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2009/02/20

高畠ワイナリーから 醸造家 畑 貴嘉 氏 を迎えて

またまた少し前の話しになっちゃいます。


2月14日に中野坂上の藤小西で日本ワインフェスタが開催。

その目玉企画は山形県高畠町から高畠ワイナリーの醸造家 畑 貴嘉氏を迎えてのセミナーでした。





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畑 貴嘉氏はなかなかのイケメン。
女性参加者からの視線が熱いです。




古代まで遡って、土についての話しがありました。

かつて海に沈んでいた山形や秋田などの東北の日本海側は火山活動によって隆起したグリーンタフと呼ばれる地域。

高畠町は高畠石という火山灰から出来た石の産地でもあるそうです。

この地域の土にはゼオライトという土壌改良に使われる成分が多く保肥性に富んでいるそうです。

養分になるのはかつてこの地域にあったブナの森。


保肥性に富む土に高畠石のミネラルとブナの有機質が合わさっているので高畠町はブドウ栽培に適しているんだそうです。

ただ近年になってブナはスギやヒノキに植え替えられてしまったそう。
森のダムと言われるブナの森の復活はあるんでしょうか?

ワタシが出会った醸造家の方々の中でも土の説明にほとんどの時間を使う醸造家は金井醸造場の金井さん以来です。





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この地域の遺跡から見つかった有孔鍔付土器にはブドウの種とショウジョウバエが付いていたそうで、これはブドウからワインのようなものを造っていた可能性を示しているそうです。

山ブドウなどを発酵させて水分や食糧として保存していたのでしょうか?
土器の孔(穴)は発酵時に発生するガスを抜く穴と考えられるそうです。

やがてブドウはより水分を摂るのに効率の良い穀物(米)の醸しへ変わったそう。

この地域は太古の頃から作物が豊富だったと想像できます。





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この日お話を伺いながら試飲したワインは6つ。

1 嘉スパークリング シャルドネ
2 嘉スパークリング ブラン 2008(3品種のブレンド)
3 嘉スパークリング ロゼ
4 高畠シャルドネ 樽発酵 2001(樽発酵-樽熟成)
5 嘉シャルドネ 樽熟成 2002(ステンレス発酵-樽熟成)
6 3つのブドウを混醸(名称未定) 2006



スパークリングが多いですね。

これは高畠の土壌で育てた白ブドウには良い酸があるからだそう。

特にピノブランは良いそうで、今後はピノブラン単一のスパークリングを造りたいそうです。





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3のロゼはメルローとベリーAのブレンドです。

赤用の品種で淡い色ってことは果皮と一緒には醸していないのでしょう。
想像でしか有りませんが、メルローはやや青い香りが強かったのかと思います。ベリーAはやや甘かったのか?
青くて甘いロゼスパークリングは他に有りそうで無い味です。



4と5の白ワインは時間をかけて熟成させてからのリリース。
白ワインとしては贅沢な長期熟成のワインです。

6の商品化されていない参考出品のワインはプチベルド、カベルネソービニョン、メルローの混醸です。






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ワインを飲みながらお話は続きます。

町内の幾つかの地区にある畑の特徴。

高温発酵の利点。

ブドウ自らが青虫から身を守る方法。

健全に育っている事を葉で知る方法。

タンクの口径を容積に比べて大きくするメリット。

などなど。


内容がとても濃いセミナーでした。



参加者の方から『ビオロジックなどの有機栽培をどう思うか?』という質問。

ワタシも『天然酵母による醸しをどう思うか?』と質問させて頂きました。


2つの質問が意味するのは他の日本ワインとの差別化だと思います。


今、日本ワインはちょっとしたブーム。雨後のタケノコのようにワイナリーが誕生しています。

以前、小布施ワイナリーの曽我さんと他のワイナリーとの差別化について話したことが有るのですが、曽我さんは『幾つかのキーワードがあるが、その1つは天然酵母かも』と言っておられたので興味があったのです。


畑さんの答えをワタシなりに要約すると『差別化は高畠町のテロワールで』ということなのかな?と思っています。

土地に合った品種を丁寧に育てて、そのブドウのポテンシャルを引き出すように醸して熟成させる。

この日の試飲でも土に恵まれた高畠町のテロワールを充分感じることができました。




因に、畑さんと曽我さんは山梨大学の同期。
城戸さんと岡本さんは1つ上。

ブドウをねじ伏せるのではなく。

ブドウに媚びるでもなく。

日本ワインの黄金世代は皆ブドウと素直に向き合っているとワタシは感じています。





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帰りにお土産に頂いたのはオレンジマスカットという品種で造ったスパークリングワインを使ったトリュフ。

楽しいバレンタインデーの夜でした。

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