« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006/12/31

打心蕎庵 下高井戸 もち月 の新しい店 代沢

下高井戸の市場内でたった4席(初めは3席でした)の蕎麦屋を営んでいた『もち月』。(参照:2005/12/29 『 もち月 』 自家栽培十割そば 下高井戸 杉並


Soan486

今年11月に代沢に新しい店をつくっていたんですよね。


打心蕎庵。

年越し蕎麦を食べに行ってみました。

場所は茶沢通りから森巌寺の信号を曲がって小笹寿司の裏。
静かで素晴らしい環境です。





Soan307

立派な店構えに驚きます。


入ってみるとちょうどタイミングが良かったようで空いていました。


大晦日メニューから常陸秋そばと九条ねぎそばを頼みました。



オープンキッチンではないので店主には会えないと思っていたら、一段落したのか奥から出てきました。


いつものようにぎこちない笑顔で挨拶を交わします。



一言二言交わしたところで急に満席になり、表にも人が並び始めました。





Soan311

常陸秋そば(中盛り900円)
焼き物の皿に盛られてきます。

そば粉の香りと甘みはさすがです。
それだけなら達磨に匹敵するでしょう。

そば自体は下高井戸時代より幾分ワイルドになりました。




甘みが少ないドライなそばつゆはワタシ好みです。
鰹の香りも蕎麦を邪魔しない程度と思います。
深みがもうひとつかな?少し醤油の酸味がたっているような気がします。
そばから甘みを引き出すのは少し難しいかな?
なにせワタシには 翁 達磨(参照:2006/12/15 翁 達磨 雪花山房 高橋邦弘氏の蕎麦 広島)のイメージがまだまだ残っているので評価は厳しくなっちゃいます。






Soan316

九条ねぎそば(1100円)

ねぎの甘みが美味しいですね。
これはクセになる美味しさです。

実は一時期、ここの店主は 季織亭 を手伝っていたことがあるんです。
自分の店が売り切れ終いになってから人手が足りなかった季織亭に来ていたんですよねぇ。だから三軒茶屋の 麺屋 臥龍 は同僚と言って良いかもしれません。

その時、季織亭 と創作した「麦そばに鴨と九条ねぎを合わせた拉麺」を思い出しましたよ。

そば湯は下高井戸時代は一杯づつ手間をかけてポタージュ状態に仕上げて出してくれたんですけど、この客数(30席位だったかな)ではもう無理ですね。


店構えがソレなりじゃないと評価できない人もうなづく店になりました。

あとはサービスの方がもう少し熟れると良い気がします。




Soan317

このレベルのそばを続けていけば名店と言われる日は遠くないと思います。

こんどは夜来て下さいとのことなのでまた来ないとね。



打心蕎庵(だしんそあん)
世田谷区代沢3-7-14
03-5431-0141
11:30-21:30 (L.O. 21:00)
火曜定休

店内は禁煙です

| | コメント (0) | トラックバック (0)

甘酒の準備ができました。

今年最後の、と言うか、07年最初のというか....。
やっぱり2007年最初の地域活動ですね。


Amazake305

甘酒ふるまいの準備が出来ました。

あらっ? かがり火台の用意がまだですね。



今年は1000食仕込みました。

Amazake303

酒粕は〆張のものです。

天気はまずまず、風が少し吹いてるかも。
温かくして来て下さい。

お手伝い頂ける方は22時集合です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/29

ラディコングラス で ラディコン を飲んでみる

リーデルとかのグラスのラインナップを見てると、ワインの産地やブドウの種類に応じたたくさんの数のグラスが存在しているじゃあないですか?


でも家庭でそんなたくさんの種類のグラスを、しかもワインだけの為に用意するって無理ですよね。

で、どーなんでしょ?

赤ワイン用、白ワイン用、泡もの用で3種類もあれば家庭では上出来だと思うんです。

でも、収納スペースの都合で1種類で済ませたい。

そーなるとワインスクールなどで良く使うテイスティング用グラスになっちゃうかな?と、思うんです。

でも、もう少し赤ワインを膨らましたい。
この際、泡ものの事は気にせず、少し広くて深いグラス。



そんな折も折。まるやまやさんのwebに良さげなグラスを見つけました。



ラディコングラス。
香りの集約点が素晴らしいってことらしいです。

(ラディコングラスの製造元が違うとご指摘を頂きました。ラディコングラスはスロヴェニアのロガスカ社製だそうです。問題箇所を一部削除させて頂きます。関係各位に謹んでお詫びいたします。2010.09.18


Radikon253

ちょうどラディコンのワインが手元にあったので、このグラスで飲んでみる事にしました。


Radikon250

ラディコン リボッラ・ジャッラ 2001 SO2無添加

自然派ワインです。


Radikon260

赤ワインを作るように皮を残したまま発酵させているそうです。

ノンフィルターということで薄く濁っています。
白濁した薄い黄金色。

赤桃のような甘い香り。プラムの香りもします。
何かフェルベールさんのコンフィチュールにあった香りなんですけどねぇ。
思い出せない。クエッチかも?

