。
八反草とも良くあいました。




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八寸というよりは預鉢としてキジの手羽先。
甘みの強いトマトや水ナスを添えて。





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酒は 御園竹 濃醇旨口 山廃原酒
とても甘い酒。ちょっと驚きます。


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緩い酸。
僅かに苦味。
アルコール度が19から20。
しかし理解を超えてる甘い酒。
酔っ払います。

この甘い酒が偶然にもキジの手羽先に良く合います。
甘い酒に塩っけ、各々の旨味を補完しあい、なかなか良いです。





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続いての酒は 稲花酒造 1787 1st 無濾過生原酒


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イメージ的にはシロップのような感覚。
広がりは感じませんが奥行きがあるように感じます。
酸、甘味、苦味が順に浮き上がります。
アタックは弱いのですが余韻がとても長い酒。
酸の感じは帰山に近いかな。
帰山に渋みをたした感じといって良いでしょいうか。
9号酵母かな?

しかし、波乗りのポイント、東浪見に蔵があったとは!?
ウェットにカラダが入らなくなってから行かなくなりましたが、若い頃は仕事サボって良く行った東浪見です。鬼高P.A.に午前1時半集合でしたね。
一緒に波乗りに行ってたメンバーとは最近は通風や肝炎とかの話しかしてません。困ったものです。






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十五代 九郎右衞門 特別純米 長野酵母

夏になって旨味と甘みが乗ったようです。

御園竹と同じ美山錦の酒。
御園竹より九郎右衞門のほうが琥珀酸の渋みや辛さがあるので甘さだけが主張することはないです。
美山錦の20BYは特に甘みが立つヴィンテージなのかも知れません。






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最後は温かい麺。キジのガラスープの小麦麺。

やっぱりキジには他の鶏に換えられない軽やかな旨味があります。

お茶漬け感覚でサラッと。
キジは今や高級食材ですからねー。
ちょっと勿体ない気もしますが軽やかに頂きます。

麺で参加者を圧倒したラーメン懐石。

同席した方々との会話も楽しい良い会になりました。




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最後は薄茶。




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懐石の心を持ちながら楽しくアレンジした崩し懐石ですが、そこは季織亭。

女将はこの町の粋人や地域の子供たちに茶道を教える裏千家の家元だったりして。
今も道を極める為に道場に通っていたりする本格派なのです。

なので、最後は薄茶です。

最後に着地点があるって良いですね。





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茶懐石の作法にホンキで則られたのではワタシのような無作法なものは凹んでしまいます。
こんな風に達人が素人でも楽しめるように崩してくれると、とても助かるし楽しいです。






このラーメン懐石、8月は2回開くことになったそう。
もちろん既に定員だそうです。

もしも、次の機会を狙うなら10月の会になりそう。

しかし、また激戦必至。予約の出来ない幻の会になるのです。




季織亭  http://www.kyodo-suzuran.com/shop/7/25/index.html

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2009/07/28

SAKEとCHEESE ~大人の夏のお愉しみ~

日曜日、チーズラボさん主催の酒とチーズのイベントに行ってきました。

チーズラボさんは以前行った世田谷区主催の大人の夜の食育講座から注目しているシュバリエさんです。

(参照:2008/06/22 大人の夜の食育講座 チーズをいっぱい食べよう


その後も1度、イタリアチーズとイタリアワインのマリアージュの会に参加させて頂きました。

(参照:2008/10/27 チーズとワインの相性 原産地呼称制度を考えた




そのチーズラボさん、今回は日本酒とのマリアージュを探ります。


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酒は姫路の龍力 本田商店。

5代目、龍祐氏自ら3本の酒を持って来てくれました。






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酒器はなんとアクリル製の枡。
masmasというんだそうです。
割れないし軽いし、イベントにちょうど良い酒器です。
友成工芸という会社が作ったようです。


さらに塩の楽天内のショップ 食の泉 TAIYO SHOP から塩が出品。
6種類の塩を食べくらべることが出来たりも。

盛り沢山な内容です。







さてこの日のチーズは



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雪印乳業 小淵沢チーズ工房 ブルーチーズ

雪印乳業 小淵沢チーズ工房 ゴーダ

三友牧場 グランド・マ・チーズ(北海道標津町)

鶴居シルバーラベル(北海道鶴居村)

クリームチーズにオカカをふった和風クリームチーズ

こちらも低予算にもかかわらず盛り沢山。
楽しみです。





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さて、姫路あたりの酒というとワタシは明石の太陽酒造を思い出してしまうのです。

太陽酒造が分厚いボディに強い酸。旨味や甘みもとても強いマッチョな酒。余韻もかなり長い酒でした。
その割にはアフターに不思議な清涼感があり、飲み疲れないのです。

(参照:2008/08/12 太陽酒造試飲会 角打ち石丸商店 大宮



この 龍力 本田商店 の酒にも似たような傾向があります。

ボディが厚めで酸が強い。
かなりがっちりした味わいです。
旨味や甘みも強く余韻も長い。

このあたりの味わいは地域性なのかもしれません。


ただ、この龍力のほうが少し優しくってスマートな印象です。

聞いてみると「おダシに合うように造っている」そう。

なるほど、少しシャバいカツオと昆布の合わせダシに合わせたら旨味を補完しあうような予感がします。

酵母は全て9号。
米の産地としての優位性を生かし、優良な田畑から収穫された山田錦だけを厳選して使っているそう。




大吟醸 米のささやき
40%精米。
タンクに対し50ℓから120ℓくらいの極少量の醸造アルコールを添加。
この隠し味的なアルコール添加により米の香りはファッと感じられるようになるそう。
確かに米の香りが良い酒です。
上品な甘みと旨味も好印象です。
さらにミネラル感も感じます。
この日の3本の中でもっともミネラルを感じました。



特別純米 無ろ過生原酒 山田錦
やや野暮ったい印象の生原酒。
シジミなどでお馴染みの旨味成分、コハク酸を強く感じます。
ホントはミネラル感も大吟醸より強いはずですが、他の旨味も強いのでソコだけフォーカスされる大吟醸よりはミネラルを感じない構造になっています。



純米ドラゴン 緑
この酒だけ米が五百万石です。
やや熟成香が有り(あえて熟成香と書きます)、潜在的なポテンシャルを感じます。
残念ながら、この日の会には『燗酒』が用意されていないため、この酒の本領は半分しか感じることが出来ませんでした。




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『酒』は『ワイン』と同じ醸造酒ですが、『燗』という方法で酒の奥行きや広がりなどの空間を造ることが出来ます。

これは『酒』の強力なアドバンテージなのですが、なかなかこれを上手く使おうという発想がチーズの世界の人には難しいようですね。

設備や時間など制約もあるでしょうし、お燗番が1人必要になったりと難しいことは理解できますが、『酒』と『チーズ』のマリアージュを探るならこのアドバンテージは是非生かすべきではないでしょうか?

