柳宗理展 手から生まれた、くらしのかたち
今回の松本、もう1つの楽しみは松本市美術館。
開催中の 柳宗理 展に行くことでした。
この松本市美術館は 草間彌生 さんの常設展示があることで知られています。
入口にも大迫力のオブジェ。
ワタシたちも何度か訪れて常設展を見てたりします。
さて、今回はプロダクトデザインの柳宗理展。
階段を上がって展示スペースまでのアプローチには柳宗理さんのデザインしたイスやカトラリーが置かれています。
このイスたちは自由に座ってO.K.。
展示品は現在販売されている商品です。
写真撮影もOK。
皆さん、やっぱり座っちゃいますね。
お食事番長はミッドセンチュリーのデザインが大好き。
書いたら怒られそうですが.....、好きが高じて設計を学んだ事があったりします。
人は見かけによりませんよね。
有りがちですが、ウチにも番長所有の古いイームズが有ったりします。
(洗濯物が乗ってることが多いのは内緒です)
食卓に乗るカトラリーもなにげに柳宗理デザインのものだったりします。
三つ又のフォーク以外はなかなか使いやすいデザインだと思いますよ。
さて、この展示は設計図や試作品が多くなかなかの見応え。
実際に製品として工場で作られていくプロセスのVTRもあったりして飽きません。
天童木工による成形合板技術でイスが出来ていく様はとくに興味深いものです
VTRと言えどやっぱり何かを作る人や作業を見ると楽しいですね。
柳宗理さんのデザインの根幹には、提唱する『アノニマスデザイン』という概念があります。
誰がデザインしたのか解らない、あるいはデザイナーが入り込む余地がない完成した形。
これはお父上で日本民芸館を作った柳宗悦ゆずりの『用即美』に通じるところです。
人々に使われるなかで磨かれた(デザインされた)使われるための美しい形。
具体例としてピッケルや野球のボールなどが展示されていました。
門外漢なのでアノニマスデザインを語るのは口幅ったいです。
デザインはムリですが生き方としてはアノニマスでいたい。
存在感を示さず、自己主張をせず、生きていた証拠すら残さず、いつの間にか消えていきたい。そんなふうに随分前から思っています。
もちろん墓石なども残さずに....。
おっと、これはアノニマスとはちょっと違いますね。
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コメント
え~っつ!
写真撮影可だったんですか?
先月私も見に行きましたが・・・
使い勝手のイイデザインって簡単そうで難しいですね(゚ー゚)
投稿: gelee | 2009/06/11 17:09
聞いたらアプローチのみ撮影可だそうです。
間違っているかもしれませんが、アノニマスデザインが生きているのは無印良品の雑貨かなと思います。
無名性という意味でですが。
投稿: bleu et rouge | 2009/06/11 19:52
いらしてたんですね~!
すれ違い、私は東京へ行ってました♪
楽しまれて帰られたようでよかったです
今度はいつ帰ってこられるのかな~?!?
投稿: yoko | 2009/06/12 11:07
yokoさん、すれ違っちゃいましたねー。
すぐにでも戻りたいんですけどね。
kuniさんみたいに毎週というワケにはいきません。
体力と根性が足りませんね。
次回は夏になりそう。よろしくです。
投稿: bleu et rouge | 2009/06/12 19:30