オークの樽香があります。

優しい柔らかい味。梅干しを水っぽくした感じ。
ジュワッとミネラルがくる。甘くて塩っぱい。



うーん。大事なことを忘れてました。

新しいグラスは確かに香りを掴みやすい気がします。
が、ワタシの性能は変わらないんですよ。

結局、香りの記憶というか引き出しが少ないんですねぇ。
これは来年の課題ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/28

荻窪 Bel Sole のクリスマスメニュー

もうすぐ今年も終わりですね。

もうクリスマスとか言ってる時期ではないんですけど 荻窪 Bel Sole のクリスマスメニューを記録しておきましょう。





Bel262_1Bel263_1

前菜は『フォアグラ、砂肝のコンフィ、レンズ豆のサラダ仕立て』と『カリフラワーのパンナコッタ、ズワイガニとウニ、黄金人参のソース』

表面をサクッと焼いたフォアグラは軽い味。砂肝は旨味凝縮。歯応えが焼酎を呼ぶ。

パンナコッタはカニとウニの甘みが素晴らしい。思わず「酒もってこーい!!」





Bel268_1Bel267_1

プリモピアットは『ペンネ、白トリュフバターのカルボナーラ』と『リングイーネ、ヤリイカと下仁田ネギのペペロンチーノカラスミ和え』

パスタはいつものBel Soleの味。旨味と香りにはいつもヤラレます。





Bel270_1 Bel269_1

セコンドピアットは『仏産ホロホロ鳥のミラノ風カツレツ、リコッタとポルチーニ詰め』と『山梨産いのししのトスカーナ風煮こみ』

がっつり系のどちらの皿も軽い味になっていて美味しい。





Bel274_1

ドルチェは『ゲランドの塩のジェラート、チョコレートのムースのイチゴのスープ仕立て』

ジェラートは絶品。ホントにおいしかった。






今年のBel Soleクリスマスディナーはワインが印象的。





Bel265_1

borc Dodon 2004 はフリウリの自然派ワイン。
樹齢17年のトカイ・フリウラーノを自然酵母で仕込んだもの。
ブドウの皮ごとプレスした白です。
獣の皮からリンゴ香に変化した香り、やがてお茶の香りになりました。
ミネラル感が強かった。





Bel271_1

Caney 2004 MERLOT 金井醸造場
葡萄栽培から醸造まで家族で行っているワイナリー。

圧倒的なバニラの香り。インク。 
木の香りもある。フレンチオークかな?
しっかりした質の高いワイン。
タンニンもしっかりしてる。


毎日食べられる、Bel Soleの素朴な料理。
今年もお世話になりました。

気合いを入れないと食べきれない量の皿には閉口しますが、また来年も変わらず通い続け皿と格闘します。

Bel Soleとの闘いに終わりは無いのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/26

Jean-Paul Hévin のクリスマスケーキ

今年のクリスマスケーキは新宿伊勢丹で3列の待機列が出来ていた ジャン=ポール・エヴァン(Jean-Paul Hévin)ビュッシュZIPカメル (Bûche Zip Camel)

なんと予約受けは11月でした。

ワタシは11月4日に病気療養中の枕元から伊勢丹のwebにアクセスして発注、ずーとこの日を待ってましたよ。



受け取りの指定日だった12月24日の夜、都内某所で食べてみました。



Jph275

箱を開けて見るとカマボコ型になっています。
アーチの頂上がジッパーのデザイン。
さすがJPH。スタイリッシュです。



Jph278

切り分けてみるとジッパーは単なるデザインではないことに気づきました。
2つの異なる味のケーキをジッパーで合わせてあったんです!?


片方はフランボワーズと栗のクリーム。

もう半分は塩キャラメルみたいなクランチヘーゼルナッツとサクサクしたサブレだったかな?

幾重にも工夫された美味しさをホワホワのキャラメルムースクリームで包んでいるような感じ?