実際に燗酒をやってみるとそんなに難しくないし、なにより楽しいです。

夏でも燗酒を楽しんでいる人は意外なほど多いので、そんな提案をするのも良いと思いますよ。





続いてチーズです。



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雪印乳業 小淵沢チーズ工房 ブルーとゴーダ
ブルーチーズはゴルゴンゾーラドルチェに近い軽やかなチーズ。



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ゴーダチーズも軽い凝縮感のチーズ。
大手のメーカーは万人受けする商品を作らせるとホントに上手です。
このブルーは甘みもありとてもおいしいです。





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三友牧場 グランド・マ・チーズはミルキーなウォッシュタイプのチーズ。
優しい食感はクセになります。





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鶴居シルバーラベルも優しいミルキーなセミハード系チーズです。

日本のチーズは製造から熟成、流通から保存まで、それぞれの場面で温度管理が行き届いているのでフランス産チーズのようには塩分濃度を上げる必要がありません。

なので『いい塩梅』

欧州産には欧州産の、日本産には日本産の良さがあります。

どちらもそれぞれにおいしいチーズです。





『酒』と『チーズ』がマリアージュすることは既にわかっています。

それぞれのチーズと酒のマリアージュも人それぞれ。

以前、 BON BON FROMAGE の 大和田百合香さんの尽力で開催できた『sakeとcheeseで和もうかい』でも、それぞれに美味しいと思うマリアージュは異なり、味覚は人それぞれという当たり前のことを再確認することになりましたし。

(参照:2007/12/11 『年の瀬にsakeとcheeseで和もうかい』ご報告




たとえば、おしるこに塩を入れるように『旨味を補完』するおいしさ。

こってりした味を酸で軽く流すような『転換』するおいしさ。

甘さと辛さのような『対称的』なおいしさ。

ワタシが単純に考えただけでもこんな合わせ方が思いつくのですから、これはホントに人それぞれ。正解はありません。

なので、こんな酒とチーズのマリアージュを探るイベントは永遠にネタ切れにはなりません。
今後もどんどん開催されると良いと思いますし、それをきっかけに日本酒やチーズの販売拡大に繋がれば良いと思います。





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更にこの日は塩が6種類。




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愛媛 漁師伝説 黒め塩

宮崎 満潮の塩

静岡 天然塩



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長崎 五島のあら塩

新潟 越の塩

小笠原 島塩





塩をなめながら酒を飲み始めるとワタシは長いです。

旨味のある藻塩の 漁師伝説 黒め塩 は旨味と甘みが絶妙。
なめる塩の最高峰ですね。

高足ガニでお馴染み、西伊豆戸田の天然塩。
鯖でお馴染み五島のあら塩。
この2つはそのまま豆腐にかけると甘みが引き立つ美味しい塩。

宮崎の満潮の塩は枝豆に良さそう。

小笠原の島塩は魚の塩焼きとかに使ってみたい塩。

新潟の越の塩は煮物なんかが良く合いそうです。


塩と酒のマリアージュも楽しめて大満足。

とても楽しい時間でした。


チーズラボ主催『SAKEとCHEESE~大人の夏のお愉しみ~』

一度では消化しきれない、盛り沢山の会でした。

是非、またこんな会を開いて頂くと良いと思います。


しかし、昼酒はききますねー。

帰ってからは何もしようとは思わず、結果的にとても贅沢に時間を使うことになりました。

たまにはそんな日曜日も良いものですね。

温泉行ったのと同じくらいリフレッシュできました。







チーズラボ       http://cheese-labo.cocolog-nifty.com/blog/

龍力 本田商店          http://www.taturiki.com/

友成工芸(アクリル)      http://www.tomonari.co.jp/

TAIYO SHOP(塩)  http://www.rakuten.ne.jp/gold/taiyo-shop/

テーブルスタジオタキトー   http://www.table-studio.jp/

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2009/07/26

カブトムシ

会社の営業チャリでうっかり調布まで行ってしまった夜。


途中、西荻窪でちょっとやっちゃって。

まぁ、長旅なもので....。喉も乾きます。


で、ご機嫌でチャリを漕いで帰宅です。




西荻窪と荻窪のちょうど真ん中くらい。

路上にカブトムシを発見。

なんだかスゴク弱っています。

このままではタクシーに轢かれてしまいそう。

とりあえず連れて帰ることにしました。





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まず、キュウリを。


次にバナナ。





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キュウリはじたばた動いていましたがバナナはがっちり掴んで放しません。無我夢中といった感じです。

栄養補給できたらしく、アッと言う間に力強くなりました。





このまま飼ったほうが長生き出来るでしょうが、うちで飼うと子孫を残す機会はないです。

そんなワケで夜中に放しにいきました。




木がないところはダメでしょう。

樹液の出る木がたくさんあるところ。



大きなお屋敷にいい感じの雑木林を発見。

でも、もしも遺産相続などでマンションなどになったりしたら木は倒され土は掘り起こされてしまいます。

ぶるぶるぶる。

ここはダメです。



近所の池がある大きな公園の廻りをぐるぐる。

この公園は夜間は閉門されるので中に入れません。

外から見たところどんぐりを落とすような木が結構あるようです。


チカン注意と書いてあるところでチャリを停めてカブトムシを放します。


自転車で通りかかったおじさんが少し通り過ぎたところで停まりワタシをみています。

チカン認定されたようです。




すっかり元気を取り戻したカブトムシ。

力強くワタシの手にしがみついています。



そーか、行きたくないのか。

しかし、そこは心を鬼にしなければ。

生け垣の木に移しました。


今生の別れ。

しっかり子孫を残しとくれ。




夜中に汗だくで何やってんでしょ。

絶対不審者だと思われた。

なんだかどっと疲れました。

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2009/07/22

日食 雲間に半分欠けた太陽 世田谷

あいにくの雨。

日食は見れません。



と、思ったら、世田谷では11時20分くらいに空が少し明るくなりました。

で、『この程度ならスキー用のオークレイで良いか』と上を見ると....。




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見えるじゃないですか。



ちょうど良い感じに雨雲がかかっているので肉眼でもO.K.。




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全く問題ありません。




木漏れ日が楽しめるほどの明るさでは無かったですね。





次回は26年後とか。

もう一度見れるか? 

