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2008/05/20

湯川酒造試飲会大成功 皆さんに感謝です

山と水の里、長野県の木祖村。

そこに小さいけど真面目な酒蔵『湯川酒造』はあります。

米と水だけで造った、それも長野の米と長野の水だけで造った純情な酒。

その湯川酒造から16代目尚子さんを迎えての試飲会です。

Yukawa0481


18日日曜日。
経堂 季織亭は集まって下さった皆さんの熱気で更に室温が急上昇。大賑わいな楽しい会になりました。




この朝上京してくれた16代目尚子さんには少しこたえる暑さだったかも。

もっとも、学生時代をこの街の東京農大醸造科で過ごした尚子さんにとっては経堂はアウェイではなくホームです。以前とは少し変わった街の風景にもすぐになれてしまいました。


湯川の酒に出会ってから、この蔵の酒がナゼ正当に評価されないのか、大きな疑問と少しばかりの憤りを持っていました。


1杯飲んだらもう1杯。1合飲んだらもう1合。

酒の深いところにある『ちょっとした香りや味わい』が確かめたくて、どんどん飲んでしまう酒。この酒だけを永遠に飲み続けたくなる、まったく飲み飽きない不思議な酒です。



たとえば、暖簾をくぐった居酒屋にこの酒があったなら、「次はどちらの酒にします?」なんてオヤジの声には耳を貸さず、この酒だけ何時間でも飲んでいたいんです。


そんな酒って有りそうだけど実は少ないと思いませんか?

だって、次々と違う酒を頼むでしょ?
それって、いろいろ飲みたいのではなく、飲み続けたい酒が無いからではありませんか?

水に由来する『清々しさ』 米に由来する『たおやかさ』

フェアにジャッジ出来る方に飲んで頂き、それらを感じて頂きたいとずーっと思っていました。



で、今回の試飲会です。

人の意見に左右されることがなさそうな、大先生の意見をも鵜呑みにすることが無いような、自分の尺度を持つ皆さん。専門家から町の飲ん兵衛まで、バラエティに富む皆さんが季織亭に集まってくれました。

また、ほとんどの皆さんが酒だけの専門家でないのは特筆すべきことです。
酒の専門家ほど偏った指向を持っていることが多く要注意。
飲んでもいないのに勝手なイメージで判断されてしまいます。

グルメとも違います。
食材のそのままの美味しさを受け止めることができるひとたちです。

普段から正しい食生活を心がけているかたばかりが集まったのは偶然ではありません。それは、ここが季織亭だからです。


さて、さて。試飲会です。



簡単な酒の紹介の後、集まって頂いた皆さんにたっぷりと湯川の酒を味わって頂きました。


木曽路 特別純米 19BY 生酒
木曽路 特別純米 17BY
木曽路 三割麹特別純米 17BY
十五代 九郎右衛門 特別純米 9号 生酒
十五代 九郎右衛門 特別純米 長野(D)酵母 生酒
十五代 九郎右衛門 特別純米 14号 火入れ
十五代 九郎右衛門 特別純米 18BY
十五代 九郎右衛門 特別純米 しぼったまんまの純米吟醸 19BY
十五代 九郎右衛門 特別純米 生にごり
木曽路 山廃純米 17BY 火入れ
木曽路 山廃純米 19BY 火入れ
燦水木(木祖村産ヨネシロ)

今回の酒は12種類。
商品化されてないものも多数あります。


全ての酒が純米酒。
醸造アルコールはもちろん、米アルも使っていません。


日頃からナチュラルな食材や味に馴れている皆さんだけあって、酒の本質を見抜く力はさすがでした。

日本酒の専門家でなくても、専門的な言葉を知らなくても、食材本来の味がわかる方は高いレベルで酒を利くことができますね。

媒体に出ない小さな蔵なのも良かったのかも。
予備知識が無かった分、フェアに酒を利いてもらえたと思います。

実際に飲んで頂ければこの酒の美味しさは解って頂けると確信してたんです。


酵母や米の違いなどについて、たくさんの質問やご意見を頂きました。16代目尚子さんも1つ1つ丁寧に語っていたと思います。


今回、皆さんをお出迎えするほうを少しばかり手伝わせて頂いたワタシ。
味わいの深いところに夏の稲を感じる(ワタシの妄想ですが)のが湯川らしさなのです。合間合間に飲む酒にはやはり湯川らしいニュアンスを感じていました。


12種類の酒を冷静に利くことは出来ませんでしたが、この蔵の今後の可能性とポテンシャルの高さを再確認。

特に燗をつけた時の広がりと深さには今更ながら驚きを感じました。
また、燗冷ましが良かった。これはウチでも試したいです。



皆さんからも酒の味にはたくさんの賛辞を頂きました。

飲んでみたら素直に美味しい。

水の良さを感じる。仕込み水が飲んでみたい。

お燗は熱燗くらいがちょうど良い。

原産地がハッキリしてるのが良い。



同時に、ジャケ買い的には湯川の酒は選ばないという意見も。

味は良いけど名前がどーなの?的なことです。
ブランド名や商品名は改善したほうが良いという気がします。

普通酒と純米酒は別ブランドにした方が良いでしょう。
また、出来るだけシンプルな名前が必要な気がします。

たとえば『杜氏が稲から育てた米の酒』という酒がありますが、これは杜氏の名前から『鷲沢』にしたらどーかと。
また『十五代 九郎右衛門』も難しいと思います。十四代を意識したようにとられるとニセモノ感が出てしまう。
九郎右衛門もピリッとしない。確かに九郎右衛門さんの末裔なんだろうけどちょっと長い。
『木曽路』も木祖の人には思い入れが有るでしょうが東京では外食チェーンです。
ホンモノの酒なのに他のイメージが強い為、ニセモノっぽさが出てしまう。
名前ですっごく損してると思います。