たくさんワインを飲んでしまった後、泥酔に近い状態だったから自信がないなぁ。
薄れゆく意識のなかで記憶も曖昧です。

ただ、とてつもなく美味しかった!! これは確かです。

やっぱり Jean-Paul Hévin はショコラティエとしてはモチロン、パティシェとしてもただ者ではありませんねぇ。



Jph279
Banyulsの1998と一緒に....。


うーん。このスペシャルなケーキをもう一度たべてみたい。
Jean-Paul HévinNOEL 2006 にすっかり魅了されてしまいましたよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/25

期間限定 アンリ・ルルーさん 新宿 伊勢丹

この時期、デパートに行くと人の多さに驚きますよねぇ。
もちろん自分もその1人なんですけどね。


ワタシが良く行くのは新宿伊勢丹です。

お目当てはクリスティーン・フェルベール(Christine Ferber)さんのコンフィチュール(参照:2006/11/02 フェルベールさんの青いトマトのコンフィチュール) ジャン・ポール・エヴァン(Jean-Paul Hévin)のショコラ(参照:2006/01/29 SALON DU CHOCOLAT ( サロン・ド・ショコラ ) 再訪)です。

この前の週末もやっぱり伊勢丹B1に行っちゃいました。


地下鉄側から入るとJPHの前には3重の列が出来ていました。


ひとの多さに怯みます。


だけど、この日のお目当てはアンリ・ルルー(Henri Le Roux)さん。

実は期間限定でルルーさんのショップが出来ているとの情報を入手していたのです。



ルルーさんのショップはJPHの斜向かい。
JPHの3重の人の列を尻目に売り場に行きました。


ワタシ的には久しぶりにみるルルーさんのスィーツです。
(参照:2006/03/09 チョコレート スプレッド アンリ・ルルー)


定番のC.B.S(caramels au beurre salé)はいつ食べても美味しい塩キャラメル。(参照:2006/01/31 Salon du Chocolat3回目 C.B.S.について)

Leroux229

Epices de Noël
ほんのりエピスが香るC.B.S.です。
オレンジピールが強く香ります。

美味しいぃぃぃ。

これってレギュラーにならないんですかねぇ。
すっかり魅了されました。

Leroux227 Leroux230

バレンタイン以来になるショコラのアソートも入手。

いよいよ荻窪チョコレートクラブ、サロン・ド・ショコラ2007東京(参照:2006/01/25 Salon du Chocolat(サロン ド ショコラ)が始まった。)に向けて始動し始めましたよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/24

美味しく円熟した軍鶏白湯麺に感激 麺屋 臥龍 三軒茶屋

久々の麺屋 臥龍です。

『笑わない男のクリスマス』というお題で、阿佐ヶ谷『花の器』さんに作ってもらった花を見に行きました。

Garyuxmas238

さすが『花の器』!! 素晴らしい出来映え!!
臥龍店主 Tかしま氏も思わずニヤリ。




で、ここに来たら焼酎です。


まずは『朝堀り』小玉醸造
柔らかい味。酸味控えめ。
長い余韻の終わる頃にマスカットの香りが!!
想像でしかないけど、もしかしたらジョカで割り水して一晩寝かしたら最初からマスカット香が出るかも?



『大和桜』 大和桜酒造
エピスの香りのスパイシーな芋焼酎。
これは美味しい。
ここには書かないけど歩粉さんのクリスマスビスコッティと似た香りだった。



Garyuxmas241Garyuxmas240

『七窪』 東酒造 
以前、訪問したことがある鹿児島の東酒造の焼酎。
メンソールの香り爆発!! やがてバナナの香りに変化!! 衝撃!!
すっきりドライだけど余韻が凄く長い辛口の芋焼酎。
これは焼鳥とか焼き肉にマリアージュ必至!!




Garyuxmas243Garyuxmas244

『流鶯(るおう)』 黒麹 原酒 万膳酒造 
『萬膳』の原酒。
木の香りというかハーブの香り。
ぶっとい旨味!! しかし、柔らかく甘い焼酎。
これを飲んでしまったらレギュラーの『萬膳』では物足りなくなっちゃうよ。




Garyuxmas242

最後に軍鶏白湯麺で〆です。

あらっ!? 一段と美味しくなってる!!
旨味が凄いぞ!!

これは11月末に来た時よりも1ランク上がってますねぇ!!

たぶん軍鶏以外の野菜系の旨味が強くなったのかな?
奥久慈軍鶏主体の複雑系スープは更に完成度が上がりましたねぇ。



Garyuxmas245

更に裏メニューの焼豚丼を勧められて....。
すっかり幸せ気分になっちゃいましたよ。



ちなみに、現在発売中のビックコミック スペリオール 1.12号 で 臥龍が紹介されています。89ページです。

また、ビックコミック スペリオール オフィシャルサイトhttp://bc-superior.net/の実写版 ラーメン鑑定団でも紹介されています。Tかしま氏の頑張って作った笑顔が見れますよ!? 是非、ご覧下さいな。