男子としては微妙な年齢ですね。


運良く生き存えて、ちょっとキュートなエロ爺になれてたら良いですね。

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2009/07/21

マッサ・ヴェッキアnight 循環する農民のワイン

トスカーナはマレンマ地方の造り手マッサ・ヴェッキア。


このマッサ・ヴェッキアを一言で紹介するなら、循環型農業を実践している家族経営の農家。

堆肥を作る為に牛などの家畜を飼い、その動物たちには自家で無農薬有機栽培で育てた牧草を与えているそう。

施肥は少量づつ。3年かけて畑全面に戻し、ぶどう、オリーブ、とうもろこし(ポレンタ用)、麦、野菜などを育てているんだそうです。



たぶん、1番お金になる生産物はワインだと思うのですが、そこに欲や執着がないらしく、驚くべきことに、カベルネとメルローの畑を処分してしまったそう。

この農場を訪問した gar.net 店番タケダによると、「完全な循環を成すためには少し持て余してしまうから」と、その理由を聞いたそう。

とても興味深いエピソードです。




そんなマッサヴェッキアのワインは全くの農産物。

農民が"そのまま""そこ"に立っているかのよう。

確かな芯の強さを感じます。

しかし、誇張したり飾ったりは一切有りません。





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そんなマッサヴェッキアのワイン、21本+エクストラ1本を飲んじゃおうという強烈な試飲会が開かれました。

19時から21時までの第1部。21時から23時までの第2部。
いつものワインギャラリー gar.net で入れ替えの2部制で開催されました。

さらに飯田橋メリメロに場所を移して、深夜から朝までの第3部もありましたが、ワタシは翌日に重要なイベントを控えていたので1部のみの参加です。




この日のワインは....





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Bianco 2005

Bianco 2004

Bianco 2003

Ariento 2002

Ariento 2000

Ariento 1999

2002年までArientoだった白ワイン。
ヴェルメンティーノ主体でトレッビアーノとアンソニカなどの地ぶどうで造られた白ワイン。
2002年のマルヴァジーアを混ぜ、2003年からBiancoと名を変えました。






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Rosato 2005

Rosato 2004

赤ワインにしか見えないがロゼ。
形に拘らないのが素晴らしいと思います。




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Rosso 2004

Rosso 2003

La Fonte di Pietrarsa 2001

La Fonte di Pietrarsa 2000

La Fonte di Pietrarsa 1999

La Fonte di Pietrarsa 1998

2000年までカベルネソービニョン100%。
2001年にメルロー主体のワインになり、02年からRossoと名を変えました。






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La Querciola 2004

La Querciola 2003

Poggio a Venti 2002

Poggio a Venti 2000

Poggio a Venti 1999

2000年までサンジョヴェーゼ100%。
2002年よりアリカンテが混ぜられ、2003年よりLa Querciolaに名を変えました。





Patrizia Bartolini 2002

ソーヴィニョン100%。現在は造られていない白の甘口ワイン。


Il Matto delle Giuncaie 2000

アレアティコ100%。赤の甘口ワイン。



追加

Vin Santo

210本しか造らなかったヴィンサント。







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しかし、よくこれだけのものが集まりました。

これを全て試飲すると1本以上飲むことになります。

しかも、全部飲んでも8000円。

インポーターのオータ氏も店番タケダも過不足なければ良いということなのでしょう。








化粧っけはないけど、どこかとてもキュート。

キレイに化粧を施すワインが多い中、この素っ気なさには逆に芯の強さを感じます。




1つ1つのワインについてワタシなりのコメントもあるのですが、書く気になりません。

出来の良かった年も、残念ながら不作だった年も、どのワインもマッサ・ヴェッキアらしいのです。

それよりもなによりも、スケールの大きいマッサ・ヴェッキアを小さいところで語りたくないです。


この日、この gar.net で、楽しい時間を共有した皆さんと、最後の Vin Santo を開けるか開けないかの多数決。

で、やっぱり、開けることになりました。

最高の Vin Santo で余韻に浸ります。

マッサ・ヴェッキアの垂直&水平。

全部で22本。

素晴らしい夜でした。



こんな幸せな時間を与えてくれたワインギャラリーgar.net。

とても残念なのですが、この興味深い場所は8月末に無くなります。





一期一会のワイン。

皆さんと共有した濃密な時間。

マッサ・ヴェッキアを飲むたびに思い出すような気がします。

追記:この金曜日の夜、gar.netに携帯を忘れてしまいました。

電話を頂いた方、メールを頂いた方、何も反応出来ず申し訳なかったです。

22日午後に復旧しました。

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2009/07/15

ロエロ・アルネイス 17銘柄 一気飲み!!

danchuや料理通信でお馴染みのライター 井川直子さん。

山形の アルケッチャーノ や、和歌山の アイーダ 等々、素晴らしいリストランテを発掘し脚光を当てたライターさんです。

地方イタリアンブームのきっかけになった記事はほとんど井川さんのペンによるものと言って良いでしょう。



ワタシも和歌山の AiDA や、上諏訪の DANLO に行きましたが、もちろん井川さんの記事は何度も読んで予習復習しています。

(参照:2008/06/03 清水牧場 山のチーズをサクサクモチッと絶品ソテー DANLO 上諏訪

(参照:2008/11/28 野性味あふれる野菜たち 話題のイタリアン Villa AiDA 和歌山





先週末の土曜日の昼。その井川さんならではのスゴイ企画がありました。



題して、『ロエロ・アルネイスを一度に飲もう!』

ピエモンテ州の土着品種、アルネイス種のワインだけを集めた試飲会です。



この会は井川さんのロエロ・アルネイスLOVE熱が高じて立てた企画だそう。


東京のリストランテではあまり飲まれる機会がない、酒販店での販売自体も少ない白ブドウ品種アルネイス。

このアルネイスを造り手別に1度に飲んでしまおうという風変わりない企画。参加しない手はありません。




ワタシには意識してアルネイスを飲んだ記憶がありません。
どこかのランチでグラスで飲んだことが有ったかも? そんな程度。
日本では流通量がとても少ないブドウ品種です。


