蕎麦 しもさか 蓼科
蓼科で18年。
蕎麦、つゆ、原材料、薬味、調味料、お茶。
全ての食材が国産、無農薬、無添加、無化学調味料。
こんなこだわりの蕎麦が観光地蓼科にあるとは思いませんでした。
宿から200mくらいの間に4軒の蕎麦店があり、その中の1軒がナゼか気になり入ってみたのです。
ちょうどお昼。
メニューは3つだけ。
せいろ、そばがき、お汁粉、これだけです。
蕎麦はワタシたちの目の前で打たれました。
クラシックのピアニストのような緻密なタッチでなく、ジャズのピアニスト....ビル・エバンスの弾くジャズワルツようなタッチの蕎麦。
色はやや緑。
殻は除かれ、石臼で挽かれたキメが細かい蕎麦はややもっちりした食感。
甘い香りが品よく香ります。
つゆは昆布がきいています。
鰹節と利尻昆布の味にもう1味有るかのような旨味。
食材自体の味にそれ以外のもう1つの旨味が存在しているかのよう。
良い食材には+αの旨味があります。
お汁粉は餅でなくそばがきの汁粉。
トロトロでねっとりした甘い香りがたまりません。
豆の香りが残る汁粉にこのそばがきは反則。旨過ぎます。
山の上のほうの銀世界から降りて、偶然入った蕎麦店はとても美味しい蕎麦でした。
観光客向きというよりはこの地で暮らす人向きの蕎麦かな。
外の古い用水路には雪解けが凛と流れます。
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コメント
その場にいるだけで、こっちの気持ちもキュっと引き締まりそうな雰囲気がありました?
そんな感じに見えます。
観光地だからこそ、ちゃんとした「その地の味」を堪能させてもらいたいと思います。
どこいっても同じ味だったら、わざわざそこに行ったのに・・ってちょっと残念だすもん。
投稿: hirorin | 2009/03/21 19:27
hirorinさん、凛とした雰囲気もありましたが、同時に飄々とした雰囲気もあって実は気さくな人なのかなと思っています。
蕎麦は茨城産です。店主の考える最高の蕎麦なのでしょう。この店はこの地に住む人に向いていると思います。
近隣の店は県内八ヶ岳産です。こちらの方がこの地を楽しみにやってくる観光客には良いような気がします。
ワタシならその地に観光で行ったならその地のものが楽しみたいと思うからです。
投稿: bleu et rouge | 2009/03/22 08:47