年越し蕎麦 たま庵 下高井戸
甘酒ふるまいの仕込みが一段落。
大つごもりですからね。日本人っぽく年越し蕎麦と洒落込みました。
今年の年越し蕎麦は下高井戸のたま庵。
女性店主が手打ちする店です。
買い物客でごった返す下高井戸駅前市場を通り過ぎ、SEIYUに向かう途中のみずほATMの横にある幅90cmの入口がたま庵の入口。
ドアを開け階段を2階に上がると正面にガラス張りの打ち場。
左右に長細いホールは右側(北側)がオープンキッチン、左側がテーブル席と、2フロアに別れています。
このレイアウトこそこの店の弱点。
奥の厨房からはお客が見え辛く、初めてのお客は右往左往することになります。
しかも、この店には花番さんがいません。
客席と厨房を繋ぐミッドフィルダーがいないんです。
だからタイミングが悪く気付いてもらえなかったら店の人を捜して歩かなくてはいけません。
ワタシは1人でオープンキッチン側のカウンター席に歩いていきました。
さすがに大晦日の蕎麦屋は特別です。
もちろん満席。ごった返しています。
今日のお店は一家総出のようです。
『釜前』は女性店主。
その妹さん(?)が『中台』
お母さん(?)らしき方が『脇中』
店主の娘さんが『まごつき』
店主の旦那さんとバイトくんが一応『花番』
総勢6人で対応しています。
生桜えびのかき揚げと大ざる蕎麦。
もちろん、待つのは覚悟しています。
それでも年越し蕎麦は美味しいものが食べたいです。
やがて生桜えびのかき揚げが揚がりました。
目の前のカウンターで盛りつけられます。
しかし、カウンター上からなかなか降りてきません。
なにやらオーダーミスが有ったらしく釜前が追いつかなかったようです。(オープンキッチンなので全部聞こえてしまいます)
冷めて行くかき揚げ。
茹で上がらない蕎麦。
降りてくるまで10分。
絶望的でした。
それでも蕎麦は美味しかった。
開店当初のアマチュアっぽさは無くなり、良い意味で熟れた蕎麦になっていました。
冷めてしまいましたがそれでも美味しかった生桜えびかき揚げ。
この大晦日にこのレベルの蕎麦が近所で食べられたことに感謝しなくてはなりません。
原因は手伝いに来ていた旦那さんですね。
たぶん客商売の経験があるはず。
動きがルーティンになっているのでわかります。
バイトくんがオーダーを取ってくるのですが伝票の書き方がわからなかったらしく厨房に上手く通っていません。
旦那さんは大慌てで確認です。
大声でバイトくんを詰問し、どのテーブルが何をオーダーしたのか聞きます。
次に厨房に何を作っているのか聞いています。
つまり、初めから混ぜっ返すことになります。
始めからお客を見ていれば良かったのに。
お客に背を向けて伝票とにらめっこ。
これが更なる混乱を呼びます。
伝票ばかり見ていた旦那さん、どのお客が何をオーダーしたのか再びわからなくなったようです。
結果、厨房に間違ったオーダーを二重に通したり、種物と蕎麦が合わなくなったり。
その余波を受けたのがワタシでした。
ずーっと見ていたワタシ的にはバイトくんが不憫でした。
キミは悪くないよ。
大晦日に蕎麦を食すという習慣に乗ったおいらが悪いんだ。
そもそも、お客が店に入って来たことすら気付かないレイアウトもダメだよね。
蕎麦のタイミングは悪かったのですが、絶妙なタイミングで運ばれた蕎麦湯はポタージュ系。蕎麦の甘みが圧倒します。
美味しいということは説得力あるんですよね。
大混乱の店内で落ち着かないままの年越し蕎麦でしたが、終い良ければ全て良し。すっかり満足しちゃいました。
大掃除以外のことは終わり。
今年最後の....、新年最初の....、
地域活動 甘酒ふるまい に備えます。
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