2004年にピエモンテ州ロエロ地区のアルネイスはDOCGになったそう。
それでも日本ではイタリアワインマニアでないと知らない品種だと思います。




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この日のワインは17銘柄。
これだけ集めると壮観です。

端から端まで、一気に行きます。
最後まで行ったら、気になったものから2巡目に挑みます。
それでも気になったら3巡目。
何度もチャレンジしてこの機会にアルネイスを覚えてしまいましょう。






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Cascina Chicco Roero Arneis "Anterisio" 2007

ピーチやグレープフルーツの軽やかでキュートな香り。
酸が強くボディが厚い。
アルネイスの特徴が良く出ている一本です。

参考価格¥2,100- フードライナー







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Prunotto Roero Arneis 2007

プルノット社はトスカーナのアンティノリ社が手がけているそう。
アタックが優しく良くまとまっています。

参考価格¥2,817- アサヒビール







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Michele Chiarlo Roero Arneis 2007

キャルロ社はピエモンテの大手ワイナリー。
穏やかなアタックながらボディは厚いです。
水のように気安く飲めるのに、意外と旨味もあるんです。

参考価格¥2,700- ヴィナルテ








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Negro Angelo e Figli Roero Arneis 2007

1670年創業のワイナリー。
1巡目はあまり印象に残らなかったのですがナゼか気になったワイン。
しばらく時間が経過した2巡目では案外良いワインと感じました。
苦みや渋みが旨味を支えているんです。

参考価格¥2,930- アルコトレード







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Negro Angelo e Figli Roero Arneis "Perdauding" 2006

ペルダウディン畑は砂や粘土の畑だそう。
レンジが広く、ボディも厚い。
申し分ない一本です。

参考価格¥3,800- 大榮産業







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Cascina Val del Prete Roero Arneis "Luet" 2007

ビオロジックの畑で造られているそう。
アタックは穏やかだが厚みはある。
スモーキーな香り。
酸甘辛苦渋の要素の中で辛苦渋の旨味が印象的。

参考価格¥3,180- イタリア商事








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Fattoria San Giuliano Roero Arneis 2006

キュート!!
とても丁寧に造られているように感じる。
好感が持てる一本。

参考価格¥3,400- 出水商事








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Monchiero Carbone Roero Arneis "RECIT" 2007

甘みをやや強く感じる。
ピーチの香りのキュートなワイン。

参考価格¥2,400- モトックス







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Monchiero Carbone Roero Arneis "CECU" 2007

アルネイス種発祥の畑、レネージオのブドウも使っているワイン。
酸甘辛苦渋。全ての要素が凝縮されている一本。
旨いっス。

参考価格¥3,500- アルトリヴェッロ








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Malvira Roero Arneis "Saglitto" 2003

ニッキの香り。個性的。
ジュワッと口に広がるミネラル感が良いです。
これも旨いっス。

参考価格¥3,600- アッシュトレーディング







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Malziano e Enrico Abbona Roero Arneis "Valle dell'Olmo" 2006

ベストバランス。
派手な主張がないワイン。
少し時間をかけて飲んでみたい。

参考価格¥3,000- 光ヶ丘興産







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Cantina Sociale del Nebbiolo Roero Arneis 2006

共同組合のワイン。
これがアルネイスの基準かも。

参考価格¥2,400- 大榮産業








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Matteo Correggia Roero Arneis 2008

ビオロジックの畑で造られているそう。
ピーチの香り。
奥行きと広がり。
ブドウへの人為的なコントロールを一切感じない。
この日のワタシ的ベストワイン。

参考価格¥2,970- テラヴェール








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Vietti Roero Arneis 2008

ネモリーノを思わせるエチケット。
Matteo Correggiaの後になってしまい気の毒。
やや薄い印象。
発酵のニュアンスがやや残るピチピチ感があります。

参考価格¥3,500- 日欧商事








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Bruno Giacosa Roero Arneis 2008

バローロの造り手。
しっかり造られたアルネイス。
歌い上げるような造り。
良いワインだがワタシの好きな文法ではありません。

参考価格¥4,600- モトックス








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Giovanni Almondo Roero Arneis "Vigne Sparse" 2008

個性をあまり感じない。
それはマイナス評価ではなくって、とてもバランスが良かったということです。

参考価格¥2,800- ワインウェイブ









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Giovanni Almondo Roero Arneis "Bricco delle Ciliegie" 2008

シャープでソリッド。
直線的な印象。

参考価格¥3,500- ワインウェイブ




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この日の参加者は何人くらいだったのでしょう。
立錐の余地もない盛況ぶり。
(写真は少し落ち着いた頃です)


店内はむせ返るようなワインの香り。
これだけの人が一斉に同じ品種のワインを飲むと香りが充満するんですね。

カンパーニャの土着品種フィアーノのようなピーチやグレープフルーツの香り。
シャルドネのようなキレイな酸。
リースリングのような旨味とほんのりとした苦み。
店内に充満したクルミの香り。
これがアルネイスの香りなんだなぁと....。





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この日はとてもおいしい生シラスの冷製パスタも。

クリームは使っていないのにオリーブオイルやバターが良く乳化したソース。
臭みのない生シラスは新鮮そのもの。
とっても印象的なパスタです。

このパスタがとても良いマリアージュ。
これはアルネイスのマリアージュの典型なのかも。
ワタシ的には毛ガニが食べたくなりました。


いづれにしても少し塩っけのあるものに良く合いそう。
グレープフルーツの香りに塩っけなんてソルティドックみたいですね。






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とても楽しく勉強になった単一品種の水平テイスティング。
こんな風に集中的に飲むような試飲会は真似してみたいです。

更に、この日出品されたワインは全てこの場でオーダー可。
ワタシたちも数本のアルネイスを発注しました。
後日届くワインがワタシのベストアルネイス。
とっても楽しみです。

試飲会で買えるのって良いですね。
これはパクりたい。
今後、ワタシが企画に絡んだ試飲会でも注文書を付けたいですね。
後日、復習出来たら、楽しさ2倍ですもん。

良いアイデアやマリアージュは上手くマネしたいものです。


兎にも角にも、全身で感じることが出来たロエロ・アルネイス。

とても貴重な1日になりました。

追記 : アルネイスは飲んだ記憶ないと書きましたが、しばしば飲んでいることを思い出しました。

トリンケーロの a-iuto です。

アルネイス50%、マルヴァジア20%、シャルドネ30%。

アルネイス50%ではないですか。

いつの頃からか、このワインはマルヴァジアのワインだと思い込んでいました。

いま一度、飲んでみると面白いかもしれないですね。

(参照:2008/10/02 a-iuto! 安くて旨くて ゆっくり飲みたいワイン

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2009/07/10

ナス と 合カギ と ワタシ   居酒屋 gar.net (笑)

神楽坂駅からテクテク歩いていたら....。

おや?

