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2008/06/22

大人の夜の食育講座 チーズをいっぱい食べよう

公私共に多忙でしばらく更新をサボりました。
すでに記憶が曖昧ですが、忘れてはいけない幾つかだけでも記録しときましょう。



松本での湯川酒造試飲会の前夜。だから6月14日ですか。(随分前の話しになってしまいました)

2回目の『大人の夜の食育講座』に出席しました。


この日のテーマは『チーズを食べよう』


講師は世田谷ものづくり学校等でチーズラボというワークショップを展開しているチーズプロフェッショナルでシュバリエの佐野加奈さんの講座です。

Sanosan0934

チーズが好きな人にとってチーズと言えばナチュラルチーズです。
まぁ、酒といえば純米みたいなことです。

ただ、長いことチーズといえばプロセスチーズな時代が長かったのは事実。ワタシも学校給食でお世話になりました。


日本でのチーズの分類は....

1. ナチュラルチーズ
2. プロセスチーズ
3. チーズフード
4. 乳等を主原料にする食品

ナチュラルチーズは熟成で味わいや風味が増しますが、2.3.4.は変わりません。


プロセスチーズの利点は品質の安定と低カロリー。
佐野さんはプロセスチーズに敬意をはらいながら語ります。



ナチュラルチーズが51%含まれればプロセスチーズと認められます。

このことは少ない原料で多く生産しなければならない時代には必要なことでした。酒の世界の普通酒や三増酒みたいなことです。

今日、食育(ホントはこの言葉が嫌いです)として考えるなら、これらの利点こそが問題。

副原料を使って均一に生産された食品は農産物ではなく季節のない工業製品として扱われてしまいます。

これが食べ物が粗末に扱われる原因の1つだとワタシは思っています。



食べ物が粗末に扱われるもう1つの原因は『バチ』かな?

食べ物を粗末にするとバチがあたるなんて、昔から日本人が持っていた宗教観が崩壊したことに一因があると思ってます。

八百万もいたはずの神様は宮崎アニメでしか見れなく(神様は見えませんが)なってしまいました。


神がいなくなってしまった今。食べ物に『ありがたさ』を感じるのは容易ではありません。

神無き国で『ありがたさ』を感じるなら、農業や生産を見たり体験したりするしかないような気がします。


子供でも大人でも、作る人や環境を感じると多少なりとも敬意をはらえるようになるのでは?

ワタシはすでに産業化してしまった感がある『食育』よりも『食農』に魅力を感じています。


講座はナチュラルチーズの話しに。

フレッシュ、白カビ、青カビ、ハード、ウォッシュ、シェーブルなど、ナチュラルチーズの分類や造り方。


できたらワインと一緒にナチュラルチーズを愉しみたかった...。
そんな不埒なことと『食育』について考えた夜でした。

チーズ@ラボ   http://cheese-labo.cocolog-nifty.com/blog/

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コメント

チーズはワインといっしょに楽しくたべるのが1番です!これからの季節はです!

いつもスーパーにならんでるコたちは、こんなチーズだったんだと知ってもらえたらうれしいかぎりです。

さて、フランスから届くチーズのイベントが17日になりました。メールを頂ければ、ご案内をおくります。お食事番長さまとぜひ。

投稿: kana | 2008/06/24 23:35

kanaさん、先日はありがとうございました。
少ない予算での講座は大変だったと思います。
ワタシ的にはいろいろ考えるキッカケのイベントになりました。参加して良かったです。

チーズラボはアグレッシブですね。blogで見ましたがイベントがイケイケ状態。すごいエネルギーを感じます。番長のスケジュールの都合が良かったら参加させて頂きたいと思います。

投稿: bleu et rouge | 2008/06/25 09:18

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