この10年、Appleばかり4台使ったワタシ。
今日、始めてテキストが飛んじゃいました。
書き直しって大変ですねぇ。ビックリしましたよ。
では、気を取り直して。
20日火曜日の夕方、仕事を途中で切り上げいつもの季織亭へ。
いつもとちょっと違うのは火曜日だったこと。
季織亭は火曜日が定休日。
その定休日に小さな試食会が開かれました。
2階に上がると既に皆さん集まっておられました。
集まったのは季織亭ママのお茶のお弟子さんでもあるセレブO社長。
料理の鉄人という番組で和の鉄人との卵対決に見事勝利したル・グラン・コントワーのムッシュ菅沼シェフ。
いつもはサービスする側のF田クン。
ワタシbleu et rouge。
昨年、ワタシが体調不良で食事が出来なかったときにお世話になった京うどん花坊さん夫妻は急用のため残念ながら欠席。
カウンターには品書きがあり、小麦そば懐石と書いてありました。
なにやら厳かな空気が満ちています。
全粒粉小麦粉つけ麺
合鴨農法鴨 胸肉ソテー
温野菜盛り合わせ
オーガニック小麦粉つけ麺
ベジョータチャーシュー
とろとろ卵
八寸
吟醸麺
ムッシュの差し入れてくれたシャンパーニュで乾杯。
試食会の始まりです。
まずは全粒粉小麦粉つけ麺
風呂敷に包まれた器を頂きます。
それを広げて膳の代わりにしちゃいます。
蓋を開けると青い九条ねぎが中蓋に。
その中蓋の下の器に麺が入っています。
ほぼ同時に2品目の合鴨農法鴨 胸肉ソテーが白い九条の焼きねぎを添えて出てきます。
これは別々に食べても良いし、中に入れて具にしても良いとのこと。
麺は全粒粉の少し黒い麺。
しっかりしたタフでマッチョな手打ちの太麺です。
スープは醤油味の鴨のスープ。
鴨の旨味と甘みが良く出ています。
3品目は温野菜盛り合わせ。
青森のファーム山の上の有機栽培の野菜たちです。
時間をかけて柔らかくなるまで火を入れているのに土の香りが失われていません。
味噌の甘みが野菜から甘みを引き出します。
4品目はオーガニック小麦粉つけ麺。
ザルから1玉の麺を頂きます。
この麺は少し細めに打ったそうです。
スープは野菜系、魚介系などのスープをブレンドした複雑系。
旨味の強い雪塩を使っている塩味スープです。
一緒に5品目のイベリコ、しかもベジョータで作ったチャーシューが出てきました。
これも別に食べても良いのですが、やはりスープに入れた方が美味しい。
ベジョータの甘い脂が塩味のスープに溶けスゴイ旨味です。
付け合わせの野菜には名前が無いそうです。
青森の新しい野菜ということでした。
アブラナ科の変種でしょうか?
どこかで似た菜っ葉を食べた気がします。
青い香りが強く厚みのあるしっかりした葉が印象的です。
6品目はとろとろ卵。
EM農法で生産されたとろとろの卵です。
やはり麺に入れても美味しい具になります。
ワタシは最後の晩餐には卵かけゴハン食べると決めている卵好き。
この流れた卵を拭うパンが欲しかった。
この際イヌと言われても皿を舐めてしまえば良かった...。ちょっと後悔しています。
7品目は八寸。
ブルーチーズに柿 と 牡蠣のしぐれ煮。
ダジャレです。
やはりムッシュの差し入れのヌーボーを飲みながら素材のこととか家庭で美味しく鴨を焼く方法などを楽しく話しました。
最後の8品目は吟醸麺。
垂れ口などの搾らずに造る酒の柔らかい酒粕をアルコールを飛ばして使っています。酒粕がコクと深みをスープに加えます。
旨味の塊のような麺料理です。
厳選したオーガニック小麦を自分で手打ちする。
自分で打つからこそその麺に調和するスープが次々と作れる。
季織亭の奥深さが垣間みれた試食会になりました。
この日、試食した麺料理はワタシたちが知っている既存のラーメンではありません。もちろん蕎麦でもうどんでもパスタでもありません。
もしかしたらこの日ワタシの中のラーメンというメニューの概念は崩壊したのかもしれません。
そして新しい麺料理の、新しい業態が生まれる予感がします。
手打ち小麦麺を発展させ、独自の麺料理屋に変貌しつつある季織亭。
これからどーなっていくのか?
しばらく目が離せなくなりましたね。
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