向うから gar.net 店番タケダが歩いてきました。




聞いたら、「酒を取りに行く」と!?

売り物はワインのはずなのに....。

何だか妙な展開です。



gar.net は妙な空気で満ちていました。


店内にはいつもの皆さんがいつものようにいたのですが、なんとなく収まりがわるい感じ。


皆さん、なんとなく放心状態。


ボスがいなくなった猿山?

主催者がドロンしたイベント?

皆さん、どことなく所在無さげ。

不思議な虚脱感も少々。






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ナゼか店内には様々な種類の茄子。

いつもと違う雰囲気に戸惑います。




常連さんの1人、Aさんが部屋のカギを無くした。と。




茄子と、カギと、店内の空気。

全く結びつきません。





この常連Aさんはこんな非常時に備えて合鍵を.....

なんと、なんと、近所の公園の土中に埋めている(!!)のです。


以前から聞いてはいたのですがホントだったとは!!


しかし、そんな人、他にいるのでしょうか?

合カギを公園に埋めてる人って!?





カギを無くしたことに気付いたAさん。

遂にやってきた非常事態に、迷わず公園に行ったそう。



ところが、カギの場所がわからない。

目印だった木が植え替わっていたそう!!




手を泥だらけにして途方に暮れたAさん。

とりあえず gar.net に寄り、ワインを飲み始めたそうです。





gar.net ではAさんのカギをどうするかで緊急会議。

あーでもない、こーでもない。

侃侃諤諤、皆で策を練ったそう。


なかなかAさんが膝を叩く案は無かった....。




一頻り語り合ったところでAさん、近所の警察署にハシゴを借りに行ったそうです。

でもね。3階まで届くハシゴって無いです。

仮に有ったとしても落ちて怪我でもされた日にゃ、警察もたまったものではありません。

もちろん、ハシゴは借りられません。




仕方なくAさんは再び公園へ。

そして再度、穴を掘り始めたそうです。




すると、今度はカギを発見

無事に帰宅となり、Tシャツ短パンに着替えて gar.net でくつろいでいたワケです。





そもそも、公園にカギを埋めるって!?

前提が間違っていますよね。

もう絶句です。




gar.net の妙な空気は一件落着の安堵感。


そりゃ妙な空気にもなりますよね。




そんな折も折り。

やはり常連さんで茄子農家のお嬢さん、Bさんのご実家から茄子が届いたそう。




達成感と虚脱感からまったりした店内に、新鮮な茄子。

救いを茄子に求めたとしても不思議ではないような気がします。




その茄子を素揚げにしようかと。

で、食べながら酒でも飲もうかと。

もう営業そっちのけでこの茄子を楽しむことになったそうです。


常連のFさんが自宅で素揚げすることに....。

店番タケダは自宅に酒を取りに歩いていて....。

そこに現れたのがワタシだったワケです。




しかし、茄子っていろいろ有るもんですね。




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ムラサキの縦縞の茄子はヘタの髪型がサッカーの代表だった宮本選手みたいです。




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緑の長い茄子は門倉投手でしょうか?



白い茄子は小雪さんかな?
表皮からは生食用ぶどうのピッテロビアンコみたいな香り。
青み掛かった甘い香りが印象的な白い茄子です。





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やがてFさんが素揚げの茄子を持って gar.net に帰ってきました。



Bさんは岡山の豪農のお嬢さんだそうで、茄子と米と桃を栽培しているそう。

お父さんは体質的に農薬に弱く、農薬散布すると必ず発熱してしまうそう。
それが為にギリギリの低農薬、2回散布までで栽培してるそうです。



近所の農家より形が悪いのは農薬が少ないからだそう。

表面がピカピカに輝いているのは1個づつ絹で磨くからだそう。

ワックスではないんですね。

娘に食べさせたいと父が送る農産物。
絶対旨いし、間違いない安全な農産物に決まってます。

形は少々悪いとBさんはおっしゃいますが、味はピカイチ!!


糖度が高く、めっちゃ甘かった。

野菜というよりはもう果菜。
トマトやスイカの仲間です。

ワタシが生涯に食べた茄子の中では群を抜いて甘く、香りもイイ茄子でした。


店番タケダが持って来た酒は 竹鶴の18BY。

茄子から甘みと香りを補完されて更においしく感じます。
予想以上にイイ、茄子と酒の見事なマリアージュでした。





この後、gar.net では遅くまで 夏の日の恋 について激論。
恋とか愛とか....。常連の皆さん、そんなこといつもは絶対語らないのに....ね。

若い草食系男子が女子一同に説教されタジタジに。
ワタシたち老いた肉食系男子も助けられない責められっぷり。

この日の達成感と脱力感と満足感は gar.net をいつもとちがう空気に変えてしまいました。。


Aさんのカギ。 Bさんのナス。

夏の始めのちょっと可笑しい夜でした。




gar.net  http://blog.livedoor.jp/garnet1009/

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2009/07/08

七夕の夜の Love songs  Blitzの土岐麻子 

またまたまたまた、土岐麻子を見に行きました。

会場はウチから小田急と千代田線で30分な赤坂BLITZ。
開演の午後7時7分に余裕です。



土岐麻子って何が良いワケ? と、最近良く聞かれます。


それは.....、

素っ気ないとこ。




ハイテーンだった頃のワタシのアイドルはコルトレーンでした。

ビブラートなどを使わず、メロディーを装飾しない演奏スタイルに痺れました。

それってマイルスやモンクなど、モダンジャズの巨匠には多いんですけどね。


そんな演奏に馴れていたせいか、Vocalも装飾過多な歌い方はムリ。
感傷的な演奏をされると逆にメロディーや詞に浸れないのです。



土岐麻子にはほとんど装飾音がありません。

それはメロディーの持つ本来の美しさが際立つ歌い方。

ソリッドな歌い方が心地いいのです。




セットリストは

PLAY OUR LOVE'S THEME
smilin'
SUPERSTER
ロマンチック
君に胸キュン。
Love Thing
Say You Love Me
Moon River
Woman~Wの悲劇より~
夜明けのMEW
You Make Me Feel Brand New
How Beautiful
Waltz for Debby
ホロスコープ
ファンタジア

