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2006/11/26

富久長 今田美穂杜氏 季織亭で緊急試飲会

22日、富久長でお馴染みの今田酒蔵本店より、蔵の後継者で杜氏の今田美穂さんがいつもの季織亭に急遽来店することになりました。



今田酒造本店は広島の安芸津にある小さな蔵です。
富久長はもちろん飲んだことのある酒です。
柔らかい優しい酒という印象を持っていました。


今田杜氏来店の連絡は前日の21日でした。
急な話だったのですが楽しそうだったので迷わず参加表明しました。



開始時間の19時に少し遅れて季織亭につくと試飲会はすでに始まっていました。しかし、ラッキーなことに今田杜氏の真正面に座る事ができました。



2004年に港にある柴亭という漁師料理店の噂を聞きつけて安芸津に行った事があると話しかけてみました。
笑われました。
その店は不定休というより漁次第の不安定な営業日という店だったらしく、東京からわざわざ行った事に絶句されちゃいました。



こんな感じで試飲会に入っていったのですが、ワタシ以外の方々も良く喋る。お酒好きだが、それ以上におしゃべりが好きという人達が揃ったようです。

お酒そっちのけで喋る喋る。
試飲会というより宴会ですね。
今田美穂を囲む夕べといった感じです。
楽しい楽しい。

杜氏に一度に何人ものヨッパライが同時に話しかけるのですが、まるで聖徳太子のように参加者から次々と放たれる言葉のシュートをはじき返します。




さて、試飲会ですが、一応紹介しておくとこの日のお酒は5種類。

富久長 中汲み槽しぼり
富久長 熟成辛口純米吟醸
美穂 瓶火入れ
富久長 辛口 八反錦
純米ゆずレモン      リキュール

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飲み始めた時間にはどの酒も正直固くて特徴を掴むことが出来ませんでした。ちょっと温度が低かったようです。今回は急なことだったので朝日屋の社長が冷蔵庫からだしてこれらの酒を持って来たそうです。

今田美穂杜氏が言うには富久長は常温で飲んで欲しいそうです。

で、宴もたけなわと言うか、5升の酒が空になる頃、やっと酒が開きました。その頃にはワタシは酩酊状態。わかったような、わからないような。



富久長 中汲み槽しぼり
山田錦らしいお酒。華やかなフルーツの香り、輪郭はしっかりしながら優しい味。
酵母は9号に似てる気がします。
9号系かと聞いてみたけど、答えを教えてもらう前に他の話題になってしまいました。もーちょっとだったんですけど。残念。



熟成辛口純米吟醸
この酒は 中汲み槽しぼり ほどの華やかな香りではないですが、バナナ、赤い粒胡椒、なしの皮の香りを感じました。



純米ゆずレモン      リキュール
柚子とレモンを使ったお酒のリキュールです。
このリキュールは柚子とレモンの香りが強く、ジュース感覚(確か8%でした)で飲めてスッゴク美味しい。



ところがこのリキュールを3番目に飲んだのは正直失敗でした。この後にどの酒を飲んでも柑橘の皮の青い香りが抜けなくなってしまったんです。

この後飲んだ 美穂(びほ) 瓶火入れ と 富久長 辛口 八反錦 は残念ながらリキュールの鮮烈な柑橘の青い香りに負けてしまいました。

少し残念な展開になってしまったと思っていたら今田美穂杜氏が「富久長の酒は燗にしても香りがへたらない」と....。


富久長 中汲み槽しぼりを燗にしてみました。

すると、この柔らかい酒の香りが潰れることなく、いや、常温以上に華やかな香りが溢れる酒になり、美味しく飲むことができました。




今田酒造は海を背に安芸津駅から見ると、やや右側の山の麓近くにあります。
この立地のおかげで海に側にありながら酒造りの使う井戸水は軟水なのだそうです。


広島には軟水醸造法を確立し、1904年の第一回日本酒鑑評会で広島の酒が上位を独占する原動力になったという三浦仙三郎という醸造技術者がいたそうです。

今田美穂杜氏は三浦仙三郎翁をとてもリスペクトしているのだそうです。


富久長の美味しさは、柔らかい井戸水、三浦仙三郎翁より受け継いだ醸造技術、今田美穂杜氏の情熱の結晶だと解った試飲会になりました。




広島県は牡蠣の産地として知られています。
ワタシの曖昧な記憶では安芸津と能美深浦の2カ所は県内でも貴重な生食して良い牡蠣の穫れる地域だったと思います。そんな安芸津の農産物などのオモシロイ情報を今田美穂杜氏から仕入れました。またいつか行ってみたくなりましたよ。



聡明で話題豊富、すらりと美しい今田美穂杜氏と楽しく語り合うことができた試飲会。大満足の5時間でした。

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コメント

今田杜氏さんの魅力がとても表現されて、なかなかのレポートになりましたね。
お酒の味も雰囲気で数倍美味しくなります。あの時のあの顔ぶれも凄かった!!
朝日屋の奥さんまで居たものね。
富久長も贔屓の酒に加えたくなりました。

投稿: パンダごはん | 2006/11/28 23:48

パンダごはんさん、こんばんは。
広島の酒は瑞冠の いい風 を飲んでから好きになりました。柔らかく優しいとこが共通点ですね。今田美穂杜氏に聞いたら山岡酒造の酒は社長さんのお人柄が良く出た酒なのだそうです。広島の酒をもっと知りたくなりました。

投稿: bleu et rouge | 2006/11/29 01:34

朝日屋さんから皆様のブログのことを聞き、拝読しました。楽しんでいただけたかどうか、帰りの電車でも心配でしたので、心から喜んでおります。
結果、あのような形で皆様とお会いできたことに、とても感謝しております。
ありがとうございました。

翌々日、モノレール事故を踏み越え、朝一番の飛行機に乗り蔵に帰ったら朝9時。それからすぐに搾ったお酒が朝日屋さにある「八反錦しぼりたて」です。
美味しいです。美味しいな~、と思いながら私も毎日飲んでおります。

またお目にかかれるとよいです。

投稿: いまだです。 | 2006/12/08 15:22

うわーっ!! 美穂杜氏!! コメントありがとうございます。感激です。
楽しい試飲会をありがとうございました。いろいろ失礼なことや生意気なことを書いてしまってスミマセン。どーか見逃してやって下さいな。
あれから富久長は季織亭のレギュラーになりました。ワタシも美味しく頂いています。
今日、仕事が終わったら八反錦しぼりたてを入手しに朝日屋に走ります。
実は明日から岡山と広島に行くところです。早朝便なので寝坊が心配です。大丈夫なのか?モノレール!?

投稿: bleu et rouge | 2006/12/08 16:25

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経堂のラーメン店「季織亭」の2階に「季織亭・2」という酒席処が在ります。 1階のラーメン店「季織亭」は無化調(化学調味料不使用)・手打ち麺のお店として有名ですが、2階の「季織亭・2」の方は特に看板を出しているわけでは... [続きを読む]

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