麺屋 臥龍 年末年始の営業をお知らせしておきましょう。
年内は29日まで。新年は4日よりの営業です。

1ランク上がった麺屋 臥龍。
是非、確かめて下さい。




麺屋 臥龍
世田谷区三軒茶屋1-35-3
山田体育施設ビル1F
18:00-27:00



このblog左側に『いつも行く店 臥龍』というカテゴリーを新設しました。



それと今回が200エントリーになりました。

blog始めて約15ヶ月半。コメントして下さるアナタに支えられ地道に続けられました。ワタシに社会に認知される喜びを与えて下さったことに感謝したします。
中々、あおひーさんhirorinさんのよーには更新出来ませんが、今後も細々と続けていくつもりです。ヨロシクお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/12/22

ショックで思考停止中

ワタシはとことん自分に甘いダメなひとです。
それ故に一度自分で決めたことには頑なだったりします。
一度でもグズグズにしてしまうと二度と守れない性格なんですよ。


週に5日、営業車で移動しているのでクルマ人間だとは思います。


でも夜に運転することはありません。
つくづく酒飲みだと思いますよ。
酒気帯び運転しないために乗らないんです。

そんなワケで自分のクルマに最後に乗ったのは3月末の車検の時でした。


昨夜、郊外に借りてる物置に荷物を運ぶため、数ヵ月ぶりに駐車場に行ったワケです。駐車場は近所の大地主さんの中庭のような所で、表からは車は見えません。



自分のクルマ(ステーションワゴン)に近づいてみてア然としました。


後ろのエンブレムが剥がれています。

「あらー....。」と思いながらよく見ると、後部の荷室ドアウインドー上部からブレーキランプがぶらさがっています。

「!?」

お化け屋敷のようです。



慌ててドアを開けようとしましたがバッテリーがあがっててロックが解除できません。


直接鍵穴にキーを入れよう運転席のドアにまわったら、ドアミラーから鏡が剥がれ落ちていました。


荷室のドアが辛うじて開いたので中に入れました。
が、中からもドアが開きませんでしたよ。


元々、波乗りのショートボードやスキーやスノーボードなどの長物を運ぶために買ったクルマ。


最近は波乗りには行かなくなったし、スキーは新幹線か飛行機ですもんねぇ。
もう立派なおっさんになってたんですねぇ。


しかし驚きました。
乗らないと傷むって聞いてたけどこんなになっちゃうとは...。


とりあえずそーっと車外に出て後部荷室のドアを静かに閉めて部屋に戻りました。

衝撃的な自体に思考停止中です。

しばらくは何も見なかったことにします。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/12/18

瑞冠 山岡酒造 を訪ねて甲奴町へ 広島

千代田ICから中国自動車道に入り三次ICで一般道に。

小さなレンタカーで更に約30分走って甲奴(こうぬ)町へ。


Kounu025
2004年にわだち草で飲んでからすっかり気に入ってしまった山岡酒造を訪れてみました。(参照:2005/10/18 『瑞冠』 岩本商店 千歳烏山2005/11/01 瑞冠 袋搾りしずく酒 山田錦 再飲)

もちろん酒造りに忙しい時期なので長いは無用。

Kounu180

簡単に説明をして頂いてから幾つかの酒を購入しました。


Kounu216

今、飲んで欲しいと言っておられた酒、『瑞冠 一番しぼり 2006年 秋あがり生』を飲んでみました。



Kounu220

微発泡の生酒です。
下に澱のように搾りかすが溜まっています。



Kounu221

グラスに長い足がつきました。
ドロッとした酒ですが発泡しているのでむしろ軽くかんじます。


バナナ香がスゴイです。
蔵付酵母恐るべし。


他蔵の発泡性生酒と比べても特別に甘いです。
新千本って広島の米なんですねぇ。

なんだかバナナジュースみたいな酒ですねぇ。

水が軟水だからか柔らかいのも印象的。


これは生酒好きのあおひーさんに飲ませたい。
倒れちゃうかも!?



千歳烏山の岩本商店に行って在庫が有るかきいてみよっと。




瑞冠 一番しぼり 2006年 秋あがり生
広島産・山田錦20%、新千本80%
蔵付1号酵母
アルコール度 16.8%
日本酒度 ~4
酸度 2.0
アミノ酸度 1.2
杜氏 畑中裕次



山岡酒造
http://www.fuchu.or.jp/~zuikan/
広島県三次市甲奴町西野489-1
0847-67-2302

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/12/17

茶藝館 三希堂 中華街なら中国茶で一休み 横浜

横浜マリンタワーと氷川丸にサヨナラしに行った日(参照:2006/12/07 ホントにさよなら? 横浜マリンタワー&氷川丸)、中華街のはずれに店内禁煙の中国茶の店を見つけました。