(アンコール)
Flamingo(新曲)
September


この日は七夕ということもあって Love Song ばかり。
これまで Love Song に興味が無かったという土岐さんがです。




メンバーは....

key 渡辺シュンスケ
g    奥田健介
dr    楠 均
b     鹿島達也

この日のドラムの 楠 均 氏はとても丁寧に演奏するドラマーです。

タイム感が正確で、細部まで完璧にコントロール。
たぶんスタジオ中心に働いているドラマーなのでしょう。

でも、ちょっと優等生すぎたかな。

坂田学 氏の抑制から解き放たれるような演奏に馴れてしまったワタシには少し物足りなかったかも。

バンドがグルーブしたり、箱(会場)が鳴るような瞬間....、それを先日の Billboard Live で経験してしまったので、余計にそう感じたのかもしれません。

しかし、抑制が利いた演奏ゆえに詞に入れたような気もします。

装飾のないメロディ。

センチメンタリティのないセンチメント。

オトナのLove Songは斯く有るべし。と、言ったところかも知れません。


MCしながら無意識に衣装の糸くずを取って捨てたりしちゃう土岐麻子に飾らないオトナの魅力を感じちゃいました。

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2009/07/07

都議会議員選挙 期日前投票

何だか気忙しい日々が続いていて、週末の予定も少し心配。

そんなこんなで、最寄りの出張所に寄って期日前投票してきました。


都議会議員選挙なので国政レベルとは争点が違います。

とは言うものの、これまで意思表示する場が無かったのも事実。
国政とゴッチャに考えてしまう気持ちも理解出来ます。



でも、国政でなく東京の事を考えたほうが良いと思うんですよ。
都政には都政の問題点があるはずです。

存在感をアピールするために成立しかけた予算案を突然拒否るパフォーマンスなんかやってる人たちもいましたし。



国政は国政選挙で。

今回の都議選が何かのガス抜きにならぬよう。
少しクールに考えたほうが良いです。

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2009/07/06

養鰻場の温泉とぶどう畑

流れに上手く乗れず、悶々とした日々が続いています。

もうちょっとで上手くいきそうなんですけどねー。

ウムムムム.....。




気分的なモヤモヤがどんどん溜ちゃって....。

モヤモヤって最後には身体的な疲労になっちゃう気がします。


悪い流れを変えるためにも気分転換が必要。

ホントは寝坊したかった日曜日の朝、えぃっとベッドから起き上がって出かけてみました。





向かったのは 金井醸造場

昨年の秋以来の訪問です。



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しかし....、この日は残念ながら商品が無いために休業状態。

これは仕方有りません。





やはり昨年秋以来の訪問になる 旭洋酒(ソレイユワイン) に向かいました。

な、な、なんと、こちらも臨時休業。

悪い流れが止まりません。






でも、まぁ、そんなことも有ります。




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折角の山梨なので周辺を散策することにしました。







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農道をどんどん上っていくと突然垣根式の畑が現れます。

某ワイナリーの畑です。


このブドウはメルローでしょうか?

ベトなどの病気もなく、順調そのものです。

期待大ですね。






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周囲には何かのベリー。

ヘビイチゴでしょうか?

口に放り込んでみるとほんのりした甘みと酸。
悪くないです。






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辺りに広がる甘い香りは桃ですね。

もう少しで収穫です。






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この畑はシャルドネですね。

ここも順調なようです。






ここまで1時間半ほど徒歩で歩いただけですが汗ビッショリ。

薄曇りで日差しは然程ではありませんが湿度が高く結構応えます。



日帰り温泉で汗を流すことにしました。




農協の選果場の脇を曲がって行くのはいつもの 正徳寺温泉 初花

元々は養鰻場だったという日帰り温泉施設です。





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毎分250ℓの豊富な湯量の掛け流しの温泉。

お湯はヌルヌル系。

豊富な湯量もあって洗い場のシャワーから出てくるお湯もヌルヌルです。




源泉温度は36℃。

ワタシはぬる湯の温泉が好きなんですが、お食事番長は熱い湯が好きなのでなかなか意見が合いません。

そーいえば 栃尾又温泉 もぬる湯でワタシの好きな温泉の1つなのですが、実家の近所のSさんのご親戚とSさんに聞き驚いたことがありました。






この 初花 の湯は飲湯可能。

ミネラリーな水。

塩っぱいと思いきや....、な、な、なんと、ほんのり甘い。

なんとも予想外においしい温泉です。




この初花、元養鰻場ということもあって食事処ではうなぎが食べられるのですが....。まぁ、ぶっちゃけて言うと、ウナギよりお湯の方が断然良いのです。

しかもこの食事処は大手の菊ホニャララの酒しかない。
地元の酒があれば迷う事無いんですけどね。

しかし、露天風呂に浮かんでるとウナギを焼く香ばしい匂いがやってきて....。




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何人たりとも抗うことは出来ないこの香り....。自動的にウナギを食すことになります。




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この日も白焼きに肝焼きなんかつまみながらビール。

白焼きには絶対酒なんですけどねー。
折角、中央本線かいじで来たので旨い酒飲みたいんですよ。

菊ほにゃらら.....。





実はこの時店内にはワタシを武蔵小杉おれんちに誘ってくれたN氏がいたそう。

声かけてくれれば良かったのに。

(参照:2009/02/01 活気溢れる美味しい居酒屋 おれんち 武蔵小杉

もしかしたらスッピンのお食事番長を気遣ってスルーしてくれたのもしれません。

眉、無かったもん。



そんなこんなの一日。

帰りのかいじ号は口を開けて寝てしまいました。

なんだかんだで、イイ感じでリフレッシュできたような気がします。


次回の山梨はたぶん9月、 勝沼 大吉園 のぶどう狩りですね。

こんどは違う日帰り温泉と蕎麦屋を狙っております。






金井醸造場      http://www.fruits.ne.jp/~caney/

旭洋酒         http://www5e.biglobe.ne.jp/~soleilwn/

正徳寺温泉 初花  http://www.hatsuhana.info/

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2009/07/04

半白きゅうり  

昨年末、ウチの近所にちょっと良い感じのカフェが出現。




以前はお茶を売っていた店に居抜きで入った和風なカフェ。

抹茶もあったりする 和 な感じの店です。

ワタシもそのカフェが店内禁煙と知ったころに一度伺い、抹茶などを楽しませて頂いておりました。



松本から gelee blanche の霜ちゃんがやって来たこの前の日曜日。

誘って頂いたのは、な、なんと、その店!?