一度でも飲んで頂けたならしみじみ美味しいと感じて頂ける湯川の酒。

どーしたら飲んで頂けるか? 最初のところが難しい。
キッカケがあればわかっていただけるんですけどね。
その為にはわかりやすさも必要かと思います。




いろいろな意見を頂きながら15時から23時まで飲み続けた湯川の酒。
やっぱり飽きない美味しさです。

たくさん飲んだはずですが二日酔いはありません。
翌朝7時にはチャリをガンガン飛ばしていました。

酒質の善し悪しってカラダが1番正直ですよね。




この湯川酒造の酒。

本日、赤坂で開催される長野 酒メッセに出品されます。

興味のあるかたは是非。20時までやってます。

長野の酒メッセ in 東京 2008 http://www.nagano-sake.or.jp/topics/index.html




湯川酒造店 http://www.sake-kisoji.com/

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コメント

こんばんわ。
先日はありがとうございました。
これだけ美味しいのがたくさん飲めて大満足です。
名前の考察、なかなか鋭いですね。
なるほど、飲んで気持ちよくなっててそんなところまで考え及びませんでしたよ。
久しぶりにgeleeさん、92さんとも再開出来てよかったです。
また、松本でも飲みたいですね。

投稿: あおひー | 2008/05/20 21:26

あおひーさん、日曜はありがとうございました。
気に入って頂けましたなら朝日屋でお酒を発注してやって下さい。少し揉めるかも知れませんが何とかなる気もします。よろしくお願いしますね。

投稿: bleu et rouge | 2008/05/21 00:59

湯川酒造さん、旨そうですね!
田植えの翌日だったので今回は遠慮してしまいましたが朝日屋で買って試してみます。
赤坂の試飲会、黒澤も出るので、無料招待券持ってたんですが、仕事でいけずじまいでした・・・。
無念。
招待券は、行ける人に託しました。

投稿: genta | 2008/05/21 15:12

お疲れ様でした
楽しかったです
再会嬉しかったです

コンテのビッグエプロンがお似合いでしたheart
また近いうちに・・・

投稿: gelee | 2008/05/21 17:42

gentaさん、こんにちは。
湯川の酒、美味しいですよ。今、流行の純米酒とは違いますけどね。高精米で山田で9号で端麗じゃないと評価されないご時世にはちょっと難しいですが。酒の奥底に感じる夏の稲のニュアンスが最高です。それはカプロン酸やイソアミルとは違う香りです。

投稿: bleu et rouge | 2008/05/21 20:45

geleeさん、お疲れさまでした。
また、いろいろ力添え頂きありがとうございました。geleeさんのご協力がなければ実現出来なかったと思っています。
今後とも宜しくお願いします。

投稿: bleu et rouge | 2008/05/21 20:53

遅ればせながら、当日はたいへんお世話になりました。
噂の(?笑)bleuさんにお会いでき、また楽しいお仲間に囲まれて素晴らしい一日になりました。

湯川酒の分析、たいへん鋭いなと感じました。
僕も「他にない個性」が売りだと思うのですが、平均から離れるとどうも正当に評価されないこの業界。
数本のタンクは鑑評会などで一定の評価を得ながら、残りのタンクで個性的な酒を造るなんてのは理想論かも知れませんが
心の底ではそんな「偉業」を湯川さんに期待してしまう僕でありました。

しかしあらためて思うに、素晴らしい会だったと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

投稿: take9243 | 2008/05/24 10:37

takeさん、先日はありがとうございました。
機会がありましたら四季酒の会にも参加させて頂きたいと思っています。よろしくお願いします。
長野酒メッセでも大活躍だったようですね。体力負けすることはまず無いのですがtakeさんにはかないません。
また近々飲みましょう。

投稿: bleu et rouge | 2008/05/26 10:13

先日はどうもありがとうございました!

いろいろ準備で大変だったかと思いますが、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました。

うっかり酔い過ぎると、翌日が使い物にならなくなってしまうので、早めに引き揚げてしまいましたが、また是非、呑みに行く機会を持ちたいものですね~

投稿: kuni@92の扉 | 2008/05/27 00:40

kuniさん、先日はありがとうございました。
今度はゆっくり飲みましょう。
今週末、髭さんお気に入りのBar周辺に出没するかも。

投稿: bleu et rouge | 2008/05/27 13:37

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ずらりと並んだ一升瓶! こういう光景を見ると、ああ試飲会だなあと実感しますね。 あ、この写真だけ例のトイデジカメ(VQ1005)で撮影しました。やっぱり雰囲気でますね〜。 おちょこやとっくりも準備万端です。 試飲会の楽しいのは蔵元の方と直接お話出来るところ。 今回は湯川酒造の湯川尚子さんにお越しいただきました。笑顔の素敵なお姉さん。 長野からはるばるありがとうございます。 って、あれ? おかしいな。東京だというの先月松本で会ったgeleeさんさんと92さんがいる! 世田谷で再... [続きを読む]

受信: 2008/05/20 21:22

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