城戸ワイナリー見学会 醸造所編
さて、城戸ワイナリー見学会は畑から醸造所に場所を移しました。
収穫されたブドウがまず運ばれてくるのが醸造所の裏にある破砕機。
この破砕機は高速でプロペラを回転させてブドウを叩き茎を取り除く仕組み。
赤ワインはこの破砕の後に醗酵させます。
白ワインは更に絞り機にかけて搾ります。
城戸さんの搾り機は中古。30年前から使われているものです。
最近の搾り機は空気で押して搾るのが主流らしいです。
次はいよいよ樽に入れて熟成させます。
赤ワインなら9ヶ月から20ヶ月熟成させるそうです。
樽はフランス製のオーク樽。
チラッと見た資料にはBenidaiとありました。どーやら樽を輸入する商社のようです。
城戸さんのワイナリーでは3つの異なる樽製造メーカーのものを使い分けているそうです。
ポイントは樽内部に入れられたコゲ。
樽の内部は焼かれて焦げているんです。
それが見れるように新品の樽を用意していてくれました。
中を覗き込むとなるほど焦げています。
でも、うっすらと焼きをつけた程度かな。
それぞれの樽会社の樽職人は焼き加減の異なる幾つかの種類の樽を作って販売しています。その樽をブドウや作りたい味によって使い分けているんだそうです。
例えるならギタリストが弦の太さやメーカーにこだわるような事か?いや、ドラマーが皮の種類を替える方が似てるかも?
例え下手でスミマセン。かえって解りにくくなっちゃいました。
これらの樽はシャルドネなどの繊細なもので新品を下ろしてから、やがてセイベルなどの香りが大らかなものに使うそうです。
で、4回使ったら終わり。
城戸さんは4回でその樽を廃棄するそうです。
今回はなんと新品の樽で仕込んだシャルドネと1度使った樽で仕込んだシャルドネの飲み比べをさせてくれました。
新品の樽で仕込んだワインは樫の焦げた香りが強くいです。
いずれこの香りはヴァニラのような香りになるような予感があります。
バナナやハチミツの香りに少し火打石の香り。
ミネラル感が強く少し甘塩っぱい。辛口の良いシャルドネになりそうです。
この2つの樽で仕込まれたシャルドネはブレンドされて間もなく瓶詰めされるそうです。
楽しみだなぁ。
1樽からとれるワインは300本。
うっかりすると売り切れちゃうので要注意ですね。
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