松本のジュレさんに荻窪の店を紹介して頂いたワケです。

ちょっと不思議な感じです。





若いオーナーさんはフランスのレストランで修行していたそう。

料理教室などもこの店で行っているそう。


更にもうお一方紹介して頂いたのですが、その方はジュレさんの古い知り合いだそうで有機野菜にとても造詣が深い方だそう。


その方が差し入れて下さった有機野菜や、皆で持ち寄った農産物を食べながらあれこれ話しました。






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途中、ワタシの視線はそれに釘付け。


その方の差し入れの中にあった白いきゅうりです。



半白きゅうりというらしいです。



写真左が普通のきゅうり。

右が半白です。


とても瑞々しいので、味も水っぽいかと思いきや、意外なほど旨味があります。

見た目は色が薄いのに、やはり旨味がなんとも言えません。

香りもとても良く、メロンの香りがします。




少し分けて頂き、改めてウチでも食べてみたのですが、やっぱりおいしい。

実は、一緒に頂いたディルの香りが半白きゅうりに移ってしまったのですが、それがむしろ素晴らしい効果をきゅうりにもたらしました。

なんというか花の香りとメロンの香り。

これだけでワイン飲めちゃう凄いヤツでした。




この半白きゅうりどこかの地野菜ということだそうですよ。

どこかはまだ調べていないので不明です。



兎にも角にも、力のある野菜は言いようが無いおいしさ。

再度食してみたいものです。

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2009/07/02

オータとヴィナイオータワインをだだ飲みする会(仮称)

先週の木曜日のことです。

表参道のリストランテ Felicita にて『オータとヴィナイオータワインをだだ飲みする会(仮称)』というワイン会がありました。






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ヴィナイオータさんはイタリアとそのその周辺のワインに特化したインポーター。

多少は蒸留酒も扱っていますが、いづれにしても健康な畑から生まれる農産物そのままの酒類だけを扱っています。


(参照:2009/02/26 ヴィナイ オータ ワイン会 Amici つくば

(参照:2008/09/09 イタリアワインの VinaiOta (ヴィナイオータ) さん 新社屋落成記念パーティー 筑波





この日の試飲会も健康なワインたちでいっぱい。
ワクワクの3時間でした。





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まずは Camillo Donati の微発泡とスティルワイン。

gar.net 店番タケダに ほしのあき みたいと言わせしめたあのワインです。

(参照:2009/03/15 フォンデュと居酒屋ワインとモスカート





一切の化学的薬剤を使わずに育まれたブドウを果皮ごと醸している造り手 Camillo Donati。

濾過は木綿の袋で重力だけで行い、その為に残った澱に含まれる残糖分と酵母で二次発酵。

さらに温度管理すらしないという徹底した伝統的醸造を行っているそう。



このカミッロのワインを飲みくらべです。



1. Sauvignon Frizzante 2000 (微発泡)
2. Sauvignon Fermo 2000 


同じ造り手のが同じブドウで醸していますが趣きは異なります。

微発泡の1は青いトマトをマリネしたような香り。マッチの香り。
ユルい酸が印象的です。


スティルワインの2は甘さ控えめでドライな印象。
少し小麦の香りがします。


どちらのワインもブドウジュースのようなユルさを持ちながら芯や核になる部分はとてもしっかりして骨っぽさを感じます。

Camillo のワインはフリッザンテの造り手に有りそうで無い芯の強さと優しさ を併せ持っています。






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La Biancara

3. Pico 2001 La Biancara


もうすっかりお馴染みのアンジョリーノ先生です。

(参照:2007/01/24 アンジョリーノ マウレさんを囲む会 LA BIANCARA試飲会

(参照:2008/02/26 Angiolino!! Angiolino!! Angiolino!! gar.net1周年 神楽坂





リアルワインガイドを読むと某かのビアンカーラのワインが掲載されています。

そのリアルワインガイドにコラム連載中の サノヨーコさんに おいしい水 と言わせしめた SASSAIA 。

ガルガーネガ種のブドウを醸したワインはワタシの基準点だったりします。





もちろん堆肥すら与えない有機農法で栽培、天然酵母での醸造です。
栽培方法や醸造方法など志を同じくする醸造家たちのリーダーでもあります。


そんなアンジョリーノ先生の PICO。
2001年はとても厳しい年のワインだそう。

雹の被害を受けたブドウを取り除き、残ったぶどうだけで醸さねばならなかったそうです。

ただ、ワタシにはこのワインが過酷な経験したとは思えません。
ややビネガーっぽさもありますが、なんとも言えないたおやかさ。
火打石やスパイスの香り。圧倒的なミネラル感。

好きな造り手のワインなので少しあまいかもしれませんがとてもおいしいと思います。
雹害で行った選果が+に働いたのでしょうか。






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Massa Vecchia

4. Ariento 2000 MassaVecchia
5. Bianco 2004 Massa Vecchia



家畜を飼い、完全な 循環型農業 を実践している造り手。
循環に余るとなると折角の有機の畑をも手放してしまう徹底ぶりだそうです。

マッサヴェッキアのワインは 逞しいけど優しく、強かだけどしなやか。
偉大なワインのニュアンスを内包しているが、その反面、とても人懐っこい。

様々な要素が同居していて、懐の深さを感じます。



4のアリエント2004はヴェルメンティーノ種を醸したワイン。

レモンピールなど軽やかな香り。
プラムなどの熟れた果実の香り。
厚いボディに濃厚な旨味。
そこはかとないほろ苦さ。
素朴で実直な農民の顔が浮かびます。


このビアンコは2002年からマルヴァジアを20%ほど混合しているそう



で、5のビアンコ2004はヴェルメンティーノ100%ではありません。

こちらはキンモクセイの華やかな香り。
柑橘の果皮の苦み。

無口な農民が少しはにかみながら「よぉ」と言ってるかのよう。
会ったことないのにそんな気になっちゃいます。

そんな気楽さから温泉で飲むに最良の1本だと密かに思っているのですよ。

(参照:2009/03/16 温泉で Massa Vecchia



内面と向かい合うようなアリエント。

いくらか外交的で親しみがもてるビアンコ。

ワタシにはそんなふうに感じます。






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Barbacarlo

6. Montebuono 2000
7. Montebuono 1991



リーノマーガというへそ曲がりのお爺さんが醸すワイン。

なにしろワインを売らないらしい(!?)