マリンタワーから中華街へ向かい朝陽門をくぐります。
交番が見えたら左に曲がりちょっと進むと左手に茶藝館 三希堂があります。




茶器が並ぶ棚の前を奥までいくと掘りごたつのようなテーブル席に通されました。



烏龍茶の東方美人ともう1つ、岩茶を頼みました。




Sanki834

東方美人はクチナシの花の香り。

お食事番長は満里奈気分(ヒッヒッヒ)で楽しんでいます。




Sanki835

岩茶は近所の経堂 茶泉(参照:2006/11/03 こんな時こそ中国茶 茶泉 経堂)でのんでからマイブーム中です。

開いてから長く楽しめるので、さし湯を火にかけておけるのは良いですね。




土日と祝日は22時までやっているそうなので中華街での食事の後に行けますねぇ。




茶藝館 三希堂
http://homepage2.nifty.com/dadaya/
神奈川県横浜市中区山下町81-1 
045-662-1001
13時-20時
土・日曜、祝日は22時まで
店内禁煙です

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/12/15

翁 達磨 雪花山房 高橋邦弘氏の蕎麦 広島

高橋邦弘氏の蕎麦、一度は食さなければならないとずーっと思っていました。

何度か小淵沢の『翁』に行く機会は有ったんですけどね。
その度にナゼか都合が悪くなり行けなかったんです。

小淵沢なんて大した距離じゃないし、いつか行けるだろーと思っていたんです。そーしたら小淵沢の店をお弟子さんに任せて高橋邦弘氏は広島に....。

いよいよ高橋邦弘氏の蕎麦が遠くなってしまったんです。


2004年に広島に来た時もココに来たかったんですけど、その月は2日しか営業していなくって予定が合わずに諦めていました。


しかし、ついにその時が....。


2006年12月は第1週の土日、第2週の土日、第4週の土日と延べ6日間営業。
ちょうど、営業日にあたってラッキーでした。




広島市内を10時ちょっと前に出てからレンタカーで約1時間。



Daruma015
大丸峯山の麓、竹林の奥に高橋邦弘氏の蕎麦道場『達磨 雪花山房』はありました。

Daruma005

店内は満席。

しばらく待ってカウンター席に案内されました。



メニューはもりそばのみ。

とりあえず1枚頼んでみました。



Daruma002

最初の蕎麦。

美しい。

二八蕎麦。

新蕎麦です。



蕎麦つゆを少しつけて食べてみました。

これが高橋邦弘氏の蕎麦。美味しい。



蕎麦の香りを確かめたい。


蕎麦つゆをつけずに食べてみることにしました。

蕎麦の甘い香り。清廉な香りが脳をくすぐります。


北海道と茨城と長野の蕎麦をブレンドしているそうです。


そのまま蕎麦つゆをつけずに食べ続けます。


少し水分が飛んでいる気がします。
喉をすべらない。

蕎麦の素晴らしい香りは確かめられるけど水分が欲しいのでそばつゆを使います。

やっぱりこの方が良いのかも。





2枚目を頼みました。


今度はお弟子さんではなく高橋邦弘氏が運んできてくれました。

この2枚目は瑞々しい。モソモソ感が無い。

再度、そばつゆ無しで食べてみます。

やはり清廉な甘い香りが脳をくすぐります。
官能的。

今度はそばが喉をすべります。

蕎麦の甘い香りに溺れそうです。






Daruma004

3枚目を頼みました。



3枚目も2枚目と同じく瑞々しい。

今度は積極的に蕎麦つゆを使います。


蕎麦つゆは現代的なドライなもの。

甘さは控えめ。辛さも控えめ。軽い感覚。


鰹の香りも控えめ。蕎麦の香りを支配しない。

ただし余韻が恐ろしく長い。細く長い時間香る蕎麦つゆ。


薬味は柔らかい香りのもの。
ワサビの水分が多く爽やかな味で印象的。


この蕎麦つゆは蕎麦から甘みをぐんぐん引き出します。

どーしたらこの絶妙な蕎麦つゆを作れるんでしょうか?


