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2008/03/24

COCO FARM & WINERY 試飲会 藤小西 中野坂上

なんか面白い自然派ワイン無いかなー....なんて時にチャリで行っちゃう中野坂上 藤小西


店奥に併設されている立ち飲みワインバーPetitコニシで22日土曜日に栃木のココファーム & ワイナリーの試飲会が開かれました。



この試飲会、夕方と夜の入れ替え2部制。
ワタシたちは夜の回に参加しました。



ココファームを初めて飲んだのは近所のクイーンズ伊勢丹で入手した農民シャルドネ。
夏の暑い日にピッタリ、強い酸が印象的なワインでした。




Coco0900

この夜、ココファームからは醸造者のブルース・ガットラブさんと西さんが出席。

1月のbongout nohの試飲会では曽我さんと柴田さんが出席してくれたので、これで4人のスタッフに会えたことになります。

(参照:2008/01/27 蔵出しワインの夕べ 日本ワインとその造り手たち)




まず、ガットラブさんからココファームの成り立ちなどの説明がありました。

元々、川田園長がハンディキャップの有る子供達 (便宜上使いますが、違う才能を持つ子供たちと思ったほうが良いと思います) の情操教育に良かろうと始めた農園。生食用のブドウと椎茸で糧を得ていたそうです。

生産を拡大し、ワイナリーとして生産を始めた84年頃は収穫量が充分でなかった為、カリフォルニアからブドウを輸入していたそうです。

その輸入をしていたエージェントに園長がワイン造りの相談をしたところ指導者として紹介されたのがガットラブさん。日本での生活は18年になったそうです。

現在ココファームのワインは全て国内産のぶどうで造っているそう。






さて、試飲が始まります。

この日のワインは白6種類に赤2種類の8種類。

1度に試飲するワインは2種類づつ。
それを4セット行います。


まずは白から。



Coco0891

足利呱呱和飲(ココワイン) 2006 と甲州F.O.S 2005。

足利呱呱和飲(ココワイン) 2006 はやや甘味がある線の細いワイン。
ステンレスタンクで低温で造ったワインはリンゴと蜂蜜の香りがする綺麗なワイン。


甲州F.O.S 2005 は除梗したあと皮ごと醸したワイン。
つまり天然酵母を使って、乾燥酵母を使わずに醸しているということです。

ヨスコ・グラブナーに影響されて04から造り始めたそう。
発酵が強くアンズなどのドライフルーツの香りです。


この最初のセットは醸造技術を使って醸したワインと自然に任せた造りの対比でした。

どちらもおいしいのですがF.O.Sの方がワタシ好み。皮ごと醸したグラブナーやラディコンに馴れているからかも知れません。

同じ甲州種では金井醸造場さんの甲州万力山も皮ごと醸したおいしいワイン。
もしかしたら甲州は皮ごとのマセレーションに向いているのかも知れません。





2セット目の2種類は余市産ブドウのワイン。品種はケルナー。


農民ドライ 2006 はケルナー種、ミューラートゥールガウ種、シャルドネ種のブレンド。
乳酸を強く感じるワイン。
パイナップルやハーブのような華やかな香りがします。
酸が強く、遅れて苦味を感じます。


北海ケルナー2006 は余市産のケルナー種だけで造ったワインです。
農民ドライの華やかな香りをやや落ち着かせた感じ。
甘味が強くボディが厚く余韻の長いワインです。

どちらもワインに馴染みのない方に飲みやすいワインです。



3番目のセットは山形県の上山のブドウを使った白ワイン。



Coco0895

農民シャルドネ 2005 はワタシがココファームを知った初めてのワイン。
ココのワインではボトムレンジの白ワインです。

酸が強く後味に苦味が有るのが夏には美味しかったんです。

今後は生産されないのが少し残念な気がしますが、ワイナリー全体の質の向上を考えると避けて通れない選択だと思います。

今後のボトムレンジは白の農民ドライと赤の農民ロッソの2本柱になります。



山のシャルドネ 2005 は同じ上山産のシャルドネを使っているそうですが標高が400m高い畑で作られたぶどうだけを選んで造っています。

フレンチオーク起因のバニラの香り。桧の香り。バターの香り。
少しパンの香り。ボディが厚く美味しいワインです。



このセットで使われているシャルドネはJAから仕入れているそう。

長期契約で栽培方法に便宜をはらってもらえるよう働きかけているがなかなか難しいようです。

様々な土壌や標高差の畑のぶどうを全て均一に栽培し収穫日まで合わせるJAの方法には少しムリがありそうですね。

農民シャルドネに使っている低い標高で栽培されたブドウは今後ブレンド用に使うそう。





最後のセットは赤ワイン2種類。



Coco0897

農民ロッソ 2006 は上山産のカベルネとメルロー。少しだけノートンという品種のぶどうも使っています。

酸が強く少し青い感じです。日本ワイン、それも自然に醸すワインの典型だと思います。少し寝かしたら良いのかも知れません。



風のルージュ 2006 はバレルサンプル。
まだ完成品ではありません。

バナナ、オレンジ、黄色い花の香り。
杉や桧の香りやバターの香りも少し感じます。

これはとっても美味しいので完成が楽しみです。




Coco0906

2007年からココファームでは天然酵母だけで全てのワインを醸しているそうです。

これは農薬をほとんど使えないことを意味します。農薬は果皮についている天然酵母もダメにしてしまうからです。


ワタシは栃木の南部に土地勘があるので良くわかりますが、栃木県南部で農薬を使わずにぶどうを育てるのはとても難しいと思います。

なぜなら関東平野の端のこの地域は、山の冷たい空気と平野の熱い空気が常にぶつかる地域だから。
夏の夕方には必ず激しい雷を伴う夕立があるのです。
この降水量が多さがネックです。

赤ワイン用のぶどう、中でもカベルネやメルローやピノノアールを足利で、それも低農薬栽培するのは無理みたいです。

ミズーリ州で栽培されているタナ種、ノートン種なら栽培出来そうなのでそれらのぶどうを自然酵母で醸したワイン造りをしていくそうです。




Coco0899

しかし、ガットラブさんからグラブナー、ラディコン、ヴォドピービェッチなどのフリウリの生産者の名前が出てくるとは思いませんでした。

これらの生産者はワインへの人的関与を極力除き、自然に任せる醸造法を徹底している人たちです。フレンチオーク樽でさえワインへの人的な介入と考え使いません。

穏やかな口調のガットラブさんは、実は激しい冒険者なのかも知れません。




天然酵母に切り替えただけでなく、もう一歩先に進もうとしているココファーム&ワイナリー

今回の試飲会では栃木県南部の難しさとココファームの可能性を知ることができました。


これは足利に行かなくてはなりませんね。
この目で確かめたいとワタシの好奇心が疼きます。





COCO FARM & WINERY    http://www.cocowine.com/

藤小西         http://www.fujikonishi.co.jp/

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