畑は自然農法で無堆肥。

草刈りも年に3回くらいでそれ以外は一切鋤き込まないそう。
ある種の無起耕栽培なのでしょう。



最初に飲んだのはいつだったか。

86年のロンケットに驚いた記憶があります。
20年経ってるとは思えないほど若々しく瑞々しいものでした。

(参照:2006/10/13 OLTREPO PAVESE MONTEBUONO 1989




今回の2000年と1991年も例外ではなく、やはり若々しいワイン。

個体差らしいのですが6の2000年がとても良く、オータさん自身も驚いていたほど。

発酵の名残のような微発泡があります。

チャーミングだけど控えめな甘みと少しの苦み。

チョコレートの香り。
プルーンの香り。


7の91年はやや揮発酸のニュアンスがあります。

いづれにしてもへそ曲がりのお爺ちゃんのカワイイ孫娘みたいなワインです。





La Biancara

8. Tocai Rosso 2005 La Biancara


再びアンジョリーノ先生のワイン。

トカイロッソ2005。
座標軸のようなワイン。
甘さと酸のバランスが絶妙です。
引っ込み思案ではにかみ屋の女の子を連想するワインです。


アンジョリーノのヴェネトではグルナッシュをトカイロッソと呼ぶそう。
サルデーニャではグルナッシュはカンノナウと呼ばれています。

次に試飲するワインを造っているジャンフランコだけは頑にカンノナウをグルナッシュと呼ばないそうですが....。









いよいよメーンイベント。

Panevino の垂直です。




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以前は Pane e vino と言ってたような気もしますが....。

神楽坂のワインギャラリー gar.net 店番タケダが2007年の秋にサルデーニャを訪れた時、 ジャン フランコ マンカ の畑は火事で焼けただれていたそうです。

そして、その焼けただれた畑のぶどうは不思議なことに新芽を出していたそう。
絶望的な状況からも生命を連鎖しようとするぶどうの力強さ。
ワタシの心も揺らぐ凄い話でした。

オータ社長によるとサルデーニャはどんな農産物を育てても上手くいく所なのだそう。
地中海性気候の恩恵はもちろんブドウにも影響するのでしょう。

カンノナウ主体に様々なぶどうが混殖されているジャン フランコ の畑は一切の施肥を行わず農薬も使っていないそうです。





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9. 未発売 2007
10. ogu 2007
11. Mariposa 2006
12. Perdacoddura 2005
13. Skistos 2004




9の非売品は実験的にカンノナウ100%で醸してみたというワイン。

八朔やオレンジの柑橘の香り。
ミントの香り。
キュートでややユルく酸が残ります。



10のオグは火事の影響を受けた年のワイン。

ドロッとした柑橘系、オレンジのコンフィチュール。
沖縄産のピーチパインの香り。
濃厚な味わい。酸もやや強い。
しっかりした味わいです。



11のマリポーザは2月のエントリーで享楽的なオトナのオンナと書いたワインですね。

(参照:2009/02/26 ヴィナイ オータ ワイン会 Amici つくば



アンジョリーノのグルナッシュはキュートで恥ずかしがりなその時の印象のままだったのですが、こちらは少し変化を感じます。


柑橘類やミントやジャスミンの香りは2月と変わらない気がします。

今回は穀物や枝豆の香りが強く感じられるようになりました。
枝豆を茹でてる時のキッチンの香りですねー。

享楽的なオトナのオンナもいつの間にかマンマになっていたようですよ。





12のペルダコデューラは久しぶりの1本。

サルディーニャの太陽を思わせる香りは他のものと共通しています。
オレンジとミントの香り。
少し渋み。
凝縮感を感じます。





13はスキストス。片岩という意味だそうです。

これも久しぶりの1本です。

(参照:2007/01/29 食神降臨!! SKISTOS '04 とベジョータとフェルベール

ぶどうのエキスそのまま。凝縮感が強いです。
オレンジなど柑橘の香りは感じません。

余韻がとても長いのが印象に残ります。



Panevino のワインは毎年名前が変わります。
SKISTOS 05 とか SKISTOS 06 とはなりません。


ワインは農産物なので単に2006とか2007とかで収まらないニュアンスの違いが毎年あるワケです。
その年の特徴をふまえて名前を付けたほうが印象に残るとワタシは思うんですよね。
数字は分類には便利ですが、それ以上ではないですし。
ワタシはこのアイデアを気に入っています。



この後試飲会は2本のリキュールに続くのですが、そのリキュールに付いてはまた追々。




オータさんのワインは1本筋が通ったワイン。
核にしっかりした鉄筋が入っているようです。


輪郭はスッピン。
厚化粧ではありません。


値段もほとんどのワインがワタシの小遣いの許容範囲。
とても有り難い存在です。

味も値段も気取らなくて良いワインたち。
どのワインも悪酔いしないのも重要です。



この日の試飲会はフェリチタさんの男気もあって6000円。
肴をツマミながらとても楽しい時間が過ごせました。

1つだけ残念だったのは隣の4人掛けテーブルの4人が全員チェーンスモーカーだったこと。
ワインそっちのけで誰かのウワサ話ししながら最後まで燻らしておりました。
ワタシも元スモーカーですが、こんな店ではデセールやドルチェまで吸わないのが当たり前だと思っていました。
ワタシたちがフェリチタさんに足が向かない理由もここにあります。
喫煙可の店の試飲会はなかなか難しいです。


このヴィナイオータさんの次回の試飲会は17日に神楽坂のワインギャラリー gar.net で開催予定。

今度は熱いワインラバーばかりですからね。
今からとても楽しみにしているんです。



Vinai Ota  http://www.vinaiota.com/

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