蕎麦の香りを殺さず、蕎麦から甘みを引き出す。

蕎麦と蕎麦つゆだけで『1つの小宇宙』を成しているんです。

この感覚はずーっと昔、小笹寿司の先代である愛すべき頑固親父 岡田周蔵氏に叱られながら(行く度に無粋なことをしていつも叱られていました。でも叱ったあとで「待ってな。今、あなご焼いてやっから」といって絶品のあなごを丹念に焼いてくれました。優しいひとでした)口に寿司を放り込んで以来の感覚。






自分の中に蕎麦の基準ができました。

たぶん一生忘れない基準になるでしょう。


達磨 雪花山房に行ってホントに良かった。

もしも、再度訪れることが出来たなら、違う面から高橋邦弘氏の蕎麦の美味しさを見いだせる気がします。


その時点での自分のお食事スキルの成長度をはかる尺度になる気がするんです。

ドライだけど官能的。

2006年のワタシは高橋邦弘氏の蕎麦をそう感じました。





達磨 雪花山房
http://www.9638.net/daruma/

〒731-1713 
広島県山県郡北広島町長笹636-1
0826-83-1116

営業日はオフィシャルサイトで確認できます
酒は四季桜を置いています

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/12/12

小麦を育てる 自然派うどん わだち草 広島 

夕方の岡山市内、街の中心部から放射状にのびる道路はたいして混んでいないのですが、環状道路はかなりキツイ渋滞。高松市内の環状道路と同じくらいのキツさです。抜け出すは大変でした。


目指す目的地、広島は芸備線玖村駅に近い 地粉うどん『わだち草』に着いたのは20時になるちょっと前でした。

Wadachi162

予定では市内に車を置いて電車で来るはずだったんですけどね。酒はあきらめましたよ....。



この『わだち草』は2004年の11月以来、2度目の訪問です。

その年の夏に荻窪にある有機八百屋『グルッペ』の広報紙、ぐるっぺ通信で存在を知りました。

グルッペのスタッフの方が結婚を期に帰郷してから始めた店と書いてあった気がします。ご実家が農家で、お母様が有機栽培した小麦で息子さんがうどんを打つと紹介されていて興味津々だったんです。



2004年の訪問時も美味しさに驚いたんですけど、今回もやっぱり美味しかった。


Wadachi166

まずは じゃこじゃがコロッケ
ほっこり自然な甘みのジャガイモをジャコの塩分で食べます。付け合わせのポテトサラダが何とも言えない美味しさで、ジャガイモ料理の2品盛り合せになっています。





Wadachi167

地あなごの天ぷら。
東京者にとってアナゴは江戸前のネタですが、実は瀬戸内海でとれるアナゴを地アナゴと言い広島付近の名産です。

わだち草の地あなごは絶品。
中がホワッ、外がサクッ。甘みのつよい穴子です。
粉と油が良いからか、コロモにほんのり甘みと香りがあって美味しかったりします。





Wadachi173

お食事番長は広島の酒 いい風-花- を飲んでいます。
これは瑞冠という酒を作る山岡酒造の酒です。
山岡酒造は 酒米 亀の尾で酒造りをする酒蔵グループ 亀の尾サミット のメンバー。
2004年にココで初めて いい風 を飲みましたが、すっごく美味しくって驚きました。それから山岡酒造に勝手にシンパシーを感じています。(参考:2005/10/18『瑞冠』 岩本商店 千歳烏山  2005/11/01 瑞冠 袋搾りしずく酒 山田錦 再飲)






Wadachi168

番長が酒を飲んでいるのは良いんですけど、なんだか間が持てないので おろしざるうどんを食べました。
かなり黄色いうどんです。自家栽培の ふくさやか と 群馬産 農林61号 のブレンドだそうです。

讃岐うどんのようなノド越しで食べるうどんではありません。ワタシは何度か讃岐にうどんを食べに行っていますがこのタイプのうどんに出会したことはありません。

噛み締めて食べていくと旨味がジワジワ滲み出てくるうどんです。粉の香りと甘みが堪りません。このうどんはココでしか食べられない唯一無二のうどんだと思います。




Wadachi169

温泉たまご
黄身の旨味が強いタマゴ。赤鶏の有精卵だそうです。
ダシがスッキリ美味しいのが良いです。化学調味料を使わないダシはそれ故にイヤなエグみが無くってホントに美味しい。







Wadachi170

茄子と餅の揚げ出し
自家栽培の米で出来てる甘みの強い餅を揚げて、繊維がみっしりとしっかりしている茄子と合わせています。揚げ浸しのような味です。







Wadachi174

クルミだれ釜揚げうどん
うどんの美味しさも然ることながら、クルミの香りが最高!!  






Wadachi176

えび天うどん
ダシが惚れ惚れする美味しさです。昆布と鰹が主のダシです。いりこは少量の使用か、あるいはエグ味のもとになる頭を1つづつ取って使っていると思います。讃岐のダシとは旨味の表現が異なります。洗練されているんです。
食べ過ぎで、お腹の限界はとっくに超えていたんですけど完食。





Wadachi178

はったい粉プリン
別腹です。なつかしい麦菓子の味。




Wadachi164

どの料理も化学調味料を一切使わずに食材の旨味を生かした透き通った美味しさ。

やっぱり 地粉うどん わだち草 は無理してでも行く価値のある店だと再認識しました。

帰りがけに厨房からまだ若いご主人が出てきました。2年ぶりに来たと言うと「○○さん(番長の本名)ですよね」と....。
なんてことでしょう!? 名前を覚えていてくれたんです!! これには大感激!!

店に入って来たワタシたちを見てスグに気付いてくれたらしいのですが、「間違ってたら失礼だし」と躊躇していたそう。

無理もありません。2年の間にずいぶんと顔が丸くかりましたからねぇ。




次に訪れる時も思い出してもらえるように、育ち盛りの身体の成長を止めないといけませんねぇ。




地粉うどん店 わだち草

http://www.geocities.jp/wadachisou/
〒739-1731 広島市安佐北区落合5-3-17
082(845)6501

平日   11:00-16:00
土日祝  11:00-16:00
     17:00-20:30
木曜定休
店内は完全禁煙です

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/12/11

パールデザンジュ しみじみ美味しい珈琲 岡山

この週末、ちょっとした野暮用ができて岡山へ。
野暮用が済んだらレンタカーで広島まで足を延ばす予定です。

もちろん岡山でも広島でもお食事探訪をするつもりでした。

ところが野暮用に予定以上に時間がかかってしまい岡山でのお食事活動を断念。広島に移動することになりました。




その前にちょっとだけ岡山でお茶。冷たい雨に降られ身体が冷えてしまったので、気になっていた珈琲の店に寄り道をしました。



パール デザンジュ(Part des anges)は『岡山 禁煙』で検索して見つけた店でした。どの街でも『禁煙』で引っかかったところは美味しいことが多いんです。
この岡山の珈琲専門店もとびきり美味しい珈琲を楽しめる店でした。



Partdesanges160

路面電車が走る大通りから少し入ったとこにありました。



店内に入るとあたり前だけど豆の良い香りがします。
清潔感のある空間に好感が持てます。


焙煎してある豆は10種類くらいありました。
その中からお勧めの珈琲を中深煎りと深煎りで貰いました。


豆の産地を忘れちゃった。エチオピアのドコか。

中深煎りはお茶のような香り。深煎りはオランジェ(オレンジの皮をチョコレートでコーティングしたお菓子)のような香りを感じました。どちらもアタックが柔らかくしみじみ美味しい珈琲でした。



若いマスターはちょっと気難しい感じ。警戒させちゃったかな?

ネットでの豆の購入方法を聞くのが精一杯でした。



珈琲がとびっきり美味しい良い店です。
近所にあったら間違いなく毎日通っちゃいますねぇ。



身体が暖まったところで広島へ移動です。






パール デザンジュ (Part des anges)
http://www.coffee-pda.com/
岡山県岡山市野田屋町1-9-1
086-226-9678
営業時間 10am-8pm
日曜定休

店内は完全禁煙です。         

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/12/07

ホントにさよなら? 横浜マリンタワー&氷川丸

ずーっと昔。
ワタシがまだ少年だった頃、『おんなのコと2人でお出かけ』となると、いつもナゼか横浜に行ったものでした。


オジサンになった今は『横浜 = 中華街』だったりします。


あの頃、2人合わせても3000円位しか持ってなかった少年&少女にとっては『横浜 = 山下公園』だったんですよねぇ....。

何するワケでもなく山下公園を散歩して船を眺めたりすると視界の端っこにマリンタワーがいつも有りました。




そのマリンタワーと氷川丸が今月25日で一旦営業を終了します。

どーやら今の事業者が経営から撤退するんだそうです。

今後、タワーは横浜市がマリンタワー再生事業として改修するらしい。

で、その後、新しい事業者を募集して2009年に営業再開を目指すんだそうです。





そんな情報を知り、中華街ではない横浜に行ってみる事にしました。



実際、タワーの展望台に行ったことがある人っているんですかね?
ワタシの周囲にはいないんですよね。
もちろんワタシも展望台に上がったことはこれまで無かったんです。
あの手の施設って観光の方が行くもんだと思ってました。
都内在住のワタシも立派な観光客なんですけどね。




エレベーターのチケットを買うと40分待ちと表示されていましたが、実際には20分待ちでした。



Yokohama663
展望台からは三浦半島や房総がうっすら見えます。


Yokohama675
ビルとビルの間にハマスタ(横浜マリンスタジアム)がちょっとだけ見えたりします。タワーから見下ろす景色はこんなだったんですねぇ。




Yokohama673
眼下に見える氷川丸も無くなるという事なので行ってみる事にしました。



Yokohama742
多少の老朽化は否めませんが、まだ外国が遠かった時代にこの場所でこの船が担った役割の片鱗を感じることが出来ます。

Yokohama704_1
きっと外国への憧れをもってたくさんの人が訪れたんでしょうね。




マリンタワーと氷川丸を離れて眺めてみたくなり大さん橋へ行ってみました。


Yokohama777

この大さん橋はワタシが学生の頃は真っ平らで何にもなかったよーな気がします。

その頃バイトしていた渋谷あたりのCafe & Barの仲間たちと深夜に来た日のことが強く記憶に残っています。

ロケハンと称したデートの予行練習でしたね。テーブルやイス、酒類とグラス数種類とシェイカー等、レモンやオリーブなんかを持ち込み簡単なバーを作る実験をしました。実験は失敗。ドライマティーニが注がれたグラス(店から持ち出し)が風で吹き飛びました。バーテン君が「破損でーす」とゲラゲラ笑いながらグラス代を集めたっけ。





Yokohama817
大さん橋の外部は流動的なデザインが楽しいボードウォークです。



Yokohama824
躍動感があって良いですね。



Yokohama826
内部はピカピカしてます。マリンタワーや氷川丸のなんとなくセピア色な感じも良いですけどね。



Yokohama789_1

やっぱりマリンタワーと氷川丸は、ちょっと離れたとこからちらっと見えるって感じのほうがイイですね。




Yokohama748
昨年の横浜トリエンナーレの作品がまだ残っているのも見えます。(参照:横浜トリエンナーレ)



Yokohama807
しばし、夕暮れの景色を楽しみながらマリンタワーと氷川丸にさよならしましたよ。







うっかりするとLAまで2万5千円で行ける時代です。
正直、氷川丸は役目を終えたと言えるかもしれません。
マリンタワーも追加投資しづらいアトラクションですねぇ。
でも、新しい事業者が見つかって存続出来ると良いと思うんですよね。
ちょっとぐらいムダなものがあっても良いんじゃないかなぁ?ってね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/12/04

FINLAND CAFE 2006 再び

惜しまれつつ12月2日に終わってしまった FINLAND CAFE 2006

なんとか終了前に再び FINLAND CAFE 2006 に行く事ができました。

と、言うよりも恫喝されて行ったが正解かも? (参照:2006/11/16 FINLAND CAFE 2006)
そう、お食事番長がついに FINLAND CAFE 2006 に出陣です。




いろいろあって、ラストオーダーちょっと前、21時半頃に敵陣に討ち入った番長とお供のワタシ。

かなり焦りながらのオーダーになってしまいました。




まずはカクテルを2つ。
銀座資生堂のラウンジ、ファロ資生堂の古田戸氏創作のカクテルのよーです。




Finland2nd0942

ククーシュカというカクテルは期間中に上映された映画のイメージで作ったものらしい。ストリチナヤにモカオレンジとミントのリキュール&生クリーム。少し粉っぽくて美味しい。




Finland2nd0932

パラダイスの夕暮れは、同名カウリスマキ作品のイメージ。ウォッカにグレープフルーツジュース、ラボニア(コケモモのリキュール)、ブルーキュラソー&レモンシロップ。ちょっとトロピなジュース感覚のカクテル。




Finland2nd099

フィンランドの前菜盛り合せ
うーん。フィンランドって感じはしない。フニャフニャなパンケーキが妙に美味しかった。




Finland2nd100

ミートローフ。
これはランチで食べたものと同じ味。付け合わせの野菜がなくなってミートローフの量が増えた。野菜があったぶんだけランチのミートローフほうが良かったな。




Finland2nd103

ヤンソンさんの誘惑(Janssons Frestelse)
広く北欧で良く食べられるポテトグラタンです。ジャガイモの甘みをアンチョビの塩っけで食べるものだそうですが、今回のものはアンチョビな塩っぱい感じはあまりしなかったなぁ。
Finland2nd110
コスケンコルバ(フィンランドの麦焼酎らしい ちょい甘め)をロックで飲みながら食べると更にジャガイモの甘みを感じます。プッハァー、ってな感じで美味しいです。




Finkand2nd1082_1

グロッギも楽しむことが出来て一応満足したらしいお食事番長。

周りを見回す余裕が出たらしく、キッチンとの境にある細くて白い紐状ブラインドに青や緑や紫の光が不規則に照射されているのに気付きました。

「あれってオーロラのイメージよ」とご満悦な様子。ワタシも身の安全を確保出来て安堵しました。

「また来年も開催されたら良いなぁ。」としみじみ思いましたよ。



関連エントリー:2006/11/16 FINLAND CAFE 2006 
        2006/11/23 Finland Cafe 2006